6月2~5日は、8月20~22日に松江市で開かれる、しまね合研(第48回全国保育団体研究集会in島根の略)のプレ企画として、島根県内3か所と鳥取県日吉津町に行ってきました。
各地とも実行委員会の仲間たちが、しまね合研に向けて奮闘しています。その仲間たちをどれだけ励ますことができたのかな。合研を知らない仲間たちにどれだけ合研の魅力を伝えることができたのかな。いつものことながら私自身の力不足を感じています。でも、楽しかったな。こういうオルグというか、活動を担う仲間が出てくることを楽しみにしています。
どこの会場でも若い保育士さんたちが参加してくれています。保育経験5年未満の若い仲間たちを見ていると、合研を知っている仲間が少なかったように思います。それ以前に、子どもの頃から仲間で集まってワイワイやるという楽しさを経験することがあまりなかったのではとも感じました。もっと言うと、「おともだち」の中でしか生きてこなかったのかなとも思ってしまいます。そうせざるを得なかったのでしょうか。
これは今回のプレ企画での出会いに限らず、全国どこにでも見られる傾向ですけどね。
脱線しますが、アベさんを見ているとその典型ですよね。ほんとうは「おともだち」もいないのかもしれませんが。
そのあたりをどうやって埋めていくかということと、まずは合研って何、仲間が集まることって楽しい、保育を学ぶことって楽しいということ等々を、つながりあそびの楽しさに込めて4日間突っ走ってきました。
4日間の活動を毎日フェースブックに書いてきましたが、少し加筆しながら再掲します。
6月2日夜。プレ企画初日終了。松江で約100人強の親子、保育士さんたち集まりました。子どもたちがおもしろかったですよ。最初は各々がそれぞれの関わり方でうるさい!と言いたくなるくらい変わってきました。発散してる?嬉しそうにしていますから、こちらも嬉しいです。
でも、最後の夢わかばではとても集中してくれました。もしかしたら、集中というより眠くなっちゃたんだよね、きっと。無理もないか。いつもの保育園での楽しいとは違って楽しんでいたのでしょうからね。
親さん、先生には、「大根づけ」を通して「委ねる」を一つの例として合研のお誘いをしました。最近、からだも心も人に委ねることができなくなっていないかと。子どもも大人も、です。
人は「委ね」「委ねられる」関係があるからこそ安心して人らしく暮らしてきた、育ってきたこと。今それができなくなってきた、できなくされてきたのはなぜなのか。その原因を交流しあい、学び合う機会の一つが「合研」であること。
なにも立派な実践や、素敵な子育てをしている人が集まるのではなく、今日ここに集まっているみなさんと同じように、保育の、子育ての悩みや問題を抱えながら一生懸命に生きている人が集まってくる場が合研ですと。
一人でも多くの仲間が参加してくれると嬉しいな。
この日、松江実行委員会では保護者が参加しやすいようにと簡単な夕食を用意したり、また、その売り上げでプレ企画の経費にしたりと工夫がたくさんでした。お疲れさま。ありがとうです。
6月3日夜。合研プレ企画二日目は出雲市。大人120人、子ども30人の約150人が集まって笑顔の輪が広がりました。参加者は合研もそうだろうけど、こういう仲間が集まって楽しくワイワイすることが少ないのだろうなと思いましたよ。司会の先生が前に来てくださいと呼びかけてもなかなか前には出てきませんでした。数回の呼びかけでやっと、という感じでしたよ。あそびが始まってしまえば、そんなよそよそしい感じではなくなって、ワイワイガヤガヤ楽しそうに遊んでいましたが。
主催した仲間によると、いつもの仲間内の保育園だけでなく、いつもは見ない保育園の保育士さんたちもたくさん参加していたそうです。実行委員会の呼びかけが実を結んだのですね。この調子で合研も広がると嬉しいですが。
保育園で保健士さんによる『夢わかば』を通して「いのち」の実践が聞けたり、合研成功への熱い思いが聞けたりと、8月の合研がいっそう楽しみになりました。
6月4日午後。しまね合研プレ企画三日目は、鹿足郡の保育士会総会後の研修会として開かれました。鹿足郡は吉賀町と津和野町の2町で、島根県の西の端。広島県、山口県に隣接。出雲から200キロ以上走りました。ある面では狭い地域での、気心が知れている仲間が約60人ということもあって楽しかったし、おもしろかったです。
