今回、抜栓したイタリアワインはバルベーラ ダルバ “パパゲーナ”(Barbera d’Alba “Papagena”)1999です。
この当時のパパゲーナは一部をアメリカンバリックで熟成をしています。樽の影響は顕著でチョコレートやヴァニラの香りが華々しく感じられました。酸が特徴のバルベーラを柔らかくしたい工夫は理解するが、当時は造りの方法に違和感を覚えていました。しかし、2010年以降のバルベーラは酸が上手くコントロールしている、と感じています。
酸とタンニンはアタックが優しく滑らかな味わいがあります。プラム、ダークチェリー、甘草、シナモンの香りは輪郭のくっきりしゆったりしています。