鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

よいお年を

2011-12-29 06:00:36 | 写真短歌・写真俳句

年送る星に願いの灯しかな

(としおくるほしにねがいのともしかな) 

 

行く年や明けて希望とならまほし

(ゆくとしやあけてきぼうとならまほし)

本日12月29日より、帰省のため、約一週間留守しますので、

これをもって、今年最後の記事とさせていただきます。

今年も、皆様のご厚誼、大変ありがとうございました。

皆様におかれましては、どうぞ良いお年をお迎えください。

 

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 《12月中にTwitterでつぶやいた句をまとめました》

        あかねさんの真似をさせていただきました。

        一部、推敲しています。

冬服に心の憂さも包み込み       冬服や脱がせて見たき心内

冬服や古きしがらみ断ち切りて      雪吊りや去年の友の今は亡く

慎ましきたつきの温みしずり雪       寒天や景気回復兆しなく

艶めきてマハの横たふ大根かな     シャンソンに名曲ありき枯葉道

隣国に激震ありや煤籠          枯葉道別れの予感かさかさと

彼の国の行く方如何に枯れ岬      また一人逝きし友あり賀状書き

遠き日の腕白たちや賀状書き      これよりは庶民の域ぞ焼うるめ

病む国の見えぬ明日やうるめの目    ねんごろに医者と付き合い薬食い

寂しさを猪口に飲み干す冬至かな     ひやひやと夜風の嗤ふ冬至かな

衣配り廃れ心の無き世かな        衣配り泣き虫小僧でありにけり

衣配り物の無き時代(よ)でありにけり       貧しくも温き時代や衣配り

顔見世やだらりの帯の急ぎ足      顔見世や四条橋佇つ托鉢僧

酒蔵の壁廃れけり枯れ蔦葉       純情の未だ枯れずに枯尾花

せつきぞろ溜まりし付けを払いけり       猩々木休みに入りし子ら弾け

さはされどポインセチアの赤きかな       伊達直人今は何処に節季候

銀盤に舞ふ乙女らや聖誕祭       銀盤の戦い熱し聖誕祭

ひと切れを妻と分け合ふ聖菓かな      不器用に生きて一人の聖夜かな

聖菓子や故郷離(か)りし子ら如何に            よくもまあメタボ腹かな干菜風呂

年の瀬の笑みや悲しみ越えてきて               年の瀬や売り子の声のいや増して

干菜風呂生命線をじつと見つ                      社会鍋捲土重来期す世かな

永田町に届けよ叫び社会鍋                        伊達直人の話題再び社会鍋

暗き世にくさび一撃年木樵                          歩み来し道の遥かに年木樵

校庭の尊徳像や年木樵                            言の葉の空ろに我が句北颪

ツィッターに愚痴の溢れて煤払い        気がつけばひとりぼちなり冬の星

凍て星やいじめられ子の涙星          淋しくて淋しくてふと冬の星

鳶鴉呉越同舟寒施行              寒施行いつもの野良のお出迎え

年越しや腹に一鬱含むまま           敷松葉心の殻をほぐすごと                    

敷松葉乱るる裾の色香かな                                         


IT句会冬の陣

2011-12-27 06:00:05 | 写真短歌・写真俳句

IT句会冬の陣の参加句です。

選句いただいた方、ありがとうございました。

《当季雑詠部門》

高齢者てふ見ごろかな冬紅葉

(こうれいしゃてふみごろかなふゆもみじ)

65歳になって、年金が確定したり、

介護保険料の納付書が届いたり・・・・

いよいよ、高齢者の仲間入りという気分で詠みました。

写真は12月1日のものです。

こんなかっこよく見ごろになりたいですが・・・・。

 

《冬の風部門》

隙間風心の隙間衝く世かな

(すきまかぜこころのすきまつくよかな)

暗い世情で、心に隙間風が吹き続けたような年でした。

《特選》 流星さん  

《並選》 臥竜さん、春旭さん

ありがとうございました。

 

《師走部門》

墨跡も太き「絆」や師走の書

(ぼくせきもふとききずなやしわすのしょ)

清水寺で書かれたあの「絆」の書、太く力強かったですね。

《特選》うららさん、楽子さん、yoshiyoshiさん

《並選》ルプママ(ひらり)さん、reiさん、みすずさん、

     syanamamaさん、湘次さん

ありがとうございました。

 

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聖夜

2011-12-23 06:00:51 | 写真短歌・写真俳句

故郷離りし人数多なる聖夜かな

(さとかりしひとあまたなるせいやかな)

一日早いですが、クリスマスイブの句です。 

故郷を離れ、避難生活を送られている方々に、

温かいプレゼントが届きますように。

 

子の減りてサンタの手持ち無沙汰かな

(このへりてさんたのてもちぶさたかな)