久しぶりに『ニコニコ』『ビタミン愛』等。別に面白いことをやろうとしているからではなく、みんなあそびをあそんでいるから、あそぶことに一生懸命だから楽しい、おもしろい。
この日は、大人だけの参加だったので、私自身にとっての合研の楽しさについておしゃべりしました。
一つは明るくて元気な保育士たちの中にいられる楽しさです。保育は未来をつくる仕事と言われていますが、ほんとうにそういう「意気」で保育に取り組んでいる仲間の中にいることで、元気と勇気をもらえることの喜びがあることです。
1980年代に初めて参加した長野県の山の内合研で、温泉街をガヤガヤぞろぞろ歩いている人、人、人。みんな合研の参加者だったのですから、びっくりというか、それだけでなんかワクワクして嬉しかったです。あの感覚ってなかなか普通には味わえないものでした。その頃でした、保育応援団、保母うた応援団になれたら良いなと思ったのは。
二つ目は、子どもについて、あそびについて科学的に学べる楽しさです。
脱線しますが、私自身があそび(つながりあそび・うた)について興味・関心を持ったのは学生時代でした。社会教育を学ぶ中で、それも大学の中というよりも、地域に出て、働く青年の中で共に遊び、活動する中で「社会教育」「レクリエーション」についてからだで、実践で学んでいきました。学んでいたというより、遊んでいたのかな、楽しんでいたのかな、自らの青春時代を。
1960年代の終わり頃に、権利としての社会教育を考えられはじめられていた時代に、「レクリエーションとしての社会教育」なんて仮説というか、自分勝手におもしろがって、いろいろ夢想していましたよ。
卒論は「レクリエーションサークルの方向性について」。戦前からの文化運動からの学びと、目の前にいるというか、共に活動する青年たちの暮らしと文化活動の役割を考察しながら、文化活動そのものを発展させることと、活動する人間自身を、そして、集団(社会)を人間らしく変え、発展させることを両輪として、統一して行わなければ本物のレクリエーションサークルとは言えない、というような考え方でした。
今、考えると、文化と、レクリエーションと、あそびと、社会教育などを論理的に整理し、考察しておらず、ごやごちゃにとらえていたことというより、自分の活動を正当化するための論文、というより作文だったのでしょうね。
そんなことは脇に置いておいて、合研では、特別にそういう講座や分科会に参加していませんが、自分の活動(当初は全日本レクリエーション・リーダー会議、26年前からはつながりあそび・うた研究所)を振り返る、考える場として合研があるのです。
特に、自分の作品(つながりあそび・うた)が未来をつくる子どもに寄り添い、ふさわしいものか、自分の活動が保育士を励ますものになっているか、楽しめる場になっているのかを確かめられるのです。特にこのようなプレ企画、オルグでは確かめる機会と場としては一番ふさわしい機会と場と考えています。だから楽しいのでしょうね。
6月5日。しまね合研プレ企画四日目は鳥取県実行委員会主催。約170人強が集まって、前3回ではやらなかった『トンネルトンネル』『ダルビュッシュ』『オニの三兄弟』などを遊びました。会場が広くてそんな体を動かす遊びをあそびたくなったのです。私もですが、参加者もそんな気分だったのでは、と思ったのですが。
この日は参加者に「ちいさまいなかま」の見本誌やしまね合研チラシ、合研鳥取実行委員会ニュースや鳥取保育を考える会の「おっきいなかま」ニュースなどが封筒に入れられて配布されていました。これらの配布物、ニュースを読むと、今回のプレ企画やしまね合研の取り組みの過程がわかって、仲間たちの奮闘に本当に頭が下がる思いです。もちろん、島根県の仲間も同じです。
人口が69万人の島根県で開かれる合研です。69万人というと、東京で言えば世田谷区、練馬区、大田区の人口より少ないのです。しまね合研、島根県だけでなく、中国地方の各県だけでなく、全国の保育の仲間たち、保護者の応援、参加がなければ楽しいものにつくりあげることができないと思いましたよ。今から、8月20~22日の日程を空けて、仲間たちを誘いあいましょう。「しまね合研」で検索を。
