3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

大羽進

2009-01-07 21:10:37 | Weblog
昭和34年から47年まで広島カープ、東映フライヤーズで活躍した左腕投手です。彼のイメージとしては広島時代しか思い浮かばなく、東映フライヤーズに移籍していた事を記録を調べて改めて気付いた程です。公称172cmと小柄な体であり、スリークォーターより横投げに近い投球フォームから繰り出される球は、悲しいかな本当に球速はありませんでした。当時スピードガンはありませんでしたが、一番速い球でも120km台が精一杯だったかと思います。又投げ方も腰の入らない感じで、球を置きにいくという所謂二線級投手の典型的な投手だったと思います。しかし彼は同時代のセリーグのNO.1打者の王貞治に強いという事で、それなりに名前を知られる投手となりました。当時は今と違って圧倒的な人気球団の主力選手を、実力のない投手がたまたま抑えたという事で話題を呼んだものです。当然の如く通算成績も優れておらず、はっきり言って過大評価されている投手と言えるのではないかと思います。しかし昭和41年のみ自身唯一の二桁13勝を挙げ237.2イニングスを投げている事に関しては、評価せざるを得ません。


通算成績    446試合   48勝79敗   防御率 3.50    634奪三振