富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

平行在来線:サブ都心の賃貸層への青春60歳以上の特別切符

2018年04月08日 | Weblog

65歳で都会を脱出したい希望者は、そんなに少なくは無い。ただ、安住の住宅を都市圏で所有している階層には、地方は永遠に地方である。大都会で、賃貸の住宅で生計を立ててきた方には、地方都市がお勧めである。また、もともとの地方出身者でも実家が消滅しているか、廃村になったかたも多い。こうした方は、東京の丸の内や日本橋界隈に出入りする階層は少ない。千葉に賃貸でいるが、いまいち千葉になじめない。埼玉から首都圏通勤してきた方など、賃貸で首都圏に暮らす人は、東京の中心街には出入りしない。東京の国電や私鉄の郊外のサブ都心には、青春18歳の逆に、65歳で青春を迎える中華層の定年退職者がいる。平行在来線が連携し、第二の故郷探しを促すような「スマホ」利用に対応できるSNSの発信を工夫し、そこから購入できる特別切符を販売促進する。なぜなら、SNSが利用できない人材が、大事な地方都市に「準難民」として流れ込んだら大変である。退職金に課せられる住民税をいかに地方都市に落としてもらうのか、それが地方都市の新たな収入源となる。空き家を改修し、市営住宅として提供する情報など、富裕層ではなく、「浮遊層」を呼び込む情報パンフを平行在来線に満載し呼んでもらう。人口移動は、富裕層では起きない。「浮遊層」という中流下層が、平行在来線を利用する時間の余裕がある客筋である。車も無い、運転免許もない。レンタル自転車なら借りられる。議員さんや、自治体職員は、自分の所得階層で判断するが、もう一段下げて発想しないと、平行在来線に客を呼び込めない。見栄を張らすよりも、それなりの寄り添う観光にも量的な需要がある。こういう議論は、落ちぶれ感がありさびしいが、そもそも平行在来線の落ちぶれ感、つなぎの悪さ、対応の三流性、その惨め感と上手くマッチングするのが、大都会での賃貸住宅を利用して、高齢期を迎ええる人たちである。

ここまで読んでいただいて、お分かりいただきたいのは、氷見や魚津などへの人口の呼び込み、働き手の呼び込みには、丸の内、日本橋のアンテナ・ショップは非効率であり、ターゲットのミスになっていることだ。大宮、八王子、川崎など、賃貸層という流動人口に着眼し、地元商店街に富山県の在来の在郷町を売り込むことである。係長どまりの、気のよい、ニコニコした人が来れば、富山には新らしい風が吹く。


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平行在来線:物流の役割を回復する

2018年04月08日 | Weblog

鉄道貨物が信用を失ったのは、労働運動が原因でひとつ原因である。人為の理由が、トラック輸送に極端に偏る原因となった。しかし、北海道と本州とでは、青函トンネルを利用する貨物便の役割は十分に機能している。特に、急がない貨物、日数をかけても傷まない貨物など、鉄道に適した貨物は今でも十分にある。人口減により、トラック輸送には、人為の限界があるから、平行在来線の深夜など旅客の少ない時間帯に、定時的な貨物輸送には、鉄道の役割が生きてくる。貨物の輸送には、総論的な議論はほとんど意味が無い。やはり、輸送ニーズの多様性のなかから、平行在来線に適したものを拾い上げるしかない。ただ、従来の貨物輸送では、先頭に機関車があり、自走できない貨物車を牽引するので、この列車編成から、コンテナの積み下ろしまで大変な手間が加かかる。だから、新幹線は人流に徹して採算性を向上させた。その結果、平行在来線には、「頭脳リーダー」が不在となった。さらに、サイズの関係で、JR貨物のコンテナと、国際貿易に使うコンテナとは互換性がない。これが中国の鉄道との大きな違いである。中国では、「一帯一路」は同じコンテナサイズで運用できるから可能な夢である。この平行在来線という切捨てと、「頭脳リーダー」不在の地方都市の凋落とが合わせ業になっているのが高岡である。

これを救う方法は、レールとバスを組み合わせた国内物流の運搬車を開発するよりほかは無い。道路では、トラックのように走り、鉄道のレールに乗れば、鉄道車輪で走行するものである。基本、レンタル方式で利用企業に提供する。レンタルだから、荷主企業は回収しなくてよい。自社物流に企業には、帰りの空荷が避けられる。さらに、コンテナのサイズを工夫し、海上のコンテナの中にジャスト・サイズで収納できるようにすればよい。ただ、この内臓コンテナを回収するとなると、新たな悩みを抱えることになるが、日本の国内での輸送に適しているとすれば、海外の工場から日本国内の内需での使用にそなえ、海外からも再利用できる。要は、補助金行政を辞めることだ。「一帯一路」という真剣なお馬鹿さんのプログラムを、ボケたふりして利用しまくることだ。それには、国際貿易用のコンテナでは、日本の鉄道ではトンネルや橋梁が通過できない。運輸の官僚行政も、学会も、オール3以下の世界なので、また、地方議員さんでオール5も珍しいから、永遠に平行在来線の切捨てが続く。地方議員が連携して、日立物流を師匠として勉強しなければならない。日本通運は企業体質に問題がある。


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平行在来線:自転車ごと乗れるサイクリストのためのシステムへ

2018年04月08日 | Weblog

ヨーロッパでは、自転車の愛好者が多い。自転車の性能もよいが、自転車を運搬する手段も工夫されている。文化水準として、富山の場合、最低基準がヨーロッパにあるとすれば、その高度化を基本とする時期に来ている。というのは、日本の大都市は、日本型であり、もう修正できない。だから、地下鉄を公共交通の基幹とするなど、地中化がトレンドとなる。地方では、自然景観、特に、空、海、山という3要素が基本となる。自動車の通勤者でも、道中の季節感が日常に彩を添える。僕の教え子たちの一部は、変に富山に来たがる。一番の魅力は、自転車を乗っていて楽しい地方だという。二番目の魅力は、神社が案外に古く、伝承文化が残されているからだ、という。つまり、良質の日本、それは黒部川の扇状地から小矢部川流域のも、南砺にもある。いかにも観光地という乞食臭い景観が少ない。「さりげない日本」がある。これは、新潟でも福井でも石川でも同じである。こうした自転車の愛好者にとり、大都市圏から日本海側の中核域である新潟から福井の若狭まで楽しんでもらうには、車両内に自転車を持ち込み、すぐに運転できる形で下車できるスタイルが好ましい。新幹線だと、到着駅で自転車を組み立てなおす、乗車駅でコンパクトに畳むという作業が伴う。それと、平行在来線は、元から高校生の通学電車である。高校生の減少に応じ乗客は減るが、これを土日にサイクリストが首都圏など大都会サイドからの需要と利便性に応じるように、新たな役割を見出すことである。公的な補助金の生かし方を間違えると、亡国の路線へと導く。卒業生の趣味の分布をみると、意外にサイクリストが多い。そして、彼らはストレスの溜まりやすいIT関係のエンジニアである。

 

 


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4月7日(土)のつぶやき

2018年04月08日 | Weblog

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