鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

明日香にて その2

2008-09-29 06:39:34 | 写真短歌・写真俳句

今生(こんじょう)で朽ち果つるとも 彼岸花

明日香村、橘寺で撮影しました。

現世には限りがあります。

人も物も花も、やがては朽ち果てます。

しかし、彼の岸の世ではこのように・・・・。

 

 

姫王(おおきみ)と覚ゆ明日香の曼珠沙華かな

明日香へ来て想う女性といえば、

額田王(額田女王、額田姫王)です。

中大兄皇子(天智天皇)、大海人皇子(天武天皇)

双方から思いを寄せられ、その間で心を揺らしたと言われる姫王。

明日香で、曼珠沙華を見るとき、

どこか姫王に重なるのものを感じるのは、私だけでしょうか。

 

 

染まりゆくあなた好みに 曼珠沙華

何かで、どこかで、白の曼珠沙華は、

次第に赤に染まってゆくということを聞いたことがあるような・・・。

それは本当でしょうか。

額田姫王も、そのように思いを染めていったのかも・・・・。

 

 

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明日香にて その1

2008-09-26 21:12:35 | 写真短歌・写真俳句

権勢は久しからずや 丘の秋

奈良県の明日香村へ行ってきました。

写真は甘樫の丘が見える田園風景。

都がこの地に置かれていた頃のこと。

蘇我蝦夷、蘇我入鹿は、権勢を誇示し、

天皇の宮殿をも見下ろすこの丘に館を構えたとされます。

 

 

改新の秋やも知れず 板蓋宮

ここは、飛鳥板蓋(いたぶき)の宮跡とされます。

645年6月12日、ここで、乙巳(いっし)の変が起こり、

蘇我入鹿が殺されました。所謂、大化改新の始まりです。

権勢を誇った蘇我一族は滅びることになりました。

福田首相辞任、麻生内閣誕生、予想される総選挙などなど、

この秋は、日本の政治の改新を予期させるものがあります。

どの党が政権を取る事になろうと、

改新の秋になるよう、期待したいものです。 

 

 

少し盛りを過ぎていましたが、

明日香では、各所で曼珠沙華が咲き誇り、

私たちを迎えてくれました。

 

 

 

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秋の野の花

2008-09-22 22:28:30 | 写真短歌・写真俳句

見る人もなく秋の野のアレチウリかな

近所の河川敷などで、このアレチウリが

猛威をふるって増えています。

ほとんど、注目してみる人も少ない植物ですが、

このような可愛い花がついています。

 

 

秋の野に人待ち顔で小花かな

河川敷では、このような可愛い花も咲いています。

マメアサガオ、ホシアサガオ・・・・五円硬貨程度の

小さい花ですが、そっと自己を主張し、

見てくださいと待っているようです。

 

 

 

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台風一過

2008-09-20 18:52:45 | 写真短歌・写真俳句

検査明け台風去りて空の青

胃の精密検査が終わり、結果を待っている今です。

ご心配のコメント有難うございました。

台風13号は、我が地方はそれて過ぎてくれました。

何となく、ホッとして過ごした今日でした。

 

 

 

現世の無常や秋雨の水溜り

(うつしよのむじょうやしゅううのみずたまり)

雨後に残された水溜りに写る風景。

水溜りが消えるとともに、この風景も消えることになります。

 

 

 

 

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あめんぼ

2008-09-18 22:50:42 | 写真短歌・写真俳句

あめんぼや  かかあ天下で波立たず

数日前、近くの河川敷で撮影しました。

あめんぼの交尾の様子らしいですが、

交尾でなくても、雄が雌の背中に、

このようにしがみついていることが多いそうです。

かかあ天下を決め込むのが、家庭円満の秘訣のようです。

何と、これは2組のカップルが、重なっているようです。

 

 

水馬の波紋に戯る陽光かな

(あめんぼのはもんにたわむるひかりかな) 

あめんぼうは夏の季語です。

あめんぼ、水馬、飴坊などとも言われます。

 

 

あめんぼの波紋広がる水面かな

 

 

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ツマグロヒョウモンその2

2008-09-16 07:02:35 | 写真短歌・写真俳句

身を護る偽装凝らして秋の蝶

ツマグロヒョウモンの雌は、

カバマダラという蝶によく似ているそうです。

カバマダラは、体に毒を持っていて、

鳥などに食べられるのを免れようとしているらしいですが、

ツマグロヒョウモンの雌もこれに擬態することによって、

身を護ろうとしているそうです。

野生の知恵て、すごいですね。

人間の世界の、儲けんがための偽装には困ったものです。

 

 

 

秋の野の流行モードや豹の柄

写真は、ツマグロヒョウモンの雌ですが、

それでは雄はどうなのでしょう。

昨年11月の記事、こちらをご覧ください。

両翅の先端が黒くなっていないのが雄だそうです。

 

 

おまけに、こちらも・・・。

 

 

秋風に、流れる如く舞う姿
 誰に見せる訳でなく
 猛々しさは隠しつつ
 優雅のみを振りまいて
秋風に、流れる如く舞う姿

 自然の節理と会得しつ・・・・
              ぼたん

                  ぼたんさん有難うございました。

 

 

 

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法師蝉

2008-09-13 17:33:34 | 写真短歌・写真俳句

つくつくしの声ばかりなり 闇法師

子供のときから、ツクツクボウシの姿を見たことがないのです。

この撮影の時も、声はすれども姿は見えず。

まさに闇法師です。

 

 

迷い入りて障子を叩くとんぼかな

障子の方で、パタパタと忙しい音がするので見ると、

一羽の糸とんぼが、大慌てしています。

どこから入ってきたんだろう?

しばらく撮影した後、逃がしてやりました。

 

 

 

 

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ツマグロヒョウモンその1

2008-09-10 21:43:26 | 写真短歌・写真俳句

成すべきを成すべき今ぞ  秋暑し

秋は、人にとっては収穫の季節。

小さな動物たちにとっても、冬に備える準備の季節。

アリとキリギリスのキリギリスにならないように、

人も動物も、今こそ汗を流す時なのですね。

 

 

油断なき野生の目あり  秋の蝶

野生の生活には、常に危険がつきもの。

こんな美しい蝶にも、眼光鋭く(?)威圧するものがあります。

ツマグロヒョウモンの雌は、身を守るために、

ある特殊な工夫を凝らしているらしいですね。

それは、ツマグロヒョウモンその2で触れることにします。

 

 

 

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音読

2008-09-08 19:14:53 | 写真短歌・写真俳句

老うことに備え音読 虫の声

毎日声を出す仕事を退職して以来、声を出すことが少なくなりました。

時々声の出にくさ、口の回りのつかえを感じることがあります。

やばいぞこれは・・・・そこで音読を試みることにしました。

「虫の声」は、「虫の息」と読み違いなきよう

くれぐれもお願いいたします 

 

 

 

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