あび卯月☆ぶろぐ

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ユニコーン活動再開

2009-02-23 23:10:16 | 音楽・藝術
80年代後半から93年の解散まで日本のバンドブームの一翼を担ったユニコーンがこのほど活動を再開した。
実に十六年ぶりとなる新アルバムも発表され、話題を呼んでいる。

ユニコーンは奥田民生が率いたロックバンド。
80年代後半のバンドブームの中心にいながら、他のバンドとは異質なものがあった。
「独特だった」なんて単純なことではなく、バンドブームの中心に居ながら当時のバンドの雰囲気ともっともかけ離れたところに居た気がするのだ。
80年代のバンドブームは前半はパンク、後半はロックやポップが中心となった。
後半になるにつれ、パンクにあったまがまがしさや毒々しさはどんどん薄くなっていったが、それでも肩を張った感じはあった。
その中にあって、ユニコーンは意図的に肩の力を抜いたようなバンドで、バンドブームの中にあった一定の価値観にとらわれない感じがバンドブームに対するちょっとしたアンチテーゼのようでもあった。
それゆえに、通から一般人まで幅広く支持されていたバンドでもあった。
と、これ以上の評論は当時を知る人に任せよう。

奥田は解散後もソロのシンガソングライターとして活躍した。
若い人にとっては奥田民生の方が有名だと思う。
昭和六十年生まれの私もそのくちで、ユニコーンは奥田民生を知った後で知った。
民生の作る音楽はどれも自由というか、ゆるいというか、肩の力を抜いた感じでどれも好きだ。
PUFFY(パフィー)の楽曲の大半も奥田民生が提供したもの。
だから、PUFFYの人気の一つだった独特のゆるい感じはそのまま奥田から引き継いだゆるさと言える。

ユニコーン活動再開を報じた讀賣新聞の記事で「「大迷惑」「働く男」などをヒットさせ」というくだりがあった。
私としては「働く男」はあまり名曲とは思わない。
ユニコーンで一番好きな曲はベタだけど「素晴らしい日々」だ。

このユニコーンの雰囲気とよく似ていると話題のバンドがある。
それは、いま『銀魂』のエンディング曲「アナタMAGIC」を歌っているmonobrightというバンドだ。
「アナタMAGIC」が発表された直後からネット上では「ユニコーンのパクリだ」なんて声が多く聴かれた。
なるほど、確かに曲調などよく似ている。
特に「アナタMAGIC」は「働く男」とサビの部分が酷似する。
しかし、それをパクリと言うのは酷だろう。
だいたい、ここが似ているといちいち見つけては鬼の首を獲ったかのようにパクリだ!と騒いで、それゆえ全面的に評価しないなんて態度は器が狭いというか子供じみている。
ちょっとぐらい似ていて何が悪い。
ついでにいうと、「働く男」より「アナタMAGIC」の方がずっと好きだ。

奥田調の楽曲が好きな私としては同じくmonobrightも応援したい。
彼らをテレビで見かけたが、どのバンドも無駄にカッコつける今の時代にあって、野暮ったいというかダサいというか、そういう感じがまさにユニコーンとは違った意味であれ、昨今の邦楽シーンに対するアンチテーゼのようにも思えて好感を持った。
ユニコーンと同じく肩の力を抜いた感じの歌い方もいい。(当人たちのその自覚があるのかどうかは知らないが)

ユニコーンの雰囲気を持ったmonobrightが色々な意味で話題を呼んでいる中、本物のユニコーンが復活したことは偶然だろうか。
そうでないとすれば、いま邦楽が求めているのはユニコーン的なものなのかもしれない。

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