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雨曇子日記

エイティライフの数々です

カマキリ

2018-12-09 19:42:30 | エッセー

 

12 月になったある日、洗濯物を干す二階のベランダにオオカマキリが現れた。

近寄っても逃げようとしない。体長からみて雌だろう。足が一本取れている。

そろそろ一生を終える時期かもしれない。

そっとして置いたら次の日もまた次の日もベランダにいた。少しは動けるのか見るたびに位置は変わっている。

 

5 日めに、妻が大声で呼ぶので何事ならんと駆けつけてみると、カマキリがいなくなったとのこと。

何か手当をしたわけではないが、元気を回復し、翅があるのだから、どこかへ飛んで行ったのだろうと思った。

 

4 ~ 5 月ごろふ化し、幼虫 ~ 成虫 となって雄に出会い交尾して幾百かの幼虫の入った卵を産み付ける。そして、小さな体の雄をも食べてしまう雌もあるということだが、ベランダのカマキリはどうなのか。ともかく、餌の昆虫も少なくなる冬、彼らの一生は終わるのだ。

待てよ、暖冬で生き延びるのかな?カマキリの一生はあまり研究されていないらしい。

 

年が明けて 2019. 1 . 17 の朝日新聞、秋葉四郎選の「歌壇」欄にこんな一首を見つけた。

 

  くれないの山茶花の上蟷螂は重き身を置く光浴びつつ  (大網白里市)高橋尋子

 

「選後に」山茶花の咲く初冬。身ごもって、やがて産卵し卵嚢にして越冬し、種を引き継いでゆく。自然界の厳粛な一場面を過不足なくうたって、一首は暗示的。保護色になって「重き身」を冬日にあたためているけなげさは感動的でもある。

 

もしかして私のカマキリは、産卵の後の身を冬日に暖めていたのかなあ?


A Song For You

2018-12-03 14:26:03 | エッセー

 

全く気まぐれに CD を聴いた。

どうして我が家にあるのか思い出せない一枚の CD だ。

A Song For You など 16 曲が入っている。

 

 

向田邦子氏に”水羊羹”という随筆があって、ミリー・ヴァーノンの ”スプリング・イズ・ヒア” が水羊羹を食べるときのムードミュージックに一番合う、と書いてある。

その、ミリー・ヴァーノンが歌う ”オーバー・ザ・レインボウ” があった。

とりあえず、それを聴いた。

解説によると、ヴァーノンは 1930 年ニューヨーク生まれで 5 歳の頃から歌っていたそうだ。美空ひばりの姉のような方だ。

 

聴いてみるとみると、向田氏が書いておられるように、”冷たいような、甘いような、けだるいような” 歌声が響いてきた。

 

        (音楽家のお嬢さんを持つご近所の方にいただいた花)

 


三大テナーズ(The 3 Tenors)

2018-12-02 15:08:42 | エッセー

 

ある日、わが居間の CD プレーヤーを動かそうと思ったところ動きません。

リモコンの電池を調べたら錆びて壊れそうになっていました。

取り替えたら正常に機能します。

近隣センターの図書館でたまたま借りてきた CD が「三大テナーズ」です。

 

神に祝福された声のルチアーノ・パヴァロッティ(イタリア) スペイン人のブランド・ドミンゴ ホセ・カレーラス

この三人のコンサート初回は、1990 年カラカス浴場に 6500 人を集め、クラシックCD  ビデオ LD の売り上げ新記録を作ったそうです。

再びこの顔ぶれで行われた第二回、1994 年、ロスアンジェルス・タイガーススタジアムに56000 人を集めてのコンサートです。

CD 「三大テナーズ」には 27 曲入っています。

     4  我が心に歌えば     カレーラス

     5  ララ グラナダ     ドミンゴ

     6  忘れな草        パヴァロッティ

     16  フニクリ・フニクラ   デンツァ

     18 ブラジル        バローゾ

     23 悲しき天使       ラスキン

     25 帰れソレントへ     デ・クルティス

    アンコールより(三大テノール)

     26 女心の歌

     27 乾杯の歌

 

今は故人となられた筑紫哲也さんは、このコンサートに東京からとんぼ帰りで駆けつけ、印象記を CD のパンフに書いておられます。

パヴァロッティも今は故人です。

     

  

 

 


「銀河鉄道の父」を一気に読んだ

2018-11-24 16:21:55 | エッセー

早く目が覚めたので、土曜日の朝NHKラジオで”文化講演会の時間”という番組を聞いた。門井慶喜という作家の話だった。

面白かったので釣り込まれて聞いていると、 2018 年直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」は、宮沢賢治の父政次郎を主人公とした小説らしい。門井慶喜さんは群馬県生まれ同志社大学出身の作家で、御父上が会社経営をされ、質店経営でかなり富裕層の宮沢賢治の父と共通したところがあるようだった。

宮沢賢治の生い立ちについてはほとんど知らなかったのでこの本に興味を持ち、柏市の書店ハックルベリーに取り寄せてもらった。

後日、講談社刊の分厚いハードカバーが届いたので、数日は恐れをなして遠ざけていたが、読み始めたら止まらなくなった。カバーの帯にあるように、「感涙必至の親子小説」だった。

