つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1123号 子どもって先生ってすごいな

2020年06月28日 | 抱っこ通信
先週(21~27日)のつながりあそびの譜面です。

25日 【指と指】
 私の作品の中で、友だちと向かい合って、からだをくっつけ合うあそびとして、たぶん最初の作品だと思います。
 1986年『ちいさいなかま』4月号から「つながりあそび」の連載が始まりました。その2回目5月号に『指と指』を紹介しています。
 「はじめて会ったときにの握手がわりに、また、みんなで、なかよしになったのを確かめ合う時に、“指と指”、からだと心がぴったりと、しっかりくっつきあいます。」というリードをつけました。

 連載の執筆で嬉しかったことがありました。それは単にあそびの紹介、あそび方の紹介を書くだけではなく、子どもたちや保育やあそびについて、作品を通して私の思いを書くことができたのです。例えば、『指と指』の時には次のように書きました。30数年前の連載ですから、読んでいない若い方が多いと思いますので再掲します。

 「父母のみなさんには体験的に理解していただけるとして、若い保母さんには、これからのことなので、じっくりと考えてほしいので、“からだと心の許し合える関係”について、ちょっと一言。
 若い男性と女性がお互いを好きになったとすれば、最初は手をつなぎながら歩くでしょう。つぎは、腕を組みながら、肩を寄せ合いながら歩くでしょう。そのころになれば唇くらい重ねても、不思議ではないですね。最終的には、真の意味で人間として“からだと心を許し合う関係”へと変化、発展してくるでしょう。
 この順序といおうか、すじ道が大切なのです。逆から進んで、うまくいったということはあまり聞きません。
 つながりあそびにおいても、このすじ道を踏むことが、とって大切なんです。
たとえば私が保母さんたちの研修で、今月の『指と指』を指導したとして、いきなり『胸と胸』なんてやったら、恥ずかしがって誰もやらないだろうし、私の品性も疑われてしまうし、ときには張り倒されてしまうかもしれませんね。
 やはり、指と指あたりからはじめて、順々に“核心”にせまっていくことがコツなんです。”順々に“”だんだんに”のなかに、“からだと心を許しあえる力”が湧いてくるのだし、育ってくるのですね。一緒にあそびながら、見通しを持ちながら、”順々に””だんだんに“の順序・すじ道をしっかりと踏んで”からだと心を許しあえる関係・力“を育てていきたいですね。

東久留米市立しんかい保育園でのことです。『指と指』であそんでいるとき、保母さんが『次はどこ?』って聞くと、子どもたちは『おしり』『おへそ』『背中』とか、くちぐちにいいます。『指』とか『肩』とか、ふれあう部分が少ないところは出ません。できるだけふれあう部分が多いところの方が楽しいようです。からだ全体を受け止めてくれたり、ふれあったりする方が楽しいのですね。」

たかが指と指から話が広がりましたが、いつでも子どもたちの笑顔がどうしたら輝くかを考えながらつながりあそびをつくってた楽しんでいます。.

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