鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

羅(うすもの)

2015-07-28 17:09:23 | 写真俳句

羅や傷つきやすき青春期

(うすものやきずつきやすきせいしゅんき)

三年前のつぶやき句に写真をつけました。

 

羅や知ったかぶりのすぐ剥がれ

(うすものやしったかぶりのすぐはがれ)

私なんか、その典型。福助さんと一緒に謝っておきます。


睡蓮

2015-07-26 18:32:44 | 写真俳句

まれびとの覚むる小池や羊草

(まれびとのさむるこいけやひつじぐさ)

まれびと=異界から訪れ,人々に幸いをもたらして帰る神。

未の刻に、目覚めるように咲いてくれるそうだが、

この撮影は、午前だった。

 

睡蓮の色に戯る雨滴かな

(すいれんのいろにたわむるうてきかな)

 


扇子

2015-07-22 16:56:12 | 写真俳句

きぬぎぬの舞ひと差の扇かな

(きぬぎぬのまいひとさしのおおぎかな)

別れを惜しむ扇の舞。

昔は、このような、きぬぎぬの別れもあったでしょうね。

 

決断のぽんと膝打つ扇子かな

(けつだんのぽんとひざうつせんすかな)

 


鬼百合

2015-07-20 16:56:55 | 写真俳句

鬼百合のくるり振り向く笑顔かな

(おにゆりのくるりふりむくえがおかな)

 

鬼百合や小悪魔めけるピンナップ

(おにゆりやこあくまめけるぴんなっぷ)

 

      7月6日~20日までのつぶやき句を34句にまとめました。

     一枚を羽織りて覚めし小暑かな       小康のまず有り難き小暑かな

     雑草と言へども名あり蚊帳吊草       特急が残して行けり青田波

     一陣の龍の足跡青田面             故郷の峪駆け下る青田風

     梅雨の猫今宵の宿の憂ひかな        ナイターやピンチを迎へ消すテレビ

     ナイターや減らぬ借金減る貯金       ナイターの無くて平穏なる夜かな

     荒草に沈む碑晩夏かな             野仏に傘をさしたき晩夏かな

     また一つ恋を忘るる晩夏かな         くちなわの布団に落ちて覚めにけり

     天井を這う音ざわり青大将           清姫の怒りの化せる蛇体かな

     くちなわや魑魅魍魎の夜叉が池       故郷へ越える峠や合歓の花

     初恋は告げずに終わり合歓の花       憂鬱にがつんと一つかき氷

     口づけの味忘れけりかき氷           胃薬の世話になりつつかき氷

     四畳半一間の恋や大西日           こま犬の開いたる口に大西日

     夏バテや恋の古傷なほ疼き          夏負けと言い訳しつつ酒二合

     夏痩せや商店街の細りゆき          焼茄子や焼け木杭に火付く恋

     シンと飲む独り酒かな焼茄子         蓮咲きぬ浄土の便り届くげに

     しづしづと巫女の白衣や蓮の花       花蓮や無住の寺の無縁墓

     土用太郎恋する老いの片瀬波        胸を張る裸婦の素描や土用太郎        

 

 

 


かたつむり

2015-07-18 17:11:09 | 写真俳句

世渡りの下手な男でかたつむり

 (よわたりのへたなおとこでかたつむり)

 私のことです(#^^#)

 

でで虫や焦らず生きむ余生坂

(ででむしやあせらずいきんよせいざか)

そのように生きたいのですが・・・。

 

ででむしや不器用すぎる恋心

(ででむしやぶきようすぎるこいごころ)

これも私のこと。


花はす公園(その1)

2015-07-14 16:08:59 | 写真俳句

故郷や日野山麓の蓮の園

(ふるさとやひのさんろくのはすのその)

先日の入院の前日には、福井県南越前町の花はす公園に行っていました。

 

花蓮や重き雲の衣まくりあげ

(はなはすやおもきくものいまくりあげ)

この日は生憎の雨天で、蓮の開花にもまだ早かったようですが・・・。

 

花蓮や五つ違ひの姉妹

(はなはすやいつつちがいのあねいもと)

可愛く並んだ二つの蕾に、近所の姉妹をイメージしました。


入院時詠句(その3)

2015-07-12 17:04:17 | 写真俳句

荒れ梅雨やかかあ天下で家円く

(あれつゆやかかあでんかでいえまろく)

入院中のイメージ句に写真をつけました。

 

花蓮の葉陰に秘めし生命かな

(はなはすのはかげにひめしいのちかな)

入院中のイメージ句に写真をつけました。

 モリアオガエルの卵塊でしょうか。

 

くま蝉の黄泉への途路に生れにけり

(くまぜみのよみへのとじにあれにけり)