晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

プルケリマが好き

2007年03月14日 01時30分50秒 | 天文ネタ

Ts65p313 星等見ることなど出来るような天候では無かったのですが、夜、急に晴れて来たようで、寝る準備をしていた私に、妻の・・星がピカピカだよ・・の声。 

直ぐに曇るから今日はいいんだと云う私に、しつこく窓から空を見てみろと何度も云うので、渋々空を見ると星が綺麗に出ておりました。 こうなると星見人の性で、そそくさと防寒着に着替えて観望場所へ直行。 

空の透明度は良くは無いけれど星は意外に綺麗でした。 しかし、晴れ間がそれ程持ちそうも無いので、お手軽機材のTS-65Pを使うことにしました。 この機材は全てセットした状態で軽々と持ち運びが出来るので、時間に余裕の無い時は随分と重宝しているものです。

先ずは天頂付近のふたご座α星でシーイングチェック。65ミリ屈折では先ず先ずの見え方です。 序にぎょしゃ座のθ星にも向け分離の状態をチェック。良く見えます(^^)     そこで、対象を土星に替えました。カッシーニが綺麗とは云えませんが何とか見えます。しかし、どうにもこうにも、三脚が短すぎる為、体勢が厳しいです。普段は長い三脚にしているか、キャンプマットを地面に敷いて直座りなのですが、交換するのも取りに行くのも億劫で其の侭継続。 

しかし、この体勢も限界かと云うところで、雲が西空一帯から湧き始め天頂部を覆って来ました。雲脚はそれ程速くは無く、雲の無い東天の大好きな牛飼い座ε星に向けることにしました。ナグラーズーム3~6ミリの6ミリ位置で先ず先ずの分離。その後、4~5ミリ位置でも分離が確認出来ました。(3ミリは使える空では有りませんでした)ペンタXO5ミリも使いましたが、やはり一番伴星に芯(質感)の感じる見え味です。その他、TMB4ミリ6ミリも使いましたが、ナグラーズームより劣る感じです。 短焦点はナグラーズーム1本で充分かも・・・便利だしと、一寸思ったりもしました。

※2009/02/26 TMBスーパーモノに関しては、TS65P等では真価を発揮することが出来ない。最近のアポクロマート(TOA)等との組み合わせに於いて始めて其の能力を発揮出来るものです。 決してナグラーズームに劣ることは無く、殆どのシーンで凌ぎ、又、常に同等以上の見え方です。 但し、ナグラーズームは鏡筒を選ばないという利点有り。

このεBoo(プルケリマ)はダントツで観望数が多く、重星に嵌るキッカケに為った星です。 小口径でも楽しめますが、やはり、20cmクラスで見ると本当に素晴らしく美しい重星だと思っております。 これからも、どの星よりも数多く一生見続けることでしょう。オマケに見える期間が長いので、私には大変有難いです。 その後、雲は全天を覆い、機材を片付ける時には雪が降ってきました。正味1時間の観望でした。 22h~23h 3/13