昨日(4日)は久し振りに朝から良い天気。 さて、夜はと云うと雲が張り出し始め、午後9時にPODへ向かう頃には空の半分が雲の中。 それでも、見える星から始めようと(北東~北~北西に雲が少ない)北斗七星のミザール、そして北極星を観る。シンチレーションが可也悪く綺麗な見え方はしないが、この時期贅沢は言えない。 次にカシオペヤ座のη星、ふたご座α星と見ている内に雲がどんどんと失せ始めてきた。 雲から顔を出してきた木星に望遠鏡を向ける。 やはりシンチレーションは悪く、時折、叢雲状態のベルトが見えるが揺らぎが厳しい。 撮影の用意もしてきたので、そんな中でも撮影をしてみる。木星の高度が相当に高いので、バリアングルモニター装備のNIKON D5200は非常に有難い。ライブビューにてピントを合わせ、数コマ撮影する。 どれも拡大してみるとブレていたが、一番マシなものがこれ。
全然サエナイ写りで、眼視の3割程度位の情報量と思うが、一般の人たちが見るパッと見ではこんな感じではないだろうか。 少しジックリと観るとベルトや大赤斑の詳細も見えて来るが、この夜の見え方では確実性が低い感じであった。 22時23分 ISO 1600 1/30 TSオルソ12.5㎜ リレーレンズ法 鏡筒 TOA130S 架台 JP
本当は重星の撮影をしようと思って来たのだが、シンチレーションが悪すぎて木星に切り替えたが、でも、やっぱり写すだけでもと思いオリオン座リゲルに鏡筒を向け撮影する。そして撮れたのがこれ。
22時32分 露出1/4 その他データは木星と同じ。 方位角等は全く無視した構図だが、画像の13時方向に伴星が写っている。
※ 2月6日 画像を差し替え(以前の画像の露出時間は1/2秒だが、これは1/4秒のもので、此方の方がマシなので)
その後、意外と揺らぎが少なく綺麗に見えるシリウスを暫く見て(伴星の確認は当然出来ないが) オリオン座ζ星(何とか分離)σ星、θ星を観て、最後に眩しい月でお開きとした。 23時に終了したが、その時の空は快晴状態で気温も可也低下していたが、PODでの観望では鏡筒に霜一つ付かず当然私の着ている防寒着にも霜は付着していない。 風も有ったが、衣服(ダウンジャケット)に湿り気が無いので寒さを感じることも略なかった。
POD導入を決めた理由がこれなのである。 私は倉庫や農業ハウスの戸口部分を解放した状態で観望と云うのをここ数年続けていたが、観る方向は限定されるが、夜露に濡れない機材、そして身体への負担が非常に少ないことに気付いた。そして、この状態に一番近く、観る方向に限定されない観測所の形態がこのPODだろうと云うことで選んだのだ。 まさに思った通りで、非常に満足している。 ただ、小さく狭いのが欠点だが。 (有る程度の口径を使用前提とするならダル・カーカム、シュミカセ系統の短筒を選ぶべきなのだろう)
尚、記事名が記す通り、このTOA130Sで撮影したのは購入後初めてである。 今後も偶に重星主体で撮影に利用したいと思っている。