報道の虚実？ (1)

少し前の事ですが、スポーツニュースやワイドショー等で、ＷＢＣ日本対台湾戦の結果を予想する際に、必ず王建民投手の名前が挙がり、ニューヨークヤンキースで2年連続19勝を挙げ、最多勝にも輝いた経験のある台湾の英雄という様な紹介をしていました。その素晴らしい投手を日本の打線がどう打ち崩して行くかがポイントとなるという感じの番組作りが多かった様に思います。ある番組では2年連続19勝で通算61勝と紹介しており、普段野球をあまり見ないがＷＢＣやオリンピック等の国際試合には興味のある人達から見れば、単純に凄い投手と思うでしょう。2年連続19勝は勿論嘘ではないのですが、2006、2007年の事です。それから既に5年以上経過しています。ちゃんとその年度を話した上でメジャー通算61勝と紹介すれば、数字にあまり詳しくない人でも、その後あまり勝っていない事に容易に気づくかと思います。つまり2006年以前に勝利が0と仮定しても、2008年以降の5年間で最大限でも23勝という事になります。現実は2005年に8勝を挙げている為、最近5年間では15勝です。更に言えば登板なしの2010年も含めた最近4年間では7勝に過ぎません。もう少し続けます。