カルダーロ社のトラミネール アロマティコ “カンパネル”06はセラーに収められてから1年が過ぎ、そろそろ抜栓してもいい頃だと思い開けました。トラミネールにありがちな、ライチの香りが目立つのではなく、白桃、白い花の清楚な香りが一体感のある構成がされています。何よりもアルコール度数が14.5度もあるがフルボデイを気取らず整然と物腰の柔らかなエレガントな装いに好感が持てます。口当たりに軽い感じはしますが徐々に酔いのスピードが速まり、飲み終える頃には、いい具合に酔いを楽しんでいました。もう少し酸があってもよいのではないかと思いましたが。もう少しエイジングをし、さらに果実味が一皮むけた時に、酸のバランスが絶妙に取れているのではないかと思います。3年後くらいに楽しさが来てくれそうな気がします。この頃の前後に普段飲みしていたナボナ社のトレッビアーノ ダブルッツオは去年の8月にセールがあり5ケースをまとめ買いをしたワインです。酸が強くその事がバランスの悪いワインにしていたのですが。3月に入りようやく酸の硬さが取れ、果実味の濃さに美味しさを感じ始めると、ある時はトラミネールに、その時はソアーヴェに、はたまたフィアーノに、その気にさせられるイタリアならではのラビリンスを堪能させてくれました。価格はカンパネルの3分の1です。
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