3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

田中勉投手(2)

2008-12-03 21:41:44 | Weblog
最近発刊された雑誌で、田中勉の西鉄ライオンズ時代の投球フォームの一端を見る事が出来ました。その写真を見ると、正しく本格派のスタイルであり、どの位凄い快速球を投じていたのか、久し振りに又興味が湧きました。多分昭和37、38年位かと思いますが,初めて彼の投球を見た時には、こんな格好いい投手がいるものかと思い、その投球フォームは未だに私の中では、文句なしに一番好きな投球フォームです。腕を異常なまでに思いっきり右下まで引き、十分な腰の捻りと共にオーバースローから、もの凄く速く更に重みのある豪速球と大きく落ちるドロップを主な武器としており、好調時の彼程絵になる投手はいなかったと思います。しかしこれ程素晴らしい力を誇る投手田中勉の実力に対して語られる事は非常に少なく、彼の名前が出る場合の殆どが、当時の西鉄ライオンズのエース池永正明に現金を渡し、八百長に誘い込んだ張本人という事で、非常にマイナスイメージの強い選手でもあります。彼が池永正明に現金を渡し、池永正明が八百長をやったのは事実でしょうが、この行為により、素晴らしい快速球投手の彼の現役時代の雄姿まで、ほぼ抹消されかけている現状には非常に疑問を感じざるを得ません。

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2 コメント

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ドロップとは? (変化球マニア)
2014-02-09 23:32:14
初めまして、いつも楽しく拝見させて戴いております。
ところで、この記事の田中勉投手や権藤博投手、権藤正利投手、金田正一投手らが決め球にしていたという「ドロップ」とはどのような変化球だったのでしょうか?
桑田真澄投手や岸孝之投手が投げているドロンとした縦のカーブという説明を聞いたことがありますが、彼らのカーブはどうみても三振を獲るための変化球には見えないのです。
田中勉投手らのドロップは桑田、岸両名の縦のカーブとはまた変化の仕方が違ったりするのでしょうか?
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ドロップ (toughness3388)
2014-02-11 18:12:56
コメントありがとうございます。ドロップと言う表現は、いつの頃からか聞かれなくなって来ました。昭和30年代ドロップの名手の左腕投手としては金田正一、権藤正利投手が代表でした。縦のカーブとの説明の通り、両投手とも非常に落ちる角度はありましたが、鋭いキレというよりもドロンとした感じがありました。両投手ともストレートを活かす為の球種でありましたが、その球種でも当時の投手としては三振を多く奪っていたかと思います。田中勉、権藤博投手は前記2投手程の落ちる角度はないものの球速には優れ、ドロンとした感じっより切れのいい球だった記憶があります。当時の投手はワンバウンドも含めボール球で勝負する事は全くない事もあり、最近の投手のフォークボールの様な三振を奪う決め球にはなっていなかったかと思います。桑田真澄、岸孝之投手に近いのは金田正一、権藤正利投手かと思います。
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