つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1121号 先週(8~13日)のつながりあそび譜面

2020年06月14日 | 抱っこ通信
 先週からつながりあそびの動画をYouTubeにアップしました。「つながりあそびチャンネル」というタイトルをつけました。フェイスブックで友だちになっていない仲間にも、つながりあそびの楽しさや、仲間の素晴らしさ、人間の素晴らしさを知ってもらえる機会になればと思っています。
 つながりあそびに興味を抱いて、サマー・カレッジや各地の研修会やコンサートに参加する動機になればと思います。フェイスブックの友だちも、仲間たちにYouTubeつながりあそびチャンネルをPRしてください。お願いします。

今週のつながりあそびです。

6月10日『パピプペポ』
 1992年12月19日に、東久留米で『第1回にぎやかカーニバル』(障害児・者と共に楽しむつどい)が開かれました。「国連の障害者の最後の今年になにか楽しいことやりたいね」と数人の仲間たちと話し合って準備し、当日は14団体、約600人の参加で大成功させました。今でも12月になると、実行委員会主催で毎年続けられています。
 合同舞台で演奏する創作曲づくりの中で、作業所等のグループで発表できない仲間でも、舞台に上がれて参加できる歌として『パピプペポ』を創作しました。
 当時、わかくさ学園(市立の通所施設、現児童発達支援センター)のT・Sさんから破裂音や口を閉じて唇や舌を使ってはじく音が、子どもにとっては出やすいとアドバイスを受けて創作したものです。
 当日の舞台は超過密で、舞台前や階段で歌う仲間もたくさんいました。
 新潟の一部の保育園でのつながりあそびコンサートでは、立ち上がりロックコンサートのように右手拳を突き上げ、ジャンプしたりして盛り上がりました。

 

6月13日 『サヨナラ明日もね』
 1992年音楽センターから出版されたカセット『つながりあそびシリーズ2 1・2・サンポ』に収録されているお別れソングです。きっと、プロになって最初の大阪南おやこ劇場地域例会では最後に歌っていたと思いますから、1991年には創作されていると思います。
 今でも、子ども発達支援センターや保育園等のつながりあそびコンサートの最後に必ず歌っています。そして、「明日の朝、おはようって元気に起きて来てくれる人(はーい)。生まれてきてくれたんだもの、生きているだけでいいよ」のメッセージを歌中で必ず入れています。

 1999年11月24日に行った奈良県立明日香養護学校公演での育友会会長のお母さんの最後の挨拶が忘れられません。
「今日はありがとうございました。子どもたちの興奮した嬉しそうな笑顔、とても楽しいお話とすばらしいうたごえ。本当に素晴らしいコンサートでした。最後の歌の時の二本松さんの話の中の『あしたの朝、おはようって、起きてきてくれる?それだけでお父さん、お母さん、先生たち嬉しいんだよ。今生きていることが大事だよ』という話を聞いて、自分の子どもたちに本当にそう思っていたかどうか・・・とっても子どもが愛しくなりました」と。
 子どもたちに「明日も元気な顔を見せてね。それだけで嬉しい」をこれからも歌っていきます。

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抱っこ通信1120号 新し日常を創るチャンス『うたごえ新聞』

2020年06月13日 | 抱っこ通信
 うたごえ新聞社から4月末に「コロナ禍、今の状況に想うこと。こういうなかで歌・音楽・つながりあそびは。今こそ大事なこと」という内容でという原稿依頼が届きました。
 私自身が2月初旬入院、手術、下旬から3,4月にかけては、キャンセル続きで、仕事なし、活動ナシの状態だった中で、つながりあそびの未来をいろいろ模索していたので、よい機会だったと思って原稿書きに着手しました。正直3本分の原稿を書きましたが、最初に書いた原稿をうたごえ新聞に掲載してもらいました。
 
 その後です、つながりあそびの動画投稿を5月中旬からフェイスブックからはじめ、今週からはYouTubeでも発信し始めました。つながりあそびを知らない仲間に、本来ならば、からだと心でつながりあそび・うたの楽しさ、仲間の存在や人間の素晴らしさを体験し感じてほしいのですが、その楽しさなどに少しでも近づけるためにも動画発信もありかなと思っています。
 また、コロナウイルスで3月末には今期の中止を決めたサマー・カレッジの来年度の再開を期し、各地のサマー・カレッジ実行委員会との情報情報交流としてニュースも発行しました。
 今、出来ることをやっていくしかないのです。また、この機会だからこそ出来ることがあるのではないかと思っています。
 
