鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

メーデー

2014-04-30 19:35:46 | 写真俳句

メーデーの昂ぶる中にありにけり

(めーでーのたかぶるなかにありにけり)

若き日のメーデー集会を思い出しました。

今はもう、お祭りでしかなくなった感がありますが。

 

全山の囀る中に入りにけり

(ぜんざんのさえずるなかにいりにけり)

田舎での古い写真に句をつけました。

 

4月の写真俳句を デジブック と アルバム にまとめました。

 

        4月21日~30日のつぶやき句を、自選32句にまとめました。 

       蘆若葉老いきて角の取れにけり          蘆若葉ヒトとは弱きものと知り

       尖がつて生きた若き日落し角            落し角人に重ねし歴史あり

       過ぎしこと知らぬ存ぜぬ忘れ角           競漕や七里が浜のああ哀歌

       競漕や琵琶湖に発す瀬田の川           競漕や遠くに琵琶湖周航歌

       若鮎や越前今庄中学生                若鮎や日野の早瀬に征矢のごと

       憧るる空の鯉かな上り鮎               若鮎や挑み挑みて越える堰

       白藤や見知らぬ父の遺伝顔             白藤や網膜色素変性症

       白藤や古りし社に吠える狛              白藤の香りや巫女の赤裳裾

       蜆取る親子や朝の景と融け             モノクロの朝に融けけり蜆舟

       一徹の爺の早起き蜆舟                サックスの音を運びきて花菜風

       花菜風詩吟をうなるをとこかな            菜の花や人それぞれに河川敷

       菜花風トランペットの音の黄色            弥生尽花壇の色のいよよ増し

       弥生尽文も残さず去りし人              弥生尽寝てる間に去ってくれ

       小手毬の転げて咲きぬ山路かな          麻痺足になほ効ならず弥生尽

       小手毬の揺れに戯むる仔猫かな          小手毬や野良のふんはり現われて

     雛菊や心に余ること多く        また一つ憂きこと重ね菜種雨


ハナミズキ

2014-04-25 20:06:05 | 写真俳句

はなみずきぐう出しぱあ出しけんけんぱ

(はなみずきぐうだしぱあだしけんけんぱ)

ハナミズキの、この咲き切る直前の姿が大好き。

童たちの遊び姿と重なります。

句は中8になってしまいましたが・・・・。

 

をさな児の見つめる好奇はなみずき

(おさなごのみつめるこうきはなみずき)

赤ちゃんの、可愛い目線にも思えてきます。


蝮草

2014-04-23 19:39:48 | 写真俳句

 自己主張時にはしたく蝮草

 (じこしゅちょうときにはしたくまむしくさ)

 山路にあって、自己主張しているようです。

 

待ち伏せの誘惑のごと蝮草

(まちぶせのゆうわくのごとまむしぐさ)

まるで、待ち伏せているかのように、佇んでいます。

 

蝮草山路に秘める物語

(まむしぐさやまじにひめるものがたり)

何となく、秘密めいた佇まいです。


巣箱

2014-04-21 16:20:41 | 写真俳句

デイズニーの小鳥出そうな巣箱かな

(でぃずにーのことりでそうなすばこかな)

松山俳句ポストで「人」選を得た句です。

これをもって、一旦、俳句ポストから撤退を決めました。

 

秘密めく巣箱の森の静寂かな

(ひみつめくすばこのもりのしじまかな)

松山俳句ポスト落選句です。

 

《お知らせとお詫び》

先日、突然、右足の麻痺に襲われました。

脳梗塞ではないようですが、しばらく不自由を強いられそうです。

皆様へのコメントも、失礼することがあるかも知れません。

悪しからず、ご承知おき下さい。

 

