昭和40年から43年迄、大洋ホエールスに在籍した右腕投手です。東京大学卒の投手として、初めてプロ野球界への入団という事で、当時彼の実力とは別の意味で非常に注目を浴びた投手です。しかし悲しいかな、彼はその実力で騒がれる事はありませんでした。公称181cm,80kgという体型で、当時の投手としてはやや大柄な方に属していましたが、彼の投球は迫力とはかけ離れていました。横手投げの投手に多く見られる腰の振りから、スリークォータより低く、横手よりやや高い位置から投じていましたが、球速には乏しく、球の伸び、切れにも目立つものはなく、球の軽さが目立っていました。又変化球も投げていたと思いますが、基本的な球威不足もあり目立つものはなかったと思います。しかしその球威不足の投球ながら、入団1,2年目で9勝を挙げています。確かに彼が入団の年に勝利を挙げ、ある程度騒がれたのは非常に覚えていましたが、私のイメージとしては、入団2年間で9勝を挙げられるレベルの投手ではありませんでした。
通算成績 88試合 9勝6敗 防御率 3.29 82奪三振
通算成績 88試合 9勝6敗 防御率 3.29 82奪三振