 
うたごえ新聞NO.2651(5月25日発行)の原稿を転載します。ご意見をくださいね。
 
 「かつての日常に戻れないのなら、新しい日常をつくりだすしかないです。でも、大丈夫、どんな時代でも私たち人類は新しい日常をつくりだし続けている存在ですから。その日常をつくりだすためにも、その日常を楽しく豊かにするためにも、あそびやうたや音楽など広い意味での文化、芸術、人と人とのつながりあいをより豊かなに美しく人間的なものに変化、発展させてきたのです。
 
①私自身、つながりあそび・うた研究所を立ち上げて30年目ですが、今は10月までの研修会、コンサートなどはキャンセルが入って休業状態です。ちょうど30年目迎えてつながりあそび・うたの作品を通して、子どもたちにとって『つながりあそび・うた』とは何か、その実践、その可能性についてまとめようとしていた一年なので、時間がたっぷりとできました。楽しみです。
 
②つながりあそび・うたの実践者は、主に保育士をはじめとする子どもたちと育ちあう仲間たちです。『体の触れ合う時、心がふれあいます。心がふれあう時、体がふれあいます』と言っていますが、からだの触れ合いが、人と人の距離がなかなか難しい時です。そんな状態の中でも仲間たちは子どもたちといろいろ工夫しながらあそんでいます。うたっています。子どもにとって、保育にとって、あそびやうたやおどりなどは『衣食住』と同じように生きる源なのですから。人間の歴史はあそびやうたやおどりの歴史でもあるからです。人間はあそぶ動物なのです。
 その実践を交流する場を設けたいと思っています。子どもたちの姿やつながりあそび・うたを楽しんでいる、または、何もできなくて困っていることなどを交流して、仲間たちへ返し『ひとりじゃない』と励まし合いたいと思います。楽しみです。うたごえ運動には『うたごえ新聞』があります。羨ましいです。
 
③創造活動です。保育士自身が創造活動の主人公になっていけたらと思います。保育園等子どもたちと育ちあう現場は創作の宝島です。抱っこ一つとっても子どもと親(保育士)との協同なくしてはお互いに気持ちの良い抱っこにはなりません。遊ぶ主体は子どもです。子どもから教えてもらいながらつながりあそび・うたが創作出来たら嬉しいです。以前、音楽センターから出版された私のつながりあそび・うたシリーズのCDにも仲間たちの作品を多く発表しました。
作品だけではないのです。保育のあり方や、つながりあそび・うたの活動や運動のスタイル、進め方など新しいものを創造するチャンスなのです。楽しみです。
 
④人間は幸せになるために生まれてきたのです。生きているのです。生きていくのです。他人を幸せにするために生まれてきたのです。生きているのです。生きていくのです。こんな素敵な楽しいことってあるでしょうか。コロナウイルスには負けない、いのちを大事にしない政治は許さない、生きる楽しさを奪うものに立ちむかうつながりあそび・うた。先が見えない不安な時こそ、この原点に戻ることにしています。」
 
 
嬉しいことにサマ・カレッジ関東(千葉)の加藤洋子さんからメールが届きましたので紹介しあす。
 
 「お元気そうで、何よりです。
 動画での姿が、とてもイキイキしていて、現役バリバリ!すごい!!
 (姿は見えないけど、宮ちゃんの声も聞けて、嬉しいです。)
 
 うたごえ新聞の記事を読んで、『何と 前向きな!!』と、とても励まされました。
 
 研究所30年目で、つながりあそび・うたの可能性をまとめるとのこと。
 成果とか評価じゃなくて、可能性という前向きの言葉に、これからの希望が感じら
 れました。
 そして何より、それを『楽しみです。』と言えること。素敵です。
 
 今のこの逆境にもめげず、『新しいものを作り出すチャンス』であり
 『楽しみです』と言えることも。
 
 本当に、はじめて経験した脅威に、希望が見えなくなってどんよりしてしまった
 仲間たちに、ぜひ、このことを知らせたいと思いました。
 
 10万円どころか、アベノマスクすら届かない(怒りは、もっと、もっとありますが、
 取り敢えず…)経済的にも心情的にも厳しい状態にある仲間たちもたくさん
 いるので、まずは、文明の利器を使って、メンバーにお便りと新聞を発信しました。
 
