観測にまつわる問題

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合法かつ有効

2012-09-11 01:22:31 | 日記
「違法かつ無効」中国外務省の声明全文(MSN産経ニュース 2012.9.10 23:35)

>「国有化」を実施した。これは、中国の領土主権に対する重大な侵犯であり、

日本が実効支配している海域に度々挑発的に侵入してきたのが中国。これは普通に領土主権に対する重大な侵犯と言える。

>13億人の中国国民の感情を著しく傷つけ、史実と国際法を踏みにじった。

13億人の中国国民に嘘を教えて紛争を引き起こすのは何時も中国。漁船体当たり事件も日本がぶつけたことにしたらしい。事実を捻じ曲げるにも程がある。ネットで情報統制している国はさすが違う。一党独裁で反論も許されない。外国に相手に鬱憤をはらす排外主義も昔から相変わらずだ。中国の史書など嘘だらけ。国際法云々に至っては笑止千万。何十年も尖閣は日本領と認めてきながら、後になって我々のものでしたと言い張る国はさすが違う。

>明代にはすでに中国の防衛管理範囲に組み入れられ、台湾の付属島嶼(とうしょ)であった。

大嘘。明代は海禁(鎖国)だということは誰でも知っている。台湾を中国人が支配するのは清代になってから。明代はオランダ人が支配していた。ゼーランディア城がその証拠。こんなことは少し歴史を勉強したら誰でも分る。台湾すら支配していないのに、どうやって尖閣を防衛するというのか?

>1895年、日本は甲午戦争(日清戦争)末期に、清朝政府の敗北に乗じて、違法に釣魚島を窃取した。続いて、不平等な馬関条約(下関条約)へ署名し、「台湾全島と付属島嶼」を割譲するよう脅迫した。

日本の尖閣編入は全くの合法。中国も1970年代、尖閣が欲しくなるまで、幾度と無くその事実(尖閣が沖縄に属すること)を認めてきた。日本はいわゆる「不平等条約」も努力して改正を勝ち取ってきたのだが、それはともかく、下関条約が合法だというのは国際法の常識中の常識。戦争で結ばされた条約が無効であるなら、講和条約など結ぶ意味も無い。ここで日本は尖閣を要求していない。既に日本領だからだ。日本は尖閣諸島を台湾だと認識していない。距離で言えば、与那国の方がよほど台湾に近いが、先島諸島は台湾ではない。

>第二次大戦終結後、カイロ宣言とポツダム宣言を根拠に、中国は日本が侵略した台湾、澎湖諸島などの領土を回復し、釣魚島と周辺諸島は国際法上、中国に回帰した。歴史は覆すことはできない。日本の釣魚島に関する立場は、世界の反ファシスト戦争の勝利の成果を公然と否定するものであり、戦後の国際秩序に対する重大な挑戦だ。

何の冗談?カイロ宣言やポツダム宣言は一方的な宣言であり、そんなものは国際法上さしたる意味は無い。意味があるのは両者が合意した条約(例えば下関条約)である(ポツダム宣言は受諾したから意味はあるが)。サンフランシスコ講和条約で日本が放棄した(中国とは結んでいないから中国にこれで譲渡したわけでは全く無い)のは台湾であって、そこに明確に尖閣は含まれていない。アメリカの施政下で沖縄に属していたことは明らかだ。日華平和条約で台湾(中華民国)と日本は第二次世界大戦を精算したが、台湾が尖閣を主張し始めたのは1970年代に至ってからであり、反ファシスト戦争とやらとは何の関係もない。ポツダム宣言第八項は認めるが、結局、吾等ノ決定スル諸小島に沖縄(尖閣)が含まれるのは明らかだ。日本は明確に台湾は放棄したが、沖縄は放棄していない。寧ろ、沖縄を今になって我々の領土だなどと主張する一部(?)中国人こそ歴史を「修正」しようとしていることは明らかである。