つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1136号 たのしんできたのかな?集団遊び

2020年10月11日 | 抱っこ通信
 先週はグループ対抗のつながりあそびをアップしました。
 『化け比べ』は実践されている話をよく聞きますが、他のグループ対抗のあそびの話はあまり聞きません。別にグループ対抗として遊ばなくても、個人としても遊べるのですが、一応、運動会が終わるこの時期に合わせて、グループ対抗のあそびとして紹介しています。

 20年前くらいまでですが、集団あそびやゲームあそびが嫌いだという先生に結構会いました。競争させられるとか、順位がつけられるとか、失敗したら(負けたら)一時的でも遊びから外されるとか、罰ゲームがあるとか、リーダー(先生)が絶対だったり、横暴だったり、えこひいきしたりなどして、楽しくない、おもしろくない、と言っていました。

 嫌な思いや苦い経験があっても一度は遊んだ経験はあるのです。ですから、嫌だなと思うところがないルールや遊び方をしたり、言葉がけをしたりすれば、だんだんに笑顔が膨らんで楽しそうに遊んでいました。

 今の若い先生たちは集団あそびやゲームあそびを楽しんできたのでしょうか。遊んできたとしても、きっと、私が知っているあそびではないような気がしています。どうなんでしょう、やったあそびを、楽しんだあそびを教えてほしいです。

 それでもサマー・カレッジなどに参加してくれる若い先生たちは、集団あそびをとても新鮮に受け入れてもらえて遊んでいるなと感じる時が多いです。もちろん、初めてですから戸惑っていることもありますが、楽しんでいる姿が嬉しいです。


6日【何に見えますか】
 一時、週刊誌でも同じようなあそびを連載していたように記憶があります。あそびそのものは古いです。個人戦でもいいのですが、やはりグループで相談した方が答えの数が多いです。また、他の人の答えからヒント得たり、閃いたり、そういう経験が大事ですね。


7日【秋ですね】
 今では正解はない、答えは一つではない、とよく言われますけど、それこそ30年前頃までは、正解を見つけることにキュウキュウしていた時代がありました。これは人の生き方にも言えました。そういう中で、『何に見えますか』もそうですが、ほとんど苦し紛れというか、いい加減に創作したあそびです。ジャンケンあそびが主流の集団遊びの中で、あまり勝ち負けとか、順位とか、正解とかを気にしないで楽しめるものがないかなと考えていた中で、偶然にできたと言った方が良い遊びです。

 春だったら、自己紹介の代わりに、先生自身のことを知ってもらうような設問が良いですよ。「先生の兄弟は、1、二人、2、三人、3、兄弟がいないひとりっこ。どれだと思う」「先生の好きな食べ物は、1、コロッケ、2、餃子、3、お刺身。どれだと思う」。グループでもいいし、春だったら個人でもいいですね。より小さい子どもだったら最初は三択より2択が良いと思います。(『アウト・セーフ』というあそびがありました)


8日【ジャンケン合戦21】
 前は『ジャンケン合戦パート1』と名付けていました。もちろんパート2,3がありますのでややこしいので、今回は「21」としました。
 サマー・カレッジ等のの研修会では、グループ対抗の最初のあそびとしてよく遊びます。グループで相談する時間をものすごく短くして、相談すること、決断することを早めにさせる狙いを持って遊びます。
 「ジャンケン相談!決まった!ソーレ!ジャンケンポン!」これを、いま、読んでいるくらいのスピードでやるのです。「今、ジャンケンができなかったグループ、ジャンケンが決まらなかったグループ、一人でも違うものを出したグループはアウト。他グループに1点ずつ!」というルールも加えます。もちろん、2,3回はこのスピードで練習はします。

 本来のあそびのねらいは、グループで相談すること。ジャンケンを決めるにもいろいろな感情、思惑がグループ内で交差すると思います。♬いいこと嫌なこと♬(ステイホームソング9月28日『みんなといっしょだと』より)、そこをたっぷりと経験したいですね。


9日【化け比べ】
 きつねとたぬきの化かし合いの昔話はいくつかあります。2グループ対抗にはもってこいのお話です。あそびでジャンケン合戦は多くありますが、ただジャンケンをするだけでも楽しいのでしょうが、絵本やお話があった方がその気にもなれるし、楽しいのでしょうね。もちろん、私は福音館書店の『ばけくらべ』を知ってから創作しました。

 フェイスブックでも紹介しましたが、埼玉県の特別支援学校のK先生の実践報告で、♬キキキ・・・きつね♬の時に生徒たちの前進が生まれ、生徒たちは大喜びだったと聞いたときは、少し驚いたのと同時に恥ずかしかったです。まだまだ自分自身がジャンケンの勝ち負けにこだわっていたことをです。約20年前の話です。
 ジャンケンの楽しさは、勝ち負けだけではないのです。そのことを伝える一つとして、フェイスブックで動画を発信し始めたのにね。それだけ自分の中ではこだわっていたのですが・・・。


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