あび卯月☆ぶろぐ

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産経新聞よ、お前もか

2006-06-13 00:12:49 | マスコミ・新聞
久々に産経新聞を読んで驚きました。

私は自宅で講読している読売新聞以外は学校の図書館で新聞を読んでいるのですが、
五月三十日附産経新聞の一面に以下のごとくありました。


「2日から洋数字表記になります」
産経新聞は6月2日付紙面から記事中の数字表記は洋数字を原則とします。
 デジタル時代となり、洋数字表記が一般化してきたことに加え、記事の簡素化、数字データをより読み取りやすくする――などのためです。
 ただし、「三寒四温」や「七転八倒」「歌舞伎十八番」など、熟語や伝統的な擁護に含まれる数字をはじめ、洋数字表記になじまないものはこれまで通り漢数字表記とします。



昨今、どの新聞も紙面の数字表記は洋数字(算用数字)ですが、
産経新聞は頑なに漢数字表記を守っていました。
「さすが自称保守というだけはある」と、この点、評価していたのですが、
とうとう、産経新聞も洋数字表記になるそうです。
もとい、「なるそう」ではなく実際にそうなっていました。

保守はいくら頑迷といわれようと固陋といわれようとも
それまでの慣わしを守ってゆくのが保守なのであって、
合理性・利便性を優先してそれまでの行いを変えるなど到底、保守とは言えない所業です。
もちろん、古いもの、昔のものやその行いを何でも残せと言っているわけではありません。
それこそ、「固陋」でありましょう。
時代の流れによって変化せざるを得ないものはあります。

しかしながら、漢数字表記は今の時代にあっても続けていただきたかった。
これを洋数字表記に変えることでどれだけ利便性が増すのか、
私は新聞関係者ではないのでわかりませんが、
なんでも合理性・利便性を優先してしまえば
我々の生活は味やそっけも無いものになってしまう。

そもそも文化的な行いなど合理的な面から考えればほとんど意味のない行為です。
高島俊男さんによると文化の「文」とは「紋」と同じで
「紋」とは着物のひらしひらした余計な飾り。
合理面だけ考えれば衣服など、ただ、暑さ寒さしのげる作りにすればよいのですが、
人間はそれだけではそっけないと思う。
そこで、服にいろいろな飾り(=紋)をつける。
これこそが文化なのですね。

産経新聞はそこのところを一応は理解して、
頑なに漢数字表記を守っているのだと思っておりました。
そんなわけで、今回の件は「産経よ、お前もか」と思った次第。
結局、朝日だろうが産経だろうが同じ穴の狢。
革新だの保守だのというのも、文化の飾りならぬ、
「言葉の飾り」なのでありましょう。

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