3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

24勝0敗vs38勝4敗(3)

2013-10-11 14:07:16 | Weblog
前回積み重ねの記録は全て杉浦忠投手が勝っていると書きましたが、考えてみればある意味当たり前の話で、実力のある投手同士でも登板数やイニング数にかなりの差がある場合は、その様な結果になるという事なのでしょう。そこで今シーズンの田中将大投手が昭和34年の杉浦忠投手と同じ数字を残すには、どの位の数字をプラスしなければならないか少し書き出して見ます。プラスすべき数字を挙げます。登板41試合、勝ち星14、負け星4、勝率0.778、完投11試合、完封7試合、イニング数159.1、奪三振数153、防御率1.58の数字をプラスすると同じ数字になります。参考までに当時のパリーグは130試合で引き分け再試合の形式をとっており南海ホークスの試合数は134試合でした。ライバル稲尾和久投手は所属の西鉄ライオンズの引き分けが異常に多い為144試合を消化しています。稲尾和久投手も30勝を挙げていますが、チームの試合数の差や内容も含めてその年の杉浦忠投手とは比較にならなかったと思います。又現在の144試合と比較しても10試合少ない試合での結果という事になります。

24勝0敗vs38勝4敗(2)

2013-10-10 14:12:21 | Weblog
昭和36年、稲尾和久投手は達成当時新記録とされたシーズン42勝という成績を残しています。しかし敗戦数は14を数えています。その年度の稲尾和久投手へのイメージとしては本当によく勝つという感じでした。その2年前の杉浦忠投手のイメージが強く残っていた事もあり、勝ち星数は物凄いがある程度と言っても勝ち星の割には決して多くはないのですが負け星がある為、杉浦忠投手程の強烈過ぎる印象は感じないものでした。少し二人の成績を比較してみます。杉浦忠投手、登板69試合、38勝4敗、勝率0.905、完投19試合、完封9試合、371.1イニング、336奪三振、防御率1.40に対し、田中将大投手、登板28試合、24勝0敗、勝率1.000、完投8試合、完封2試合、212イニング、183奪三振、防御率1.27になります。簡単に言えば率の記録である勝率、防御率以外、積み重ねの記録は全て杉浦忠投手の方が優っています。当時と現在の打者のレベルの違いとか、チーム状況とかは無視して、記録としてどちらが優っているかに触れて行きたく思います。

24勝0敗vs38勝4敗(1)

2013-10-09 15:51:31 | Weblog
24勝0敗、この素晴らしすぎるとしか言いようのない数字、勿論田中将大投手の今シーズンの成績です。38勝4敗、昭和34年の南海ホークスの杉浦忠投手の記録です。田中将大投手の連勝記録が伸びるに連れ、シーズン20連勝の記録保持者の稲尾和久投手の名前が多くあがり、比較を論じたりされている様ですが、私にはこの34年度の杉浦忠投手こそ投手としてシーズン最高の成績を挙げた投手と、少なくとも昨年までは信じて来ました。昭和34年、主に新聞や週刊ベースボールで杉浦忠投手の大活躍を知るのですが、本当に負けない投手だったという印象が今でも鮮明にあります。又実際の投球はオールスター戦や日本シリーズ以外はあまり見る機会はありませんでしたが、華麗な投球フォームから繰り出される快速球と曲がりの大きなカーブが素晴らしかった記憶があります。昭和30年代30勝以上を挙げる投手はある程度いましたが、その内で勝率の高い数字とすれば他には昭和32年度の稲尾和久投手の35勝6敗の勝率0.854がありますが、その年度の投球を見た記憶がない事更にはその勝利数、勝率もあり,最高の数字としては昭和34年の杉浦忠投手の投球しか思い浮かばないものです。

イチロー選手の通算打率(4)

2013-10-07 15:14:00 | Weblog
イチロー選手の通算打率を予想してみます。しつこく何回となく書きましたが、率の記録は引退の時期に大きく左右されます。従っていつ引退するのかが大きな鍵になって来ます。メジャーの最近の例ですと、あの悪球打ちで有名な怪物と言っていい打者、ウラジミールゲレーロ選手が正式に引退を表明した様です。2011年に568打数163安打の打率0.290を残しながらも昨年、今年と契約する球団が現れず引退を決意した様ですが、打率に関して言えば、0.318の率を保ったまま引退したとも言えるかと思います。2010年も打率0.300の記録を残し、2011年も前述の数字を残していますが、故障も多くなって来ている彼に通算打率をアップさせる程の力が残っていたとは思えませんでした。結果的に早い引退が打率に関しては幸いした様に思えます。イチロー選手の通算打率の予想ですが、打率3割を切って引退することは100%近く、或は100%と断言してもいい程有り得ないと思います。今シーズン終了時点で8605打数2742安打、打率0.3187の数字が如何に3割を割る事が有り得ないか次回触れたく思います。


現役打者の通算打率3割(13)

2013-10-04 11:14:48 | Weblog
今シーズンの福留孝介選手の成績は昨日終了時点で209打数40安打の打率0.191であり、通算成績は4061打数の1215安打の打率0.2992になります。以前シーズン中に通算打率3割を切るだろうと予測しましたが、これ程少ない打数で3割を切るとは思いませんでした。日本プロ野球の場合4000打数以上を通算での規定打数としていますが、福留孝介選手の場合4000打数を僅かに越した時点で通算打率3割を割った為、ほんの短い期間の通算打率3割の打者だったと言えるかと思います。2012年のメジャーでの実績41打数7安打の打率0.154を見ると、ある程度頷ける数字とも思えてしまいます。未だ現役の福留孝介選手に再び3割復帰の可能性ですが、万が一あるとしたら残り試合僅かの今シーズン、或は来シーズンの初めにバカ当たりして一時的に高い打率をあげる以外考えられません。分かり易く4100打数達成時点で切り上げ3割に達する為には39打数で13安打の打率0.333が必要であり、この数字自体現状の福留孝介選手でも不可能ではないのですが、その後も打率3割以上を打てるかとなるとどう考えても有り得ないと思わざるを得ません。

現役打者の通算打率3割(12)

2013-10-01 21:30:07 | Weblog
張本勲氏は通算成績で打率3割、500本塁打、300盗塁以上の成績を残しているのは世界でウイリーメイズと自身の2人だけという事を、出演するサンデーモーニングで教えられ、その後もその事を自慢していました。しかし彼が2人しか存在しないと語っていた時点ではアレックスロドリゲス選手もそうでした。今シーズン終了時点で654本の通算本塁打数と322個の通算盗塁数ですが、数字の上下する打率は3割を割ってしまいました。張本勲氏が敢えて現役を外したのか、或は3割を割る事を見越していたのか、又全く彼の存在を知らなかったかどうかは解りませんが、今シーズンの終盤にロドリゲス選手はその座から陥落してしまいました。前回も書きましたが、再び3割の座にカムバックする事は有り得ないと思います。当たり前ですが再び3割台にのせるには、3割以上の数字を残す必要があります。それよりもこのまま引退に追いやられてしまう可能性の方が遥かに高いかと思います。私個人の気持ちとしては、裁定を不服とせず通算打率3割の座を守って引退して欲しかったとも思ってしまいます。