鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

美術展

2015-10-28 16:07:25 | 写真俳句

もの思ふをみながひとり美術展

(ものおもうおみながひとりびじゅつてん)

 

南欧の明き陽射しや美術展

(なんおううのあけきひざしやびじゅつてん)

写真は10月上旬のものです。

 

 薀蓄を垂れるあいつや美術展

(うんちくをたれるあいつやびじゅつてん)

写真は、勤務していた学校の文化祭での、美術部の作品です。 

 

10月30日より数日、ブログを休みます。

 

 


木枯らし一号・穴惑い

2015-10-26 16:37:15 | 写真俳句

木枯らしの吹き初めにけり茅の屋

(こがらしのふきそめにけりかやのおく)

「木枯らし」は冬の季語ですが、一号が吹いたということで。

 

竜になり損ねて蛇の穴惑い

(りゅうになりそこねてへびのあなまどい)

季語(秋の蛇、蟻穴に入る、穴惑い)

2012年のつぶやき句です。

 

蛇穴にわれまだ惑うアラセブン

(へびあなにわれまだまどうあらせぶん)

季語(秋の蛇、蟻穴に入る、穴惑い)

2012年のつぶやき句です。

 


霜降

2015-10-24 13:19:44 | 写真俳句

霜降の朝まづ放つ駄洒落かな

(そうこうのあさまずはなつだじゃれかな)

霜降らしく駄洒落で寒くなったようです。

 

霜降や隣家に人の気配なく

(そうこうやりんかにひとのけはいなく)

お隣の家の車に、霜が降りたように、金木犀の花が。

 


虫の宴

2015-10-22 16:06:14 | 写真俳句

昼酒に酔ふて候秋うらら

(ひるざけにようてそうろうあきうらら)

 

一寸の虫にもあらむ秋思かな

(いっすんのむしにもあらんしゅうしかな)

 

天高く虫の肥れる食ひ気かな

(てんたかくむしのふとれるくいけかな)

 


秋桜

2015-10-20 16:39:38 | 写真俳句

コスモスやAKBの舞ひ歌ひ

(こすもすやえーけーびーのまいうたい)

 

コスモスや歓喜の歌の聞こゆ園

(こすもすやかんきのうたのきこゆその)

 

コスモスや不協和音のコンチェルト

(こすもすやふきょうわおんのこんちぇると)

 

      10月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     施設なる母との別れ秋惜しむ           今はもう詠まぬ母の句秋惜しむ

     忍ぶれど藻に住む虫の恋は恋         早稲酒やつくづく我は日本人

     老農のあける一升新走り              早稲酒を交はす手皺の深さかな

     兵の無念の跡や秋の草              八千草や明日へと美しき実を結び

     八千草や無住となりし我が里家       橡の実や県境峠九十九折

     橡の実や北国街道宿の跡          橡の実や茅葺き屋根に二つ三つ

     橡の実の落ちて深まる静寂かな       日野山を遥かに置きて刈田道

     苅田道田舎のバスは日に二本        秋耕を果たさぬままに逝きにけり

     秋耕や遠く山裾煙立ち               煙立つ深き山里秋起こし

     久方の妻孝行や鯊日和             蘊蓄を語るばかりで鯊日和

     鯊日和本当は人恋しくて              鈍感に生くこそ良けれ鯊の秋

     蔓切りやしがらみ絶ちて生きんとぞ     自分史の埋まらぬページ蔓たぐり

     蔓引きや手練手管の恋の罠         太郎冠者次郎冠者かな虫合せ

     幽玄に能のシテ舞虫合せ            虫の音や忍ぶロミオとジュリエット

     虫会わせ一つ違えば不幸せ         櫓田の細々残るビル間かな

     櫓田やつぎは宅地となる噂           櫓田を残し主は逝きにけり

 


さつま芋

2015-10-18 14:29:23 | 写真俳句

ほくほくといふ幸せやさつま芋

(ほくほくというしあわせやさつまいも)

 

飽食の国になりけりさつま芋

(ほうしょくのくにになりけりさつまいも)

 

木犀の花より先のかをりかな

(もくせいのはなよりさきのかおりかな)

 


木の実

2015-10-15 18:54:36 | 写真俳句

少年の夢まだ淡き木の実かな

(しょうねんのゆめまだ4あわきこのみかな)

ランタナの実です。

 

木の実爆ぜ小さき冒険始まれり

(このみはぜちさきぼうけんはじまれり)

 

木の実落つ夢見し日々の遠くなり

(このみおつゆめみしひびのとおくなり)

 

10月16日より留守しますので、数日、ブログを休みます。

 


豊の秋

2015-10-14 16:09:49 | 写真俳句

新米を貰ひて運びあぐねけり

(しんまいをもらいてはこびあぐねけり)

田舎で玄米を60kg、白米を20kgをいただきました。

一袋30kgの玄米を持ちあげ、運ぶのは大変でした。

昔は軽々とでしたが・・・。

 

腕白のあいつ老いけり豊の秋

(わんぱくのあいつおいけりとよのあき)

 

もっぱらに貰ふばかりで豊の秋

(もっぱらにもらうばかりでとよのあき)

 ナツメです。

 


水の秋

2015-10-12 13:48:52 | 写真俳句

水の秋生命の星に生かされて

(みずのあきいのちのほしにいかされて)

 

この星の色は青とか水の秋

(このほしのいろはあおとかみずのあき)

 

水澄むや清明といふ無人駅

(みずすむやせいめいというむじんえき)

 

       10月1日~10日のつぶやき句を25句にまとめました。

     少年兵に明日はあるやら若煙草       吸い殻が遺品となりて若煙草

     新走り宴の十八番はおはら節        逝きし人の思ひ出尽きず夜長かな

     過ぎしこと全て笑はむ秋狂言        過ぎしこと許してやろう秋狂言

     秋葬の父子二僧の読経かな         秋訓や今を生きずにいつ生きる

     露の身と知れば朝げの有り難く       露の世やここを生きずにどこを生く

     通夜明けの丹波の里や霧包む        足漕ぎのガイコガイコと稲を扱く

     稲扱や邪馬台国に諸説あり         かはたれや霧の中より鶏の声

     稲扱や民勤しみし吉野ケ里         寄せて引く過去より秋の怒涛かな

     秋涛や再会に見る浮き沈み         鹿鳴きて深む丹波の夜闇かな

     ぬうと出て鹿と目合わす車道かな      知床の旅の宿りや鹿の声

     山猿の闊歩する夜茸飯           山猿の闊歩する夜茸飯

     ふるさとの縁届きて茸飯          枸杞酒の祖母の遺物となりにけり

     故郷の子らの純朴枸杞の紅

 

 


あくび

2015-10-06 18:14:19 | 写真俳句

伝染す大あくびかな秋うらら

(でんせんすおおあくびかなあきうらら)

 

天高し思はずもらす大あくび

(てんたかしおもわずもらすおおあくび)

 

あくび噛む説法つづく長夜かな

(あくびかむせっぽうつづくながよかな)

 

10月8日より、数日間留守しますので、ブログを休みます。