少子化ですものね。

その上、避難で離れている子たちも多いし・・・。

 

 《IT句会選句のお誘い》

 IT句会の選句が始まりました。

選句の締め切りは12月26日(月)19時59分。

それぞれ、こちらです。

師走冬の風当季雑詠

 

投稿句ありがとうございました。

すき焼きの中身は端(はな)からうどんにし  よしさん

 

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聖夜待ち

2011-12-21 06:00:22 | 写真短歌・写真俳句

聖夜待ち心に灯す笑み明かり

(せいやまちこころにともすえみあかり)

駅前に大きな雪だるまのイルミネーションが笑っていました。

暗い世情ですが、心に明りが灯る気がして・・・・。

 

ひやひやと夜風の笑ふ冬至かな

↓(推敲)

ひやひやと夜風の嗤ふ冬至かな

(ひやひやとよかぜのわらふとうじかな)

22日は冬至ですね。

一日早いアップとなりました。

 

 《IT句会選句のお誘い》

 IT句会の選句が始まりました。

選句の締め切りは12月26日(月)19時59分。

それぞれ、こちらです。

師走冬の風当季雑詠

 

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京都・亀岡市にて(その2)

2011-12-19 06:00:04 | 写真短歌・写真俳句

鎮魂の焔のさまに散り紅葉

(ちんこんのほむらのさまにちりもみじ)

京都府亀岡市の與能神社での撮影です。

 

山河破れ国の廃れて年暮るる

(さんがやれくにのすたれてとしくるる)

これも、同じ場所での写真に、句をつけました。

国破れて山河在り」杜甫の一節を重ねて詠みました

 

 《IT句会選句のお誘い》

IT句会の選句が始まりました。

選句の締め切りは12月26日(月)19時59分。

それぞれ、こちらです。

師走冬の風当季雑詠

 

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京都・亀岡市にて(その1)

2011-12-17 06:00:40 | 写真短歌・写真俳句

年忘れ水に流せぬこと数多

(としわすれみずにながせぬことあまた)

12月1日に、京都の亀岡市で撮った写真に句をつけました。

その1です。

今年も押し詰まってきましたが、水に流せぬ思いも、

たくさん溜まってしまいました。

 

金次郎の薪負ふ背や北下ろし

(きんじろうのまきおうせなやきたおろし)

「北下ろし」と「北颪」は少し意味が違うようですね。

今回は、こちらが実感かと思いました。

冷たい北風が吹く日でした。

なかなか好転しない国情、進まない復興、

厳しい経済情勢、国民の生活苦など、

吹き荒れる逆風を込めて詠んでみました。

 

 《IT句会・冬の陣のお誘い》

IT句会・冬の陣の締め切りが近くなりました。

詳しくはこちらです。

 

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嵐山にて

2011-12-15 06:00:30 | 写真短歌・写真俳句

我に似る顔あり冬の気鬱かな

(われににるかおありふゆのきうつかな)

天龍寺からの帰途、羅漢群を見かけました。

名付けて、「嵐山羅漢」とありました。

その一つのこれ、私に似ているとおっしゃった人がいました。

そういえば、何となく寂しげな、笑うともない顔は、

最近の落ち込みがちな心情に似ているような・・・・。

 

堰音も雅に古都の小春かな

(せきおともみやびにことのこはるかな)

 

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京都・天龍寺紅葉(その4)

2011-12-13 06:00:05 | 写真短歌・写真俳句

天龍の掃き清めしか冬の空

パンパスグラスがまるで箒のように見えまして・・・・

天龍寺の龍が、掃き清めたような空でした。

 

異国語の古寺にひしめき冬紅葉

この日は、大変な人出で、一歩歩くのも大変な状態でした。

外国人観光客も多く、特に中国語が

大きな声で飛び交っていました。

円高の中での外国人観光客です、

古都の風景を楽しんでもらえたでしょうか。

天龍寺シリーズは、これで終了させていただきます。

 

 

《IT句会・冬の陣のお誘い》

みんなのブログのお世話で、

IT句会・冬の陣の募集が始まっています。

詳しくはこちらです。

 

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京都・天龍寺紅葉(その3)

2011-12-11 06:00:12 | 写真短歌・写真俳句

しがらみて流れも敢へぬ落葉かな

(しがらみてながれもあへぬおちばかな)

     「山川に風のかけたるしがらみは 

    流れもあへぬ紅葉なりけり   春道列樹」

本歌取りになりました。

人生、しがらみを断ち切らないと、

スムーズにいかないことも多いですよね。

 

冬陽射す池に錦の絵巻かな

(ふゆびさすいけににしきのえまきかな)

曹源池を巡る紅葉景です。

午後の陽光だったのが何とも残念!!

私の腕では、味が出せませんでした。

 

《IT句会・冬の陣のお誘い》

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