つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信910号 古希コンに桑の実コーラス出演決定!

2018年07月05日 | 抱っこ通信
昨日は、地元東久留米の桑の実コーラスの練習日。
9月2日に東久留米の仲間たちが開いてくれる古希コンサートへの出演依頼と宣伝を行ってきました。
6月の実行委員会で「東久留米で二本松さんとの関わりのあるサークルと言ったら桑の実でしょ。お祝いの演奏をしてもらったらいいよね。」という話になって、実行委員の仲間たちはみな労働者、平日の昼間に動ける人がいないので、おかしなものですがお祝いされる本人が行ってきました。

10年前、地元で開いてくれた還暦コンサートにも出演してお祝いをしてもらっています。
今回も18人全員で出演の快諾を得ました。

夕方に快諾を伝えに来てくれたFさん。
「私の子どもが二小に通っていた頃、二本松さんが学校に遊びに来てくれたのですよね。その子がもう50歳を過ぎているのですから年を取るはずですね」と。

私が30歳前後の時、「平均年齢45歳のお母さんコーラスです」とよく紹介していました。
ママさんコーラスとは少々言いづらかった覚えがあります。

桑の実コーラスとの出会いは、1974年頃でしょうか。
当時は東久留米市教育委員会社会教育課に働いていて、いろいろ楽しいこと(市民にとっても)をやっていました。
前年、市立第三小学校PTAのコーラス指導を何度か引き受けた後、終わってしまうのは残念だということで、その時のお母さんたちが中心になって、地域でサークルをつくるので指導を依頼したいと教育委員会を通してきたことがきっかけでした。

それから毎週水曜日の午後になると、ギターを背負って自転車で、会場の地域の集会場に通いました。
雨の日も雪の日も。

当時、なにを歌ったかは覚えていませんが、うたごえの歌やロシア民謡やシャンソンやフォークソングやいろいろでした。
私のオリジナル曲も恐る恐る歌ってもらっていました。
私が知っている歌に限られてしまっていますから。

笠木透さんの『あなたが夜明けをつげる子どもたち』を歌ったときは、すぐに手話を取り入れて歌いました。
きっと笠木さん本人よりも早かったと思います。
教育委員会社会教育の事業として手話講座を開きましたから、そこの受講生に手話をつけてもらいました。

覚えているのは歌の練習よりもお茶の時間の方が長かったことです。
そのおしゃべりも楽しかったです。

地域の行事にも参加していましたが、日本のうたごえの合唱発表会にも参加していました。
婦人の部で東京代表になったこともあります。
毎年、地方での祭典へ参加するため(東京代表になることが当たり前?)に交通費も積み立てていました。
ともかく家を空けて仲間と泊まるということが少なかったのでしょうね。
女学生とは言いませんが、みなさん楽しみにしていました。
きっと今でも、と思います。

私自身が自分のコーラス指導の限界を知っていますから、数年経過してからは声楽家の峯崎先生に指導をお願いしました。
伴奏もギターからピアノに変わり、今も峯崎先生の指導で素敵なコーラスを響かせつづけています。

私が40歳記念で自主制作した初めてのアルバム(当時はカセット)『生きて生きて生きて』の中で、『記憶』(作詞・門倉詇 作曲・二本松はじめ)と『名前が翼になって』(作詞・作曲 二本松はじめ)を歌ってくれています。このカセットは当時4000本以上広がりました。
また、三年前の夢わかばプロジェクトコンサートにも出演してもらっています。

そんな桑の実コーラスのお母さんの一人からの1980年1月10日付『輪囲和意』(全レク東久留米レクリエーション・リーダー会議機関紙)の「私と文化・レクリエーション」欄の文章を見つけました。


いつまでもうたごえを 
 藤原節子

許されるなら
やり直してみたい
出来ることなら
あの日に還りたい

この言葉は桑の実コーラス創立5周年記念コンサートの初めに、私たちが歌う『私に人生と言えるものがあるなら』で、過ぎ去った青春の日々を振り返り歌った中の一節です。
この言葉は、そのまま私たち40代以降の世代のものが、それぞれの心の中のどこかで切実も感じている想いです。

私たちの過ぎ去った青春は、それなりの楽しいことはありましたが、生き生きとした若さを謳歌する青春ではありませんでした。その青春は戦争という暗雲に彩られた灰色の日々でした。その脳裏によみがえるのは、疎開先の防空壕から仰いだ夜空に散る、花火のように家々の上に降りそそぐ焼夷弾の火の雨でした。何十年も経った今でも、その閃光は鮮明に記憶の中に燃えています。

5年前、二本松さんとの出会いで私たちはいろいろな歌にふれてきました。
若者たちの愛、夫への愛、仲間への愛、国や山河への愛、それらすべてを含む地球に住み、営々と生き続ける人間への愛の歌を歌い続けてきました。
そして、その中で歌を歌うということは、作詞した方の心からなる想い、聞いてくださる人たちに確かに伝えるメッセージの役目を果たす非常に大切なものなのだと実感として感じています。
心を込めて一つの言葉をも、一つの音をもゆるがせにせず、繊細な心と情感をもって、美しいハーモニィを創り出すことが、この大切な役目を全うすることの唯一のものではないかと私は思っています。
 そして、その美しいハーモニィの中に母親として、女として、人間として今まで生きてきた体験を生かし、母親同士手を取り合い、心を通い合わせ、より心を込めた歌を歌いつづけること、そして、歌を通じてより一人の人間として、これからの後半の人生を大切に生きていくことが、二度と青春の日に還ることのない私の心からの願いなのです。



桑の実コーラスも出演してくれる、二本松はじめ古希コンサート『平和がいちばん 笑顔がいちばん』は、9月2日(日)午後1時30分から成美教育文化会館で開かれます。
問合せは、二本松はじめKOKICON東久留米実行委員会(042-79-1069)
tunagari@cello.ocn.ne.jp








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