愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

飯之山伝説③

2008年06月05日 | 地域史
飯之山城の城主の姫は長姫。落城した際に、腰元のお蝶を伴い、鴫山(西予市三瓶町)へ落ち延びた。その途中の垣生には「お長越」という地名があり、また飯野山に「お蝶滝」がある。毎日お蝶が城の用水を汲みに行ったところである。飯之山では、水がほしいといえば、お蝶が恐ろしい姿で現れるといわれる。

また、飯之山城の城主は、鴫山で殺されたという。場所は「権の守」というところ。今でも城主の怨念が大蛇となって現れ、これを見た人は必ず病気になると恐れられている。

参考文献:『開校百周年記念誌まあな』(真穴小学校百周年記念事業推進委員会、昭和51年発行)
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