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日米を問わず名選手を紹介。

球速の変遷(10)

2008-02-05 21:23:03 | Weblog
過去テレビの番組や、雑誌の特集等で、最速投手は誰かという企画が度々ありました。しかしどうしても実績のある投手が多く選ばれていました。当然球が速いというのは、投手にとって最大の武器の一つである為、実績を挙げている投手が多く選ばれるのは、理解出来ますが、中には球速に関しては過大評価と思われる投手も数多く見受けられました。そこで今回からは、球速の割りには実績に乏しく、もう一つ目立たなかった投手を取り上げたいと思います。先ず最初は、昭和30年代に大毎、近鉄で活躍したディックディサです。上体の力を巧く生かし、肘を巧く撓らせ、高めに浮き上がる様な重い快速球を武器としていました。同時期のセリーグでは、国鉄ーサンケイで活躍した左腕渋谷誠司投手の快速球が忘れられません。スリークォーターより低い位置からの、カミソリの如く切れ味鋭い球は、その当時のセリーグの投手では最速ではなかったかと思います。