鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

ゆきのした

2015-06-23 16:44:10 | 写真俳句

碑の薄れし文字やゆきのした

(いしぶみのうすれしもじやゆきのした)

 

ほつれ毛の白きうなじやゆきのした

(ほつれげのしろきうなじやゆきのした)

 

6月25日より留守しますので、数日、ブログを休みます。

 


錦鯉

2015-06-21 16:37:10 | 写真俳句

人の世の淀む流れや錦鯉

(ひとのよのよどむながれやにしきごい)

 

錦鯉津和野の町の古色かな

(にしきごいつわののまちのこしょくかな)

以前に旅した津和野を思い出して詠みました。

 

       6月11日~20のつぶやき句を32句にまとめました。

     飛魚や伊根はのどかな漁師町           飛魚やむかし古橋広之進

     路地裏のけんけん遊び飛魚跳ねる       日覆に秘める逢瀬や四畳半

     いにしへの名残る宿場の日覆かな       日除して街静もれる真昼かな

     水虫に負けぬ頑固や皮膚科医師        水虫の妻より長きお付き合い

     川蜻蛉気だるき午後に閉ぢにけり       釣り人の居眠る背なや川蜻蛉

     釣り糸の動かぬ水面川蜻蛉            川蜻蛉所詮は風となる我も

     籠枕夢は昭和の中にあり              初恋は初恋のまま籠枕

     せせらぎを聞く山宿や籠枕             孤独から逃れ青鷺翔ちにけり

     青鷺や詐欺師に似たる合憲論                  青鷺の身のほど知らぬ獲物かな

     夏の灯の九時には消ゆる老いの里            亡き友の残るメールや夏灯

     病みを得て思ふ常世や夏灯           はぐらかす首相答弁水合戦

     かみ合はぬ党首討論水合戦                    笑ひつつやがて泣く子や水合戦

     いかづちに怖くないよと泣く子かな      ひとの命のなんと軽き世桜桃忌

     桜桃忌黄泉路は所詮独り旅          寅さんのまた恋してる夜店かな

     うつすらと昭和が残る夜店かな        白妙の衣はためき五月晴れ

     症状の和らぐ朝や五月晴れ          噴水の頂点あたり五月晴


桜桃忌

2015-06-19 17:09:42 | 写真俳句

それなりに背負ふものあり桜桃忌

(それなりにせおうものありおうとうき)

 

それなりの半生とせむ桜桃忌

(それなりのはんせいとせんおうとうき)

色々あった半生ですが、ここまでこれたことを有り難く思うことに。

 


睡蓮

2015-06-17 17:20:31 | 写真俳句

ふと常世想ふ病む身や未草

(ふととこよおもうやむみやひつじぐさ)

吐き気と背中痛で、一時は深刻に落ち込みましたが、

血液検査とエコーでは、膵臓など、異常が見当たらずでした。

だったら、この症状は何?

 

雑草の間に睡蓮の灯かな

(あらぐさのまにすいれんのあかりかな)

 

睡蓮のバスを待つ間の憩ひかな

(すいれんのばすをまつまのいこいかな)

最寄りのバス停のところに睡蓮が咲いています。

 


憂い

2015-06-15 16:02:12 | 写真俳句

マスカラに隠す憂ひや未央柳

(ますからにかくすうれいやびようやなぎ)

 

少年の靡く心や合歓の花

(しょうねんのなびくこころやねむのはな)

近所の高校の道沿いにある合歓の花。生徒たちの心境を想像して。

 

合歓の花まだまだ老いてをれぬとぞ

(ねむのはなまだまだおいておれぬとぞ)

こういう心境でいたいのですが、

このところ体調が悪くて落ち込んでいます。

16日、膵臓など、エコー検査の予定。

 


少年

2015-06-13 16:51:33 | 写真俳句

少年の初のデートや海芋咲く

(しょうねんのはつのでーとやかいうさく)

少年とばかり思っていたら、彼女がいる年頃になっていました。

 

泰山木の花や秘めたる恋心

(たいさんぼくのはなやひめたるこいごころ)

泰山木の花言葉は、「前途洋々」「壮麗」「威厳を つける」など。


洗い髪

2015-06-11 16:53:41 | 写真俳句

洗ひ髪梳きて紅引くをみなかな

(あらいがみすきてべにひくをみなかな) 

フェイジョアの花のイメージで詠んだ2句です。

 

マスカラで仕上ぐ化粧や洗ひ髪

(ますからでしあぐけしょうやあらいがみ)

 

        6月1日~10日のつぶやき句を32句にまとめました。

     車前草の花眼覚め良き朝となり        気がつけば叫んでた車前草の花

     車前草の花やリアカー引く道に        全山に響く読経や夏安居

     愛憎を数多抱きて夏安居            老僧の危うき読経夏安居

     四苦抱ける衆生でありて夏安居       過ぎしことくよくよせずにみずすまし

     忍法は甲賀か伊賀か水澄まし        太陽をつとよぎりけり水澄まし

     店番の老婆が一人扇風機           四畳半一間の恋や扇風機

     扇風機茶店閉じるというマスター       結葉をくぐり貴船の木の根道

     結葉をくぐる叡電鞍馬道             結葉や八坂の宮の朱の鳥居

     結葉や黒部の峪の湯治宿           結葉をくぐる叡電鞍馬道

     結葉や八坂の宮の朱の鳥居         立ち漕ぎの女生徒清き芒種かな

     老農の木陰に憩ふ芒種かな         若嫁の耕機操る芒種かな

     十薬の咲きて抜かるるさだめかな      どくだみの花や朝より薬づけ

     十薬や戦後貧しき小学校            むくつけき風鈴売りや音清く

     風韻を含め風鈴売りの音            風鈴の音やみどりごの笑みの先

     別腹といふ腹のあり冷素麺          四畳半下宿の昼餉冷素麺

     この峠越えれば丹波栗の花         丹波へとトンネル六つ栗の花

 


植田

2015-06-09 16:46:32 | 写真俳句

けろけろと唄聞く夜の代田かな

(けろけろとうたきくよるのしろたかな)

 

学び舎の煌めき映す植田かな

(まなびやのきらめきうつすうえたかな)

我が家の近所での撮影。

北摂つばさ高校が写っています。

 

さなきだに里ふ夜の河鹿かな

(さなきだにさとこうよるのかじかかな)

旧作俳句に、こんな写真をつけました。

もちろん、河鹿が聞こえる写真じゃありませんが。

 


夏衣

2015-06-07 17:15:12 | 写真俳句

夏服や向かひの席のミニの脚

(なつふくやむかいのせきのみにのあし)

 

しどけなく襟足乱る夏衣

(しどけなくえりあしみだるなつごろも)

 

ときめきのまだある余力夏衣

(ときめきのまだあるよりょくなつごろも)

 


日傘

2015-06-05 16:17:08 | 写真俳句

人待ちのくるりくるりと日傘かな

(ひとまちのくるりくるりとひがさかな)

 

白日傘目の追ふ背中美人かな

(しろひがさめのおうせなかびじんかな)

「目で追ふ」でなく「目の追ふ」です(笑)

 

日傘の背二つ内緒の話かな

(ひがさのせふたつないしょのはなしかな)