鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

青鷺

2014-08-27 18:42:47 | 写真俳句

青鷺の長考そして一歩かな

(あおさぎのちょうこうそしていっぽかな)

 青鷺=夏の季語

 

自分史の埋まらぬページ秋の夜

(じぶんしのうまらぬぺーじあきのよる)

 

8月29日より数日留守しますので、ブログを休みます。

 


秋出水

2014-08-23 19:22:46 | 写真俳句

句に詠むに過ぎる悲惨や秋出水

(くによむにすぎるひさんやあきでみず)

 

 

神仏のおはすや何故に秋出水

(しんぶつのおわすやなぜにあきでみず)

 

数多なる命を呑みて秋出水

(あまたなるいのちをのみてあきでみず)

 


秋端居

2014-08-21 19:16:40 | 写真俳句

信ずれば叶ふ占ひ黄秋桜

(しんずればかなううらないきこすもす)

しりとり五七五参加句。

「美登利ゐて信如が居らぬ月の雨 (マリコさん)」に繋ぎました。

 

愛飲の地酒二合や秋端居

(あいいんのじざけにごうやあきはしい)

しりとり五七五参加句。

「揺り椅子に秋立つ夜の愛読書  (ひっちさん」に繋ぎました。

      8月11日~20日のつぶやき句を自選30句にまとめました。

    初風や八十路の歌ふ恋の歌        初風や口笛軽き青春歌

    すきとほる風に戯れねこじゃらし     すうるりとオクラの箸を逃げにけり

    秋の夜や自分探しに繰るページ      深山なる無縁の墓や盆の道

    老僧の読経怪しき盆の路         盆の路無住の寺の荒れにけり

    蓑虫や田圃の祖母の小さき背       蓑虫となりて働く祖母なりき

    蓑虫や耐震ゼロの粗家なれど       叶ふならこの目直せよ流れ星

    終戦日抗議漕ぎ出す辺野古かな      赤紙のビラ受け取りて終戦日

    人の世の不協和音や轡虫         だみ声で歌ふ演歌やくつわ虫

    くつわ虫アウフタクトのジャズピアノ   がちゃがちゃや岡目八目へぼの囲碁

    忘れたるふりの世渡り秋茗荷       老いてなほ頑固になれり秋茗荷

    日々絶えぬ探し物かな秋茗荷       雨降りて月の渡れず嵐山

    草虱縋りて生くも潔し           草虱ついて来よとは言はぬのに

    不可思議な女心や草虱          秋灯や親魏倭王の倭人伝

    ここだけに吹く風ありて秋かげり     秋曇暮色遠近さだめなく

    句碑ひとつ黒々とあり秋陰り       病む国を弄ぶごと秋出水

 


精霊

2014-08-17 17:59:34 | 写真俳句

彼の岸に今は着く頃送り盆

(かのきしにいまはつくころおくりぼん)

写真は精霊流しではありません。

道頓堀川の提灯です。

 

秋灯の浪花に一つ消えにけり

(しゅうとうのなにわにひとつきえにけり)

大阪ミナミの名物として、内外のお客さんに人気のこのネオンが、

リニューアルのため、消えることになりました。


盂蘭盆会

2014-08-14 18:11:19 | 写真俳句

野仏の前垂れ新た盂蘭盆会

(のぼとけのまえだれあらたうらぼんえ)

 

常世への見えぬゴールや盂蘭盆会

(とこよへのみえぬごーるやうらぼんえ)

しりとり五七五参加句。  

「秋草と遊ぶ兎や亀ゴール  マリコ」

につなぎました。

 

有り難きけふの命や日々草

(ありがたききょうのいのちやにちにちそう)

日々草=夏の季語。

お盆だけに、日々あることに感謝して。


秋暑し

2014-08-12 18:18:46 | 写真俳句

秋暑し不動明王火炎の背

(あきあつしふどうみょうおうかえんのせ)

 

万葉の風や射干二輪咲き

(まんようのかぜやひおうぎにりんさき)

射干=檜扇(ひおうぎ)・・・・夏の季語

実を「ぬばたま」といい、万葉集にも、枕詞として多く詠まれている。

「ぬばたまの  夜の更けゆけば                 
        久木(ひさぎ)生(お)ふる             
            清き川原に  千鳥しば鳴く」         
                        山部赤人


打ち水

2014-08-10 19:22:27 | 写真俳句

難しき近所付き合い水を打つ

(むずかしききんじょづきあいみずをうつ)

打ち水=夏の季語

 

物忘れ歳のせいにし茗荷の子

(ものわすれとしのせいにしみょうがのこ)

茗荷の子=夏の季語

最近ひどくなった物忘れ、決して茗荷のせいではありません。

 

      8月1日~10のつぶやき句を、自選24句にまとめました。

    暑気払い身過ぎや世過ぎなど論じ        肝心は生きてゆくこと暑気払

    石仏の山路に黙す炎暑かな           遠島へ水脈一筋に土用凪

    平均の寿命また延び百日草           百日草不老長寿の草はなく

    わらべ歌流す売り場や夏真昼          ビードロや夏の終りの音に似て

    うらぶれの浜の番屋や昆布干す         ラジオから流るる演歌昆布浜

    不器用に男料理の昆布だし           語り部の老い重ねけり原爆忌

    立秋や四季なき国となりてなほ         昭和には四季がありけり秋立つ日

    冬瓜や嫌い嫌いも好きのうち          冬瓜やどうにも食へぬ奴がゐて

    冬瓜を料理しきれぬ句詠みかな         愛飲の地酒二合や秋端居

    一人では漕げぬシーソー秋暑し         公園の忘れボールや秋暑し

    長崎忌首相の言の虚ろかな           放棄田の草花園となりにけり

    まほろばは越前の里草の花           薪能鬼女の怪しく夜の底

 


厭離穢土

2014-08-08 18:57:00 | 写真俳句

厭離穢土古刹に秋の蝉しぐれ

(おんりえどこさつにあきのせみしぐれ)

厭離穢土(おんりえど)・・・・浄土教の用語。

穢れた娑婆世界から離れ、極楽往生を切望するという意味。

 

煩悩の鐘突きぽんと桔梗咲く

(ぼんのうのかねつきぽんとききょうさく)

福知山市観音寺での撮影。

鐘を突かせていただきました。

 

   silkcottonさんからの句と短歌です。ありがとうございました。

     ・汗拭けば青田に染みる蝉しぐれ

     ・クマゼミの声のみ残し街並は揺らめきながら夏に溶けゆく

     ・生きるには脱皮の覚悟持たねばと空蝉を手に子らを信じる