今、「友愛」という言葉が氾濫している。キリスト教のいう「愛」、釈尊の教えの真髄である「慈悲」とどうちがうのだろうか。「慈悲」はすなわち親の子に対する愛情である。「友愛」は近代より前の時代には、兄弟・友人の間の親しみを指している。江戸時代の慈雲が説いた「十善法語」にも「友愛」の文字は出てくる。
また、中国の儒教の「仁」とはどうちがうのか。「仁」もいわば博愛のことである。そして、日本では聖徳太子が「和」を説いている。どれも同じような言葉であるが、それぞれの概念を整理してみたくなる。
また、中国の儒教の「仁」とはどうちがうのか。「仁」もいわば博愛のことである。そして、日本では聖徳太子が「和」を説いている。どれも同じような言葉であるが、それぞれの概念を整理してみたくなる。