「日本の近代13 官僚の風貌(水谷三公著)」を読みました。
この本は、明治維新から戦後25年までの、日本の官僚について記述した本です。このシリーズを読んでいるのですが、この著者は、くだけた記述があり、学者の本とは思えないところがあります。
今、「民主党の失敗」として、できもしないマニフェストのこともありますが、脱官僚依存と言っていたのに、いつのまにか官僚の「手のひら」の中で取り組まれてしまったことが指摘されています。その理由がこの本を読むと理解できます。日本の官僚組織は、明治維新から形成されてきたもので、その壁は「ベルリンの壁」と同じくらい強固なのです。
おいそれとはその壁を壊すことはできないのです。そして、いわゆるキャリア官僚のエリート意識は尋常でないことがこの本を読むと理解できます。
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