ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

自然観察会① 若山神社周辺の「虫」

2006-05-30 | 環境
一昨日の日曜日は、島本・緑と水を守る会主催の自然観察会。
元あやめ池遊園地自然博物館の河合正人さんを講師にお招きしての若山神社周辺の雑木林で見られる「虫」の観察でした。
若葉の季節は幼虫たちの季節だそうで、昆虫の一生で、その生活環境との関りが深く、その虫の生き方を理解する上で重要なのは、この幼虫時代の活動とのことです。
木の新葉を食べる幼虫をたくさん見つけました。

子ども達は見つけた「むし」の幼虫や成虫のことを次々と河合先生に質問します。シャクトリムシ、ヤママユの幼虫の生態など、ひとつひとつに丁寧に答えて下さいました。

シロアリも倒れた木を餌にして、分解を早め、死んだ木を土に戻す役割をしているのだそうです。シロアリの棲むところに住宅が出来たために、被害がでるのであって、目の敵のように農薬で駆除する以前に、虫の生態などをよく知る必要が有りますね。

ハチも刺すものばかりではなく、ハバチなど原始的なハチ類は刺せないそうです。人間の世界では、危険だから、事故があるといけないからと住民から苦情が出れば行政はハチの巣まで壊してしまいます。
虫と「一緒にいるよ」という認識が大事とおっしゃっていました。

室内にいるゴキブリは触るのもイヤなのに、林に棲むモリチャバネゴキブリは手にのせても平気なのは、虫に近いところに、自分を置くことができたからでしょうか。

河合先生は会の第1回目の観察会の講師でした。今、中3の娘が幼稚園の年長組でしたから、早いものです。我が家の子どもたちは,このごろ参加してくれませんが、当日は虫(むし)の観察とあって、昆虫少年でしょうか、子ども達がいつもより多く参加してくれました。付き添いのお父さん達も少年時代に戻れたかな?

若山神社周辺は自然観察には適したフィールドです。阪急京都線水無瀬駅から歩いて30~40分程の所ですので「こんなに町の中心から近いところに自然豊かな環境があるのは羨ましいですね」と町外からの参加者は言って下さいます。この町が褒められるのは嬉しいですね。
また、次回7月9日(日)「きのこの観察」(講師:上田俊穂さん)でおじゃまをいたします。


山崎幼稚園解体工事 アスベストは大丈夫?

2006-05-26 | 環境
島本町の私立山崎幼稚園施設の解体工事が行われています。他の施設や園庭との間にパネルやシートで遮蔽されておらず、園舎周辺で子ども達が遊ぶそばで、騒音、粉塵かまわず工事がすすめられています。

心配なことに建物のアスベスト使用の有無を調査し、表示することになっている掲示物もありません。

建築物を解体するときなどに使用されていたアスベストが飛散するおそれがあります。そのため大阪府は「大阪府生活環境の保全等に関する条例」を改正し、飛散防止を目的に建築物を解体するとき、施工者はアスベストの使用の有無を事前に調査し、見やすい場所に調査結果を表示するよう義務付けました。

町内でこの1-2ヶ月の間に、民間建物の解体が続いています。
5月初めにも、サントリー山崎工場(名神に近い建物)の解体工事が行われていましたが、表示はありませんでした。
大阪府環境管理室事業所指導課に連絡し、ようやく数日後、表示され、周辺住民はアスベスト使用建築物が解体されていたことを知ったのです。

大阪府は条例改正しても施工者がアスベスト飛散防止策をとらなければ意味がありません。幼稚園の子ども達に影響がないよう、すぐ対応するよう大阪府・島本町に連絡しました。


桐が原 土石採取場合同パトロール

2006-05-24 | 環境
島本町の北部の尺代地区に通称「桐が原」という里山があります。ゴルフ練習場として開発(10ha)されることになり、1997年秋から工事が始まりました。しかし翌年98年2月には、開発業者の経営状況が悪化し、工事は中断し、里山は放置されたままです。


昨日は「大阪府・島本町 梅雨期前土石採取場合同パトロール」が実施されましたので*「島本・緑と水を守る会」のメンバー3人で雨の中、現場を見に行きました。
事前に府・町に対しては「パトロールに同行したい」と要求していましたが、「立ち入り権限のないものの許可はできない」と拒否されました。

「住民としては防災面や自然環境への影響など心配している、パトロールなどの機会に開発業者と話し合えるよう府が設定していただきたい、また報告を聞く」と10人ほどの府・町の職員に伝えて当日は帰りました。後日報告書で状況を確認してみようと思います。

*島本・緑と水を守る会は、このゴルフ場開発をきっかけにして発足し、島本の自然環境保全を目的に活動しています。毎月、第4日曜日に植物・野鳥・水生生物等の自然観察会を行っています。

桐が原には、天然記念物の「尺代のヤマモモ」に匹敵するほどのヤマモモがあり、かろうじて、伐採されないで残っています。2年ごとに行われる大阪府の採石認可にあたって、島本町教育委員会は残してほしいと、大阪府に意見をだしています。