今回抜栓したイタリアワインはディアーノ ダルバ “ソリ リキン“(Diana d’Alba Sori Richin)2007です。ドルチェット種から造られます。
外観は清楚なルビーレッドです。サクランボの香りの中に時折、バラの香りが一瞬薫ってきます。このバラの香りはスミレのニュアンスを持ち合わせ、面白く感じられました。香りと味わいには単調と云う訳ではないのですが、複雑な感じはしません。むしろ端正に四隅を整えた構成力が際立っていると思います。このドルチェットから造られるワインは早飲みに分類されがちですが、3 4年のエイジングで脇の甘さがキュッと締り、快く構成された味わいと香りに仕上がる、と思います。すべてのドルチェットに当てはまる訳ではありません。特にドリアーニのドルチェットの中には、10年以上のエイジングで花開くワインもあり。ピエモンテにはネッビオーロから造られるワインが最高級かも知れないが、こう云った特別な個性を展開するワインもあると思います。
ドルチェットは野菜の料理とマッチングがよい、と云われていますが。僕だったら、短角牛か仔牛の料理に合わせるのがベストかな、と思っています。
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