鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

藪椿

2012-02-28 05:45:25 | 写真短歌・写真俳句

ゆきちやんの赤きほつぺや藪椿

(ゆきちゃんのあかきほっぺややぶつばき)

ツィッターの季題「藪椿」で、

田舎の親戚のゆきちゃんを、イメージして詠みました。

 

藪椿お里訛の少女かな

(やぶつばきおくになまりのしょうじょかな)

「藪椿」のイメージは、純朴な、田舎の少女です。

近所には、藪椿がないものですから、この写真になりました。

 

投稿句ありがとうございました。

ふるさとの村の曲がりの柳鮠   よしさん

 

2月に発表した作品を、デジブックアルバムにまとめました。

よろしければご覧ください。

 

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大阪天満宮の盆梅

2012-02-26 06:00:48 | 写真短歌・写真俳句

梅一輪あの日の君の笑みに似て

(うめいちりんあのひのきみのえみににて)

 

老梅のなほ若やぎて咲きにけり

(ろうばいのなおわかやぎてさきにけり)

大阪天満宮の盆梅展の写真です(2010年)。

 

投稿句ありがとうございました。

林には一人静の後ろ影   よしさん

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菜の花蝶と化す

2012-02-24 06:02:26 | 写真短歌・写真俳句

菜の花のてふと化し舞ふ湖風かな

(なのはなのちょうとかしまうこふうかな)

今日の二句は、ツィッターの「菜の花蝶と化す」の

季題で詠んだものです。

すでに、この季題自体が、季語重なりですよね。

写真は、琵琶湖西岸、新旭風車村で撮影したものです(2009年)。

 

君佇てば菜の花てふと化しにけり

(きみたてばなのはなちょうとかしにけり)

椋鳥と菜の花です。

近所の河川敷での撮影です。

 

投稿句有難うございます。

春めけば新しき靴欲しきかな         よしさん

菜の花の 黄色ほころび 春まねく   リリアンさん

 

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雪ねぶり、亀鳴く

2012-02-22 05:25:33 | 写真短歌・写真俳句

雪ねぶり郷は眠りの覚めやらず

(ゆねぶりさとはねむりのさめやらず)

ツィッターの「雪ねぶり」という季題で詠みました。

雪解けの頃、地面に立つ靄(もや)を、

信州・越後地方ではこう呼ぶそうです。

写真は、2010年1月、福井県南越前町の

「板取の関跡」で撮ったものです。

 

亀鳴くや民の声なき声数多

(かめなくやたみのこえなきこえあまた)

 これも、ツィッターの「亀なく」の季題で詠みました。

写真は、昨年10月、大阪の四天王寺で撮ったものです。

 

投稿句有難うございました。

あっさりと焼いて醤油の春子かな  よしさん

 

2月11日~20の、ツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                (一部削除  一部推敲)