各地とも実行委員会の仲間たちが、しまね合研に向けて奮闘しています。その仲間たちをどれだけ励ますことができたのかな。合研を知らない仲間たちにどれだけ合研の魅力を伝えることができたのかな。いつものことながら私自身の力不足を感じています。でも、楽しかったな。こういうオルグというか、活動を担う仲間が出てくることを楽しみにしています。
どこの会場でも若い保育士さんたちが参加してくれています。保育経験5年未満の若い仲間たちを見ていると、合研を知っている仲間が少なかったように思います。それ以前に、子どもの頃から仲間で集まってワイワイやるという楽しさを経験することがあまりなかったのではとも感じました。もっと言うと、「おともだち」の中でしか生きてこなかったのかなとも思ってしまいます。そうせざるを得なかったのでしょうか。
これは今回のプレ企画での出会いに限らず、全国どこにでも見られる傾向ですけどね。
脱線しますが、アベさんを見ているとその典型ですよね。ほんとうは「おともだち」もいないのかもしれませんが。
そのあたりをどうやって埋めていくかということと、まずは合研って何、仲間が集まることって楽しい、保育を学ぶことって楽しいということ等々を、つながりあそびの楽しさに込めて4日間突っ走ってきました。
4日間の活動を毎日フェースブックに書いてきましたが、少し加筆しながら再掲します。
6月2日夜。プレ企画初日終了。松江で約100人強の親子、保育士さんたち集まりました。子どもたちがおもしろかったですよ。最初は各々がそれぞれの関わり方でうるさい!と言いたくなるくらい変わってきました。発散してる?嬉しそうにしていますから、こちらも嬉しいです。
でも、最後の夢わかばではとても集中してくれました。もしかしたら、集中というより眠くなっちゃたんだよね、きっと。無理もないか。いつもの保育園での楽しいとは違って楽しんでいたのでしょうからね。
親さん、先生には、「大根づけ」を通して「委ねる」を一つの例として合研のお誘いをしました。最近、からだも心も人に委ねることができなくなっていないかと。子どもも大人も、です。
人は「委ね」「委ねられる」関係があるからこそ安心して人らしく暮らしてきた、育ってきたこと。今それができなくなってきた、できなくされてきたのはなぜなのか。その原因を交流しあい、学び合う機会の一つが「合研」であること。
なにも立派な実践や、素敵な子育てをしている人が集まるのではなく、今日ここに集まっているみなさんと同じように、保育の、子育ての悩みや問題を抱えながら一生懸命に生きている人が集まってくる場が合研ですと。
一人でも多くの仲間が参加してくれると嬉しいな。
この日、松江実行委員会では保護者が参加しやすいようにと簡単な夕食を用意したり、また、その売り上げでプレ企画の経費にしたりと工夫がたくさんでした。お疲れさま。ありがとうです。
6月3日夜。合研プレ企画二日目は出雲市。大人120人、子ども30人の約150人が集まって笑顔の輪が広がりました。参加者は合研もそうだろうけど、こういう仲間が集まって楽しくワイワイすることが少ないのだろうなと思いましたよ。司会の先生が前に来てくださいと呼びかけてもなかなか前には出てきませんでした。数回の呼びかけでやっと、という感じでしたよ。あそびが始まってしまえば、そんなよそよそしい感じではなくなって、ワイワイガヤガヤ楽しそうに遊んでいましたが。
主催した仲間によると、いつもの仲間内の保育園だけでなく、いつもは見ない保育園の保育士さんたちもたくさん参加していたそうです。実行委員会の呼びかけが実を結んだのですね。この調子で合研も広がると嬉しいですが。
保育園で保健士さんによる『夢わかば』を通して「いのち」の実践が聞けたり、合研成功への熱い思いが聞けたりと、8月の合研がいっそう楽しみになりました。
6月4日午後。しまね合研プレ企画三日目は、鹿足郡の保育士会総会後の研修会として開かれました。鹿足郡は吉賀町と津和野町の2町で、島根県の西の端。広島県、山口県に隣接。出雲から200キロ以上走りました。ある面では狭い地域での、気心が知れている仲間が約60人ということもあって楽しかったし、おもしろかったです。
