3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

大石弥太郎

2010-03-25 21:31:23 | Weblog
昭和37年から55年まで、阪急ブレーブス、広島カープ、再び阪急ブレーブス、中日ドラゴンズ、南海ホークスに在籍した右腕投手です。しかし彼が活躍したのは殆どが広島カープ時代です。42年当時、結構話題になった同姓トレードとして、やや力が衰えてきたとはいえ広島カープを支えてきた、全盛期にはもの凄すぎる投球を見せてきた大石清との交換で広島カープに入団しました。同じ大石と言う姓とは言え、格の違いを感じざるを得ないトレードかと、多くの人が感じたトレードだったかと思います。しかし彼は広島カープ時代の8年間で72勝を挙げ、通算勝利79勝の内、殆ど9割の勝ち星を広島カープで得ています。結果的には本当に、いい時期に広島に在籍していたのでしょう。投球スタイルとしては、結構体のバネを効かした感じのスリークォーターより、ほんの少し低い位置から投じていましたが、球速は当時の平均よりやや上位でしょうか、又格別武器となる変化球も特に記憶にありません。球の切れや伸びも特筆すべきものはありませんでした。しかし阪急ブレーブスに移籍した大石清のその後の成績を比較してみると、広島カープにとっては大成功のトレードと言えるのでしょう。


通算成績   462試合   79勝81敗    防御率  3.21    奪三振  758