地虫出づ昔喝采浴びし人            セシウム禍知るや地虫の穴を出づ

地虫出づいまだ瓦礫に埋もる街         絶えしこと数多なるかな地虫出づ

二月やひねもすのらりくらりゐて        フリーズの心解きて二月かな

建国日国策いまだ定まらず           料峭や底なきデフレスパイラル

料峭や原発依存の片思ひ            峠路を越えて越前菜の花忌

菜の花忌人の絶えたる山河かな         少年の無口となりぬ鮒巣立ち

鮒巣立ち近江土産とならむべく         鶯餅記憶にあらず貧しかり

鶯餅もうすぐ声も聞こえそで          鶯餅茶飲み話の咲きにけり

鶯餅包み包まれ睦まじき            歌姫の永久の旅立ち鮒巣立ち

繕へどなほ綻びて春の愁            雪ねぶり郷は眠りの覚めやらず

雪ねぶり裾より四方の明けにけり        雪ねぶり底の瀬音のいや増せり

白魚の指もふしくれ刻みけり          白魚の如く少女の弾けけり

磯竈老えど婆たちかしましく          磯竈弾む話題の過去未来            

磯竈初恋話なんぞして             歴史巡り大阪市長の踏絵かな          

ゆるぎなき信条あらず踏絵見る         幾百の辛酸見たる踏絵かな

蚕卵紙かくて世界の真央となり         夜の更けて餌食む音や蚕卵紙

婆さんの糸採る手業蚕卵紙           蚕卵紙洋の東西結びけり

山里の深き人情種の芋             種の芋生命(いのち)宿して眠るかな

少子化の里に眠りて種の芋           亀鳴くや民の声なき声数多

忍ぶれど色に出にけり亀鳴く夜         人生に多き屈託亀鳴きぬ

春浅し河野の海の若き潮            野仏の眠る陽だまり春浅し

パソコンに屈託ありや春浅し          貝寄せや高田の松の故地あたり

貝寄せや大腸憩室暴れだし           藪椿お里(おくに)訛の少女かな

ゆきちやんの赤きほつぺや藪椿         雁風呂や生命(いのち)貰ひて今を生く

現世は仮の止まり木雁の風呂          放棄田の増えし故郷や田螺和

田螺和苦労話のぽつぽつと           田螺和田に汗したる昔あり

辿り入る深き山田や田螺和           君佇てば菜の花てふと化しにけり菜の花のてふと化し舞ふ湖風かな

 

 

 

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雨水

2012-02-20 05:48:12 | 写真短歌・写真俳句

ゆっくりと回る地球の雨水かな

(ゆっくりとまわるちきゅうのうすいかな)

ゆっくりとしかし確実に春に向かっているのですね。

今日の2作は、随分句と写真が離れました。

昨年9月に、大阪の海遊館で撮ったものです。

 

臥床に陽光増して雨水かな

(ふしどこにようこうましてうすいかな)

雨水の昨日は、臥せっていても、春の陽光が

増してくるのを感じました。

これも、海遊館で撮ったものです。

 

投稿句有難うございました。

孫も出て着物姿やお白酒   よしさん

 

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春の愁、はだれ雪

2012-02-18 06:00:15 | 写真短歌・写真俳句

少年の一つため息春の愁

(しょううねんのひとつためいきはるのしゅう)

2009年3月撮影。

 

はだれ雪心に襞の一つ増え

(はだれゆきこころにひだのひとつふえ)

2009年2月撮影の写真、再利用です。

 

投稿句有難うございました。

貝寄風や水平線を押して来る  よしさん

 

 《お詫び》

パソコン不調のため、皆様への訪問が、

不定期になるかも知れません。

どうぞ、ご了承ください。

 追伸、本日(18日)は、パソコンは動いたのですが、

腹痛のため、皆様への訪問は、失礼させていただきます。

 

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バレンタインの雨

2012-02-16 05:57:35 | 写真短歌・写真俳句

《お知らせ》

パソコン不調のため、

ブログを中断することになるかもしれません。

その時は、そのようにご承知ください。

 

バレンタイン殊更雨のしとどかな

(ばれんたいんことさらあめのしとどかな)

バレンタインデー、寂しい涙を流した人も多いのでは?

写真は、2010年3月撮影の、木瓜の蕾です。

 

育毛剤の効果じわりとはだれ雪

(いくもうざいのこうかじわりとはだれゆき)

ツィッターの季題、「はだれ雪」で詠んだものです。

ネットで知って購入したところ、「じわり」どころでなく、

洗髪しても、はっきりと脱毛がなくなりました。

時期的なこともあるかも知れませんが・・・・。

男女兼用ですので、お悩みの方は、教えますよ。

写真は、全く他意ありません。

ただ単に、自分の頭をイメージしただけです(笑)

 

投稿句有難うございました。

 

春寒や年々歳々酒減らず    よしさん

 

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菜の花忌

2012-02-14 06:00:32 | 写真短歌・写真俳句

坂の上に一つ雲あり菜の花忌

(さかのうえにひとつくもありなのはなき)

2月12日は、作家司馬遼太郎の忌日(菜の花忌)でした。

それに因んで、ツイッターで課された季題がこれです。

「坂の上の雲」・・・・写真に雲は浮かんでいませんが、

そのイメージで詠んでみました。 

 

