晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

予想に反し

2009年03月09日 23時48分42秒 | 天文ネタ

0938ts50 7日から8日の朝迄当地は暴風警報が発令される大荒れの天気。突風により望遠鏡小屋のドアが吹き飛ばされると云うアクシデントにも見舞われた程だ。(ドアの蝶番が千切れてた為、ドアを板で固定しているので現在小屋の中には入れない)

しかし、嵐が去った後は素晴らしい天気。 夜(8日)になっても天候は良好で少々疲れていたが(当日は登山に出掛けていた)小型機材ならと云うことで星見をすることにした。 星の瞬き等は落ち着いているのだが海鳴りがゴォーゴォーと聞こえ、ロクなシーイングでは無いだろうと5㎝屈折機(TS-50)を引っ張り出した。 

20時丁度より星見を開始し、先ず、土星に向ける。アレッ、随分と綺麗に見える。それじゃ、オリオン座ζ星は如何か?ン~完全な分離状態では無いが先ず先ずだ。次にに向けるが、視野内の月面は揺れも殆ど感じられずピシーッと見える。この時点でもう少し大きな口径を使えば良かったな、と後悔したが、此れ一本で最後までと心に決める。(実際、10㎝以上の鏡筒はドアが壊れた望遠鏡小屋の中で、入ることは出来なかった) 

その後、カストール、コールカロリ、アルギエバ、ミザール等の超メジャー重星を心ゆくまで堪能。5㎝屈折としては略ベストな見え方であった。その他、オリオン座σ星(3星しか見えない)北極星(伴星は見えない)を2時間程観望。 

久し振りにこの鏡筒で感じたのは、月を見て全くと云って良い程に色収差が感じられず、下手なアポ等は足下に敷くのではと感心したことである。又、重星ではカストール、アルギエバ、オリオン座ζ星の見事な見え方。しかし、此れに対し北天は気流状態が悪かったようで、重星の王者コールカロリが余りパッとせず、北極星も少々汚い見え方であったのが一寸残念?かなと云ったところ。

家に帰ってから、先日、ある掲示板で紹介のあった高層気流図を見てみたが、当地は最悪の気流状態。でも、たとえそうした影響の少ない5㎝屈折とは云っても殆どベストに近い見え方。不思議ではあるが、嬉しい誤算でもあった(^^)  観望時間20時~22時 アイピースはツァイスサイズのみ使用。(TS Or18.Or9. PENTAX Or6  Vizen Or4を使用) 此れまでにもこのブログで何度も云っているが、TS-50は本当に素晴らしい望遠鏡だ!

今夜も天気は良いが、風邪を引いたようで無理は禁物と断念した。(日韓野球も有ったし)