新学期も始まって1週間が過ぎた。 新入生もようやく大学のシステムに慣れた頃だろう。 さて、新年度には、時間割表やシラバス等が配布され、今後の4年間のカリキュラムを知ることができる。 このカリキュラムであるが、まあほんとうに頻繁に変わるのである、と言うよりも変えさせられているのが現状である。 せっかく議論して変えたカリキュラムが、一回り、つまり4年と続かないことも珍しくはない。 時には、異なる三種類のカリキュラムが同時に進行していることもあり、特に、教える学年を変更したような科目は、こちらもわけがわからなくなる。 さらに、留年生は、あくまでも入学した時のカリキュラムに従う必要があるため、これまたややこしくなってしまう。 学部で教えている内容など、非常に基本的なものであり、ほとんど、50年以上昔に見つかったようなことばかりである。 それにも関わらず、いろいろと理由をつけて変えている、そうしないと、文部科学省に、何にもしていない、怠慢である、時代の流れを見ていない、などと思われてしまうようだ。 別に、変えるべきではないと言っているわけでは決してない。 問題は、変えることが前提であり、そこにはコンセプトもビジョンもあまり関係ないということである。 すなわち、何を変えるべきで、何を変えてはいけないのか、というような基本的なことの議論が、そこにはない。 10年も続かなかったゆとり教育など、一体、何だったのだろうか。 まさに、日本の将来に対する大変な汚点であろう。 その上、誰も責任などとらないのである。
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