久しぶりに『ニコニコ』『ビタミン愛』等。別に面白いことをやろうとしているからではなく、みんなあそびをあそんでいるから、あそぶことに一生懸命だから楽しい、おもしろい。
この日は、大人だけの参加だったので、私自身にとっての合研の楽しさについておしゃべりしました。
一つは明るくて元気な保育士たちの中にいられる楽しさです。保育は未来をつくる仕事と言われていますが、ほんとうにそういう「意気」で保育に取り組んでいる仲間の中にいることで、元気と勇気をもらえることの喜びがあることです。
1980年代に初めて参加した長野県の山の内合研で、温泉街をガヤガヤぞろぞろ歩いている人、人、人。みんな合研の参加者だったのですから、びっくりというか、それだけでなんかワクワクして嬉しかったです。あの感覚ってなかなか普通には味わえないものでした。その頃でした、保育応援団、保母うた応援団になれたら良いなと思ったのは。
二つ目は、子どもについて、あそびについて科学的に学べる楽しさです。
脱線しますが、私自身があそび(つながりあそび・うた)について興味・関心を持ったのは学生時代でした。社会教育を学ぶ中で、それも大学の中というよりも、地域に出て、働く青年の中で共に遊び、活動する中で「社会教育」「レクリエーション」についてからだで、実践で学んでいきました。学んでいたというより、遊んでいたのかな、楽しんでいたのかな、自らの青春時代を。
1960年代の終わり頃に、権利としての社会教育を考えられはじめられていた時代に、「レクリエーションとしての社会教育」なんて仮説というか、自分勝手におもしろがって、いろいろ夢想していましたよ。
卒論は「レクリエーションサークルの方向性について」。戦前からの文化運動からの学びと、目の前にいるというか、共に活動する青年たちの暮らしと文化活動の役割を考察しながら、文化活動そのものを発展させることと、活動する人間自身を、そして、集団(社会)を人間らしく変え、発展させることを両輪として、統一して行わなければ本物のレクリエーションサークルとは言えない、というような考え方でした。
今、考えると、文化と、レクリエーションと、あそびと、社会教育などを論理的に整理し、考察しておらず、ごやごちゃにとらえていたことというより、自分の活動を正当化するための論文、というより作文だったのでしょうね。
そんなことは脇に置いておいて、合研では、特別にそういう講座や分科会に参加していませんが、自分の活動(当初は全日本レクリエーション・リーダー会議、26年前からはつながりあそび・うた研究所)を振り返る、考える場として合研があるのです。
特に、自分の作品(つながりあそび・うた)が未来をつくる子どもに寄り添い、ふさわしいものか、自分の活動が保育士を励ますものになっているか、楽しめる場になっているのかを確かめられるのです。特にこのようなプレ企画、オルグでは確かめる機会と場としては一番ふさわしい機会と場と考えています。だから楽しいのでしょうね。
6月5日。しまね合研プレ企画四日目は鳥取県実行委員会主催。約170人強が集まって、前3回ではやらなかった『トンネルトンネル』『ダルビュッシュ』『オニの三兄弟』などを遊びました。会場が広くてそんな体を動かす遊びをあそびたくなったのです。私もですが、参加者もそんな気分だったのでは、と思ったのですが。
この日は参加者に「ちいさまいなかま」の見本誌やしまね合研チラシ、合研鳥取実行委員会ニュースや鳥取保育を考える会の「おっきいなかま」ニュースなどが封筒に入れられて配布されていました。これらの配布物、ニュースを読むと、今回のプレ企画やしまね合研の取り組みの過程がわかって、仲間たちの奮闘に本当に頭が下がる思いです。もちろん、島根県の仲間も同じです。
人口が69万人の島根県で開かれる合研です。69万人というと、東京で言えば世田谷区、練馬区、大田区の人口より少ないのです。しまね合研、島根県だけでなく、中国地方の各県だけでなく、全国の保育の仲間たち、保護者の応援、参加がなければ楽しいものにつくりあげることができないと思いましたよ。今から、8月20~22日の日程を空けて、仲間たちを誘いあいましょう。「しまね合研」で検索を。