「ITJapan2012」の中の基調講演で、竹中平蔵慶応大学教授の話を聞きました。
竹中平蔵氏の講演テーマは、「グローバル経済と日本の進路」でした。
その講演を聞いて、グローバリ化とデジタル革命の2点の話が印象に残りました。
グローバル化とは、1990年には、日本は27億人を相手の市場で企業経営を行っていたが、今は、70億人を相手にしている。つまり、東西冷戦が終了し、世界中が市場経済になったからであるということです。当然に世界中の国が競争相手となったとおうことがグローバル化だという話でした。
デジタル革命とは、音楽、言葉などがすべて数字で置き換えることができることになったこと、そして、その通信コストが世界中どこでも同じフラット化したことだと話していました。
施策の話では、竹中氏の持論である「モラトリアム法」や「雇用調整助成金」などがあることが、旧来の企業を生き残らせることになってしまうというものでしした。
ミルトン・フリードマンの「選択の自由」の新版が発行され、あとがきを伊藤元重東京大学教授が書いています。本屋で立ち読みをしました。「市場に委ねることが経済はうまくいく」ということを学生時代から信奉してきたと書かれていました。竹中教授と同じ立場にあります。
現在の格差社会は竹中平蔵が政府にいた時に加速させたと評判がよくないのですが、講演を聞く人は多かったのではないでしょうか。最近、竹中氏が基調講演をするシンポジウムに申し込んだのですが、締め切りとなっていて、今回はなんとか申し込みができました。ということは、竹中氏らの市場主義の考え方の賛成の人が案外に、多く日本にはいるということではないでしょうか。