文化審議会の世界文化遺産特別委員会が12日開催され、2014年の世界文化遺産登録を目指して、地元群馬の「富岡製糸場と絹産業遺産群」をユネスコに推薦することが承認されました。
近代の産業遺産を中心とする候補が推薦されるのは国内初めてです。地元群馬県の世界遺産登録運動は、2003年(昭和15年)からスタートしたものですが、やっとゴールが見える地点に至ったという感じではないでしょうか。
今後、順調にいけば、ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が来年夏に、今回の4資産(富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴)について現地調査し、2014年夏のユネスコ世界遺産委員会で登録の可否が審議されます。
地元群馬県にとって今回の推薦は、この上ない朗報です。そして2014年に世界遺産登録になれば、知名度がいまいちの群馬の認知度が高まるのではないでしょうか。
近代史に興味のある者にとって、富岡製糸場、島村、新町紡績場、碓氷社など群馬県は、製糸に関する遺跡の宝庫です。この後は、この近代製糸の歴史が今生きているわれわれにどのように関わっていのか確認していくことが、群馬に生きている人間にとっては必要なことではないでしょうか。
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