直木賞選考委員の伊集院静氏が書いておられるように「素晴らしい作品」だった。

「門井氏に称賛を送るとともに感謝したい。おめでとう。ありがとう。」と続けておられるが、わたしも読み終わってそんな気持ちになった。


九九の外に

2018-10-06 15:41:30 | エッセー

掛け算九九は 81 で終わります。( 9 × 9 = 81 )

日本人男性の平均寿命は 81. 09 歳だそうで、九九の表最上限の数値です。

この微妙な一致に、私は自分の年齢 83 が九九の表からはみ出すこと 2 であると、改めて認識しました。

 

近くのダンス教室の生徒募集に「認知症予防に 60 ~ 80 歳」とありましたが、これも納得です。

このように、一般的には九九の外にある我々は、疎外されているのです。例えてみれば地球という惑星から放り出された存在です。

そうであるならば、我々は開き直って宇宙遊泳に活路を見出さねばなりません。

さあご同輩、これからの人生楽しく遊泳いたそうではありませんか!


"敬老の日”ありがとう

2018-09-18 11:56:04 | エッセー

当ブログを 10 年以上続け生きがいとしていますが、「お題」については気づくのが遅く、今回 2 度目の投稿です。

 

さて、”敬”はともかく”老”を意識したのは最近で(まだまだと思っていた)、気が付いてみれば 80 代、九九の表を飛び出すこと 2 です。

ある夜、風呂の中で 83 から逆に数えてみました。その道中の長いこと、間違えずに数え下るのに一苦労です。

”まだは、もうなり”です。

  この世をばどりゃおいとまにせんこうの煙とともにはいさようなら     十返舎一九

”はいさようなら”が、わが身に迫っているとはまだ思えず、”(^^♪ みみずだって おけらだって、あめんぼだって、みんなみんな生きているんだ友達なんだ・・・”

と歌にあるように、ボクも生きています。

 

この世知辛い世の中に「敬老の日」が「国民の祝日」として存在すること自体ありがたいことだと思っています。

 

             敬老のカレーうれしき昼餉かな     雨曇子

 

 

 

 


残った梨

2018-09-07 20:10:36 | エッセー

これは私の「認知予防運動」ですから、実際に行ったことではありません。

 

まず、 100 個の梨を手元に置き、一つを取り出して床に置きます。

 

     1     (ぽつんと置かれた梨です)

 

ここに 3 個を加えて四角に並べます。

 

     1 ∔ 3 = 4 = 2 × 2

 

さらに 5 個を加えます。

 

     1 + 3 + 5 = 9 = 3 × 3

 

このように 7  9  11  13  15  を加えていき 17 の場合は次のようになります。

 

     1 ∔ 3 ∔ 5 ∔ 7 ∔ 9 ∔ 11 ∔ 13 ∔ 15 ∔ 17 = 81 = 9 × 9

 

私の年齢「83 」は、九九の表から飛び出すこと 2 です。

残りの梨は 17 です。

百歳まで生きられると思えませんから、私に残された人生はあと梨何個分なんでしょう?

 

 

 

 


「ぐっ( 9 )すりー ( 3 )」の日

2018-09-03 11:32:55 | エッセー

9 月 3 日は、「 9 」と「3」の語呂合わせで、(ぐっすり眠る)「睡眠の日」です。

 

私は、不眠症ではありませんが、一般に年を取ると不眠になりやすいようです。年配の方にラジオ深夜便の人気が高いのはその証拠かもしれません。

ところで、私は、我が家の風呂当番の関係上いつも仕舞風呂ですが、そこで、心おきなく行っている引き算運動があります。

これは、「認知症予防」として始めたのですが、むしろ「良い睡眠」に効果的でした。

 

その引き算運動とは、私の年齢「 83 」から一桁の整数を次々に引いていくというだけのものです。

7 を引いていくと、6 残り、6 を引いていくと 5、4 は 3 、3 は 2 、2 は 1 となります。これらの数は「83」より一つ多い「84」の約数だからそうなるのですが、このことに気づいたとき、何か大発見をしたように思いました。こんな引き算でも間違えがちな私にとって、答え合わせがしやすくて使い勝手がいいのです。

かなり集中してこの暗算に取り組み、長湯をしてしまいます。

そして、熱を冷まして床に入るとよく眠れるのです。


暖くんの誕生

2018-08-25 15:46:11 | エッセー

暖くんこんにちは!

君のお母さんから生後一週間の写真をメールで送ってもらい、数日置いて君が”暖”という名であることを知りました。

おかあさんは次のように書いています。

「息子の名前は暖(だん)といいます。暖かい心を持ち、周りを暖かくする存在になって欲しいという願いと、誰からも呼びやすい名前にしたかったのです」

 

いい名だなあ!と私は思いました。

私はその時とんでもない失策をしでかし、まわりの人たちに迷惑を与え落ち込んでいました。

君の名前を知って、温かい気持ちになり元気づけられました。

君は早くも人を暖かくさせましたよ!!


風呂掃除

2018-08-12 08:46:08 | エッセー

一番近い避暑地が家の中にありました。

そこでここに朝から乗り込むことにしました。

目的は風呂掃除です。今までの名湯を思い出しながら丁寧に清掃し、暑さを忘れます。

 

     最短の避暑地我が家の風呂掃除     雨曇子