サックスの少女煌く菜の花忌日

(さっくすのしょうじょきらめくなのはなき)

 散歩コースの河川敷で、女子生徒らが、

サックスの練習をしていたのを見て詠みました。

実は、菜の花はまだ咲いていません。

古い写真を使いました。

 

投稿句有難うございました。

 

春猫の尻尾ばかりで返事かな   よしさん

 

 

 

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2012-02-12 05:53:23 | 写真短歌・写真俳句

風吹けど揚がらぬままの凧なりき

(かぜふけどあがらぬままのたこなりき)

 

自分のことです。

いい風が吹いた時期もあったと思うのですが、

とうとう揚がれずに・・・。

 

 

凧揚げの園児ら風を拾いけり

(たこあげのえんじらかぜをひろいけり) 

 近くの幼稚園の園児たちが、凧揚げをしていました。

 

投稿句有難うございました。

涅槃会や食うてなんぼの寝釈迦かな  よしさん

 

2月1日から10日までのツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                     (一部削除 一部推敲)

肩書きも名誉もあらず牡蠣女                      異国より来たり黙して牡蠣を剥く

雁木路の軒に繋がる縁かな                          雁木道屋根の高さを歩きけり

閉ざされしシャッター数多雁木道               雪割燈暮しの端を照らしつつ

雪割燈闇に消え行くラストシーン           待春やマネキンだけが似合ふ服

ぽつぽ屋の熱き心や雪割燈                    春を待つミニから覗く美脚かな

雪の夜の抱かるる背ナに「好き」の文字     顔エステして面相の鬼やらい

建前の裏に隠れる鬼やらい                          柊を挿すほど痛む心かな

絵手紙に春待つ色の溢るかな                      榾煙変わらぬ山河残さばや

欲と言ふ火種を消して榾を焚く                   立春や今日は鴉の声も澄み

教へ子のフェイスブックや早春賦               魚氷に上る若いと踊らされ

老骨のときめきや魚氷に上る                       堅雪に乗りて通学児童かな

堅雪の如き脳なる句詠みかな        現役の日の夢いまだ冴え返る

大法螺を吹けぬ栄螺でありにけり                閉ぢる間に焼かる栄螺の我が身かな

山深き隠れの里や致命祭                             この国に大義はなきや致命祭

日和見の我が来し方や致命祭        牛食ても鯨だめだと獺祭り

末黒野や明日香に確と歴史(とき)巡り      末黒野や今国難の時なれど

逞しき根張る雑草(あらぐさ)焼野かな    猫の恋昔チョコなどもらひけり

地図になき浄土の道や涅槃西風       涅槃西風優しき笑みの地蔵かな

じょじょはいてみいちゃん待ってる遅き春 

遅き春六十路咲きたきフォト句かな        笑へる日やがて来るはず遅き春          

恋猫や奥村チヨの甘え声                  はだれ雪心に襞の一つ増え              苦さ辛さありて青春はだれ雪              育毛剤の効果ぢわりとはだれ雪          

北国にまだまだ遠しはだれ雪              凧糸に繋がれしまま来たりけり          

この星に広く生き鳥雲に入る              鳥雲に入る月も日もなき夕間暮れ    

鳥雲に入るSFの絵の如く                 未来へと生きむ鳥雲に入る               

海苔を干す岬回れば故郷(さと)の道      海苔干すや姉さんかぶりに刻む皺

 

 

 

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フェイスブック

2012-02-10 06:00:36 | 写真短歌・写真俳句

教へ子のフェイスブックや早春賦

(おしえごのふぇいすぶっくやそうしゅんふ)

永く連絡取れていなかった教え子たちとの連絡がとれ、

フェイスブックが賑やかになりました。

教え子と言っても、いい大人ばかりですが。

写真は、我が家のキルタンサスです。

 

行間に子らの声聞く春ともし

(ぎょうかんにこらのこえきくはるともし)

フェイスブックですから、細々の連絡はないですが、

今の様子が窺われてきます。

 

投稿句有難うございました。

末黒野や子等の足跡くっきりと  よしさん

 

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