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日米を問わず名選手を紹介。

2000奪三振(4)

2011-04-20 15:36:11 | Weblog
堀内恒夫投手の奪三振、及び奪三振率が意外な程に高くないという事に、私は彼がデビューして連勝街道を突っ走っていた頃、割と早く気づきました。当時の投手の奪三振率は、現在と比較してかなり低く、大雑把に言えば投手が完投して8個以上の三振を奪っていれば、結構三振を取っていたなという感覚がありました。しかしその時代であったとしても、ダイナミックな投球フォームであれだけの速い球を投げ、且つ伸び、切れ共に素晴らしい投球の割に、堀内恒夫は意外な程三振を多く奪える投手ではありませんでした。普通新人投手は相手が慣れていない事、若くて球が速い時期という事もあり、その時期は奪三振率の高い投手が多いのですが、彼の場合、新人の頃から引退まであまり大きな変化はありませんでした。最も三振を多く奪った年で228個、奪三振率も同年の7.26という数字であり、通算では1865個、奪三振率5.51という数字です。彼の球が最も速かった新人の年でさえ、117個、奪三振率5.82と平凡な数字に終わっています。又この年パリーグにも、高卒の滅法球の速い投手が二人(鈴木啓示、森安敏明)デビューし、二人ともかなり高い奪三振数、奪三振率をマークした事もあり、より彼が何故三振を奪えないか物凄く気になっていました。彼の武器は前述しましたが、速いストレートと大きなカーブであり、当時このタイプの投手は最も三振を多く奪うに適していると言われていましたが、何故彼があまり三振を奪えないのか、他の投手と比較してみたく思います。