鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

枯落葉

2013-11-30 18:58:55 | 写真俳句

切干の日向に香る甘さかな

(きりぼしのひなたにかおるあまさかな)

今回の2作は、思い切り、写真と句の距離を置いてみました。

 

病根はどうやら深し蓮根掘る

(びょうこんはどうやらふかしはすねほる)

まつやま俳句ポスト応募句です。選外でした。

 

11月の写真俳句を デジブック と アルバムにまとめました。


思い出

2013-11-28 20:17:44 | 写真俳句

風呂焚きは我が役なりき火吹竹

(ふろたきはわがやくなりきひふきだけ)

水道もなく、川から水を汲む作業からでした。

 

蕎麦を挽く祖母の背中のまろかりき

(そばをひくそぼのせなかのまろきかな)

 

 

晩年をも少し深く蓮根掘る

(ばんねんをもすこしふかくはすねほる)

「俳句の街まつやま  俳句ポスト365」 応募句。

並選デビューでした。


布団干し

2013-11-26 20:19:04 | 写真俳句

ベランダに交はす挨拶布団干し

(べらんだにかわすあいさつふとんほし)

 

布団干すよべの悪夢を叩くごと

(ふとんほすよべのあくむをたたくごと)

 

一寸の虫に魂憂国忌

(いっすんのむしにたましいゆうこくき)

取るに足らない存在の私でも、国の将来は気になります。

ということで、11月25日の、ツイッター季題で詠んだ一句です。

好きになれない季語なんですが・・・・。


冬ざるる

2013-11-24 19:20:44 | 写真俳句

故郷に迎へられけり初霰

(ふるさとにむかえられけりはつあられ)

帰省してきましたが、北陸の故郷は、いよいよ冬本番。

強烈な雷と霰に迎えられました。

 

老い母に荒げし語気や冬ざるる

(おいははへはっせしごきやふゆざるる)

折からの体調不良もあって、イライラがつのり、

たびたび、強い語気で怒ったりしてしまいました。

後悔・・・・・・。

 

帰省中、たくさんのご訪問、コメント有難うございました。


毛糸

2013-11-17 22:00:02 | 写真俳句

毛糸編むあなた変はりはないですか

(けいとあむあなたかわりはないですか)

 

口ずさむ童唄や毛糸巻く

(くちずさむわらんべうたやけいとまく)

 

《お知らせ》

11月19日より、帰省のため、数日ブログを休みます。

その間、皆様への訪問、コメントが出来ませんこと、ご容赦下さい。


冬めく

2013-11-15 20:39:54 | 写真俳句

季節巡り独居老母と石蕗の花

(ときめぐりどっきょろうぼとつわのはな)

しりとり五七五参加句。

「石蕗の花」につなぎました。

故郷実家の庭の石蕗の花です。

 

小鳥来るピラカンサスに寄り添ひて

(ことりくるぴらかんさすによりそいて)

 これも、しりとり五七五の参加句。

「寄り添ふ」につなぎました。

「ピラカンサス」が季語か否か、迷っての一句です。


かりんの実

2013-11-11 20:45:17 | 写真俳句

かりんの実不機嫌面は生まれつき

(かりんのみふきげんづらはうまれつき)

私の事ですよ。

生まれつきですから許して下さい(笑)

 

人に皆長所短所やかりんの実

(ひとにみなちょうしょたんしょやかりんのみ)

私にも長所があると思いますので、宜しくお願いします。

 

      11月1日~10日のつぶやき句を、自選30句にまとめました。

     晩秋やアリアの咽び泣く如く              晩秋の色に丹波路ありにけり

     もの思ふ鴉一羽や末の秋               故郷の人皆老いぬ野山色

     山の色峠を越える九十九折              山の色浮かぶ静けさ夜叉が池

     スケツチの美しき女性や山の色           山茶花や曇りガラスに書く名前

     露寒にひとり滴る蛇口かな                トーストの程よき焦げ目馬肥ゆる

     柳川の水路めぐりや白秋忌              あのまろい金の実は何白秋忌

     古寺の庭掃く僧や冬仕度               冬仕度箒目清し寺の庭

     秋深む棚田の段の登る毎              万病を抱えてけふも破芭蕉

     旅したき奥の細道破芭蕉                病み臥せばめぐるは悪夢破芭蕉

     通院を重ねる日々や冬に入る             曇りのち雨のち晴れし冬立ちぬ

     立冬の宇宙へソユーズ発ちにけり          見るほどに眼悲しきうるめかな

     うるめ焼くまず一献は香りにて            煩悩や僧も酒飲むうるめ食ふ

     治療終ふ身を追ひ打ちて初時雨          ちり鍋や世話女房と寄り添ひて

     ちり鍋や恋女房の手酌酒               道頓堀は不夜の川かな浮寝鳥

     故郷は年々疎く浮寝鳥                 小鳥来るピラカンサスに寄り添ひて


末の秋、晩菊

2013-11-09 21:25:38 | 写真俳句

朝風にまた夕風に末の秋

(あさかぜにまたゆうかぜにすえのあき)

立冬が過ぎたとは言え、未だ濃い秋色です。

今しばらく、晩秋の句もアップしていきます。

 

寄り添ひてゐても寂しく末の秋

(よりそいていてもさみしくすえのあき)

 

晩菊や晩成ならず六十路坂

(ばんぎくやばんせいならずむそじざか)

 


冬に入る

2013-11-07 20:24:48 | 写真俳句

冬来るめくり忘れの暦かな

(ふゆきたるめくりわすれのこよみかな)

 

灯油売る古き調べや冬に入る

(とうゆうるふるきしらべやふゆにいる)

我が家に回ってくる灯油販売車は、

ポールモーリアの曲を流してやってきます。

 

腕白の陣地となりし刈田かな

(わんぱくのじんちとなりしかりたかな)

これは、ツイッターで、以前に詠んだものです。

もうしばらく、秋の季語を併用していくことにします。