         4月11日~20日のつぶやき句を、自選36句にまとめました。

       不器用に生きて実なしぬ花苺           花苺恋とは知らずをさな恋

       花苺十指に余る恋をして              花苺実なさず恋の終わりけり

       生きるとは櫓を漕ぐ舟ぞ春の汗          青春に齢などあらず春の汗

       六十路まだ夢を抱きて抱卵期           四畳半一間の恋や花苺

       抱卵や夢を抱きしころ遠く             STAPの夢抱卵であれかしと

       蜃気楼寂しき笑みの人なりき           蜃気楼ひと夜限りの恋と消え

       掴めない恋といふ名の蜃気楼           バザールに踊る少女や蜃気楼

       光風や街を蛇行し安威の川            光風子らの筆音こつこつと

       光風の板書の悪字撫でにけり           妻と毒よく似た字面蝮草

       自己主張時にはしたく蝮草             待ち伏せた誘惑のごと蝮草

       故郷の山路に無沙汰蝮草             小町の忌老いたる母の句詠みかな

       小町忌や我が越前の生まれてふ         小町忌や福井美人の絹の肌

       初恋の人の老いけり小町の忌           数珠子かな腕白たちも六十路半

       手も足も出ずに老いけり我数珠子         故郷の山河変わらず数珠子かな

       苗代の水はる姉さんかぶりかな          苗代の水はるくわえ煙草かな

       麻痺てふ病を得たる穀雨かな           新たなる病と生きむ穀雨かな

       憂きことを語り流さむ穀雨かな           一キロのリハビリ歩く穀雨かな


菜花風

2014-04-18 18:53:24 | 写真俳句

北摂の遠き嶺より菜花風

(ほくせつのとおきみねよりなばなかぜ)

我が家の近くを流れる安威川(あいがわ)です。

水が細ったこの時期は、このように菜の花がびっしり。

左に見えるのが、我がウオーキングコースです。

 

菜の花と水面の空の蒼きかな

(なのはなとみなものそらのあおきかな)

 

菜花風遠く難波の海へかな

(なばなかぜとおくなにわのうみへかな)

安威川の流れは、やがては神崎川、淀川などを経て、

大阪湾へと至ります。


花筏

2014-04-16 18:30:16 | 写真俳句

 運命てふ流れに散りて花筏

 (さだめてふながれにちりてはないかだ)

もう桜の時期は過ぎましたが、以前に撮った写真で、

今一度桜を詠んでみました。お付き合いください。

 

都へと琵琶湖疏水の花筏

(みやこへとびわこそすいのはないかだ)

京都の岡崎公園の南縁の疏水です。

この写真では、まだ桜は盛りなんですが・・・。

 

ことわりの諸行無常や花筏

(ことわりのしょぎょうむじょうやはないかだ)

 


桜東風

2014-04-14 19:45:39 | 写真俳句

 けふこそは思ひを告げむ花篝

(けふこそはおもいをつげんはなかがり)

こちらでは、桜の盛りを過ぎましたが、

遅まきながら、桜を詠んでみました。

桜下の恋物語をイメージしまして。

 

告げられぬ別れ話や桜東風

(つげられぬわかればなしやさくらごち)

さてさて、この恋の行方はいかに・・・・ということで、オシマイ。


花日和

2014-04-10 18:47:53 | 写真俳句

 父と子と砂場遊びや花日和

 (ちちとことすなばあそびやはなびより)

 微笑ましい父と子の光景を見て詠みました。

 どうも稚拙な句で、お恥ずかしい。最近スランプ気味。

 

雪やなぎ滾る思ひの潮かな

(ゆきやなぎたぎるおもいのうしおかな)

 写真と句が近すぎの上、類句が多いパターンかな?

 

                 4月1日~10日のつぶやき句を、自選30句にまとめました。

              青春の溢る思ひか雪やなぎ            虫出しや海人草の遠き味

              鯨肉をたらふく喰はむ万愚節           四月馬鹿嘘に始まる恋もあり

              桜東風馬に唱へるお念仏             此処になきあなたの心桜東風

              桜東風別れ話を切り出せず            桜東風坂本冬美のお七かな

              春日影つくづく我の老いにけり          子守唄と聞く数学や春眠し

              春眠や数えし羊幾千も                教室の子らの空ろや春眠し

              清明や万葉の恋ほのぼのと            清明や濁世にありて清き人

              鳥風や大望抱きし頃遠く               鳥風や裸婦像の胸ぴんと張り

              一点を見つめる鷺や鳥曇             花筏野崎参りの昔かな

              船頭はどなたさんやら花筏            都へと琵琶湖疏水の花筏

              片恋の思ひさながら花筏             運命てふ流れに散りて花筏

              青春の恋文ちくり忘れ                青春の日々のセピアに忘れ霜

              通学路登りきたれば山桜             康成の育ちし里や山桜

              四方山の桜包める母校かな            花過ぎや晩婚少子すすむ国

              花過ぎや高度成長期もありき           ことわりの諸行無常や桜過ぎ