あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
お気軽にコメントなさってください☆

「ザ☆ネットスター」が凄すぎる

2008-06-22 23:45:10 | テレビ・芸能
四月からNHKではじまった「ザ☆ネットスター」という番組がある。
ネット上で流行っている様々なことを紹介するという番組で、毎月一回放送されていてる。
去年の十一月に漫画で言うところの読切版が放送されて、四月から連載が始まったかたちだ。
私は六月号を見逃してしまったのだが、公式ホームページでハイライトやおまけ映像が視聴できるので六月号の雰囲気はつかめた。

なんというかこの番組、凄すぎる。
まず、スタジオのセットからして『涼宮ハルヒの憂鬱』のSOS団の部室をモチーフしたもので、「団長」と書かれた三角錐やみくるがコスプレさせられていたカエルの頭部まである。
公式サイトもギャルゲーのそれのようなつくりで、ネット住人からは「それなんてエロゲ?」なんて云われていた。
創刊号である四月号のゲストには朋先生こと声優の金田朋子さんが出演していたが、相変わらずの奇妙奇天烈発言で出演者を異次元空間へといざなっていた。
しかもネットを主題にした番組なのにキーボードという言葉を知らず、「あのAとかBとかのやつ」と云っていたのにはさすが朋先生といったところか。
また、同じ号では児童ポルノ法に反対されている白田准教授も出演されていた。

で、一番驚くのが番組内で「天の声」を担当している柚木涼香さんのはじけっぷりだ。
「天の声」とはスタジオ内にいる出演者に別のブースから声で指示をする役割をもつ。
その指示の仕方や独り言が凄い。

四月号での名言を拾ってみると
「ウッウーウマウマー!!」
「ドアラ先生に中の人というのは存在しません」
「激しくしたら壊れちゃうから! 優しくおねがい・・・」
「なんだかんだいって白田先生、お好きなんでしょ?初音ミクのこと」

五月号では
「さぁ、次は可愛らしいアニマルビデオ。略してAV(はぁと」
「今日の談笑さんの部屋着みたいな衣装も素敵ですけどね」(談笑さんは「失礼だな!」と苦笑い)
「もっと右ぃ。あん、そこ、そこがいいのぉ!」(東浩紀にセレクタンの移動を命じた時)

六月号
「らんらんるー♪」
「僕アルバイトォォ!!」
「談笑さん。でも、そんな私のことを可愛いと思ってるんですね。わかります。」(天の声にあきれ気味の立川談笑に対して)
「ところで、事務員Gさん。生はお好きですか?」(特別ゲストの事務員Gさんに対して)
「私を食べてもいいんですよ?(はぁと)」(同上)
「さぁ、ゆんゆん行きますよ」
「この豚野郎!」(このあとスタッフから駄目出し)
「どっち曲がりが好きですか?」(ゲストの声優、野中藍に対して)

以上、あまりにも酷いのは放送されていないが、それらは公式サイトの動画で視聴できる。
いづれにしても、HNKとは思えないはっちゃけっぷりだ。
少し解説すると、「ウッウーウマウマー♪」とか「らんらんるー♪」はネット上で流行っている歌などから。
「この豚野郎!」は柚木涼香さんが声を担当した『武装錬金』の津村斗貴子さんのセリフが元ネタとなっている。
とにかく、ネット住人やヲタならニヤリとさせられるネタのオンパレードで、
公式サイトでの「無茶しやがって・・・」「え?ギャルゲ(ry に似ている??」「中の人」などという言葉遣いをみてもスタッフが正真正銘のヲタであることが知れる。

この番組、悪ふざけばかりしているわけではない。
五月号では東浩紀がネット上のMAD動画(既存作品の素材を使ってさまざまな加工を施した動画)と著作権についての深い考察をしていたし、四月号でも白田先生が初音ミクと著作権の話をしていた。
東浩紀については今まであまり良い印象を持っていなくてむしろ嫌いな評論家だったのだけど、MAD動画をはじめネット文化についての考察は的を得たもので大変共感した。
著作権については「MADとアニメ業界は共存してゆくべきで、そのために著作権法の運用あるいは法そのものを変えてゆくべきではないか」(要旨)という刺激的な提言もしていたし、アニメ作品本編だけを見る楽しみ方ではなくそれを元にMADを作るなど、作品から派生した周辺の楽しみ方についての積極的な評価をしていた。
私なりにまとめると、作品をそれだけで楽しむのではなく、それ自体を楽しむと同時に作品を料理して(パロディやMADや同人誌や評論など)楽しむことがネットの普及でより促進された。
そして、それが業界と消費者のお互いの利益になる、というところだろうか。
(ネットと著作権の問題についてはまた稿を改めて書きたいと思う)

あび卯月は「ザ☆ネットスター」を応援しています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。