![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/44/847dac15b9e6bb076059efa93e77024c.jpg)
最近発刊された雑誌で、田中勉の西鉄ライオンズ時代の投球フォームの一端を見る事が出来ました。その写真を見ると、正しく本格派のスタイルであり、どの位凄い快速球を投じていたのか、久し振りに又興味が湧きました。多分昭和37、38年位かと思いますが,初めて彼の投球を見た時には、こんな格好いい投手がいるものかと思い、その投球フォームは未だに私の中では、文句なしに一番好きな投球フォームです。腕を異常なまでに思いっきり右下まで引き、十分な腰の捻りと共にオーバースローから、もの凄く速く更に重みのある豪速球と大きく落ちるドロップを主な武器としており、好調時の彼程絵になる投手はいなかったと思います。しかしこれ程素晴らしい力を誇る投手田中勉の実力に対して語られる事は非常に少なく、彼の名前が出る場合の殆どが、当時の西鉄ライオンズのエース池永正明に現金を渡し、八百長に誘い込んだ張本人という事で、非常にマイナスイメージの強い選手でもあります。彼が池永正明に現金を渡し、池永正明が八百長をやったのは事実でしょうが、この行為により、素晴らしい快速球投手の彼の現役時代の雄姿まで、ほぼ抹消されかけている現状には非常に疑問を感じざるを得ません。
ところで、この記事の田中勉投手や権藤博投手、権藤正利投手、金田正一投手らが決め球にしていたという「ドロップ」とはどのような変化球だったのでしょうか?
桑田真澄投手や岸孝之投手が投げているドロンとした縦のカーブという説明を聞いたことがありますが、彼らのカーブはどうみても三振を獲るための変化球には見えないのです。
田中勉投手らのドロップは桑田、岸両名の縦のカーブとはまた変化の仕方が違ったりするのでしょうか?