 早速 嬉しい反響も。
 
 日常を取り戻したら、また どんどん実践して広めていかねば!
 良い文化は、伝承が大事!」


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抱っこ通信1119号 保育生活の新しい日常をつくろう

2020年06月05日 | 抱っこ通信
 今号も私のフェイスブックに今週(6月1~6日)に投稿した動画の紹介です。
 今週から、今年度初めて登園した子どもや、2か月ぶりに登園した子どもや、長い間、家族だけで生活して、いままでと違う日常を過ごしてきた子どもなど、いままでとは違う新しい保育生活が求められていそうです。
 友だちと久しぶりに出会えて、子どもたちは嬉しそうですか。先生も、親さんも、子どもたちもほんとうにご苦労様でした。新しい日常、保育をつくりましょう。
 今週は、まだ出会ったばかりの子どもたちを想定しながらつながりあそび・うたを楽しんでみました。


6月3日『ぐるぐるぐるぐる』
 『グッグッグッ・・・パー』の発展形と思えば、どんな時に遊べばよいかがわかると思います。「まねっこあそび」は「あってっこあそび」にもなります。
 
 以前、『ぐるぐるぐるぐる』を「みんなのねがい」(2016年11月号 全国障害者問題研究会発行)に書きましたので転載します。

子どもと笑顔に
私のいちおし手遊び・ふれあい遊び
『ぐるぐるぐるぐる』

 最初は、手遊び、あてっこ遊びとして、譜面もつくったのですが、いつの間にか、譜面を超越した?あそびとして現場に定着している不思議な手遊び、からだ遊びです。

第一段階「ぐるぐるぐるぐる以前」
  • その場で「グー」「パー」と言いながら、言葉通りに両手を出すだけです。
  • だんだん、言葉も動作も段々に早くしていきます。最後に「かまえ!」と叫んで、両手でガッツポーズを取ります。何回も繰り返してください。この「段々に」が大事です。
  • リズムにテンポに合わせようとする子どもたちが可愛いです。そこをどう引き出すか!
【この段階で、もうノリノリ子どもたちもいます】

第二段階「ぐるぐるぐるぐるぐる」
  • その場で♪ぐるぐるぐるぐる おててをポン♪と言って、かいぐりと拍手1回。♪ぐるぐるぐるぐる おててをポンポン♪で、かいぐりと拍手2回。♪ぐるぐるぐるぐる おててをポンポンポン♪で、かいぐりと拍手3回。♪ぐるぐるぐるぐる おててをポンポンポンポン♪で、かいぐりと拍手4回。

 子どもたちの拍手の数が合っているか合っていないかなどにはこだわらないことが大事です。リズムカルに楽しく子どもたちがやっているつもりになっているか、できているつもりになっているかを受け止めてください。
  • 以上をできるようになったら、というかそれらしくなったら、足もつけてだんだん早くしていきます。足は、その場でランニングというか、ジタバタジタバタしているだけです。この段階ではリーダー(先生)役が素早くジタバタできるかが勝負です。練習してください。

 鹿児島療育センターでの親子つながりあそびコンサートで、「ぐるぐるぐるぐる」を遊んでいたとき、5歳児のゆうきくん(仮名)が前に出て「ぐるぐるぐるぐる」を前に出て、やって見せてくれました。すると、ボクも、ワタシもと、次から次へと子どもたちが前に出てきてやって見せてくれました。「ぼくだってここにいるよ」「私の方を見て!」などという子どもたちの叫びだったのかな。

 伊佐市子ども発達支援センター「たんぽぽ」では、ジャージの裾を捲って子どもたちを挑発するあけみ先生(仮名)に、子どもたちが次から次へと「ぐるぐるぐるぐる」挑戦。子どもたちのその速さには先生も負けそうでした。もう、歌は必要なかったです。


6月4日『帽子にかくれんぼ』
自分の「あてっこあそび」の代表作です。全レク時代からやっていましたが、乳幼児と遊ぶようになった始めの頃はよく楽しんでいました。
先生(リーダー)が帽子の中を覗くとか、後ろ向いて帽子の中を確かめるとかの演技もあってもいいかなと思います。そのたびごとに、子どもたちも少しは前のめりなって、あそび心が刺激されることにつながればと思っています。




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