鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

古便箋

2008-02-28 11:20:51 | 写真短歌・写真俳句

春風や 子らの声あり古便箋

もう40年以上も前になります。

小学校での教育実習が終了した後、

担当した児童たちからもらった手紙です。

もう、この子達も50歳に近づこうとしているはずです。

現役時代も、時々この手紙を広げ、励まされてきました。

 

 

 

遠き日の子らをし想う春日かな

 この手紙の子、

「先生が○△さんにひいきしている・・・」などと

すねてたり、無視したりで、

困らせてくれた児童です。

でも最後に、この手紙を渡してくれました。

今はもう、いいお母さんになっているのだろうな。

 

 

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風邪に臥す

2008-02-26 08:51:24 | 写真短歌・写真俳句

風邪に臥す天井木目に阿弥陀仏

いまだ六十路のかかりであれば

昨日は、軽い風邪で、寝たり起きたりの一日でした。

次の作品を考えあぐねて横になっていると、

天井の木目が、阿弥陀仏に見えてきました。

まだ、六十路に入ったばかりですので、

お迎えは今しばらくお待ちくださいと

南無阿弥陀仏・・・・

 

 

 

臥し床や  障子目の数春日射し

寝ている部屋の障子から春の陽光が差し込んできます。

ぼんやり、障子の目の数を数えながらこの一句です

 

 

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メジロショー その3

2008-02-24 08:37:45 | 写真短歌・写真俳句

成駒屋!見得を切りたり春舞台

歌舞伎の山場で見得を切る場面を想起しました。

歌舞伎の屋号は色々ありますが、

何の脈絡もなく浮んだのが「成駒屋」。

5文字でゴロがいいのでこれにしました。

 

 

 

春愁や 我思う故に我在りと

何となく物思いにふける様子なので、哲学者を想起しました。

「我思う故に我在り」は、フランスの哲学者デカルトの言葉。

これも別にデカルトでなくてもよかったのですが、

何故かこれが浮んできて、ゴロもいいので採用しました。

 

 

 

 

今回のメジロショーは、一旦ここで終わります。

お付き合い有難うございました。 

 

 

 

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メジロショー その2

2008-02-21 23:39:16 | 写真短歌・写真俳句

のどかさや 生きる営み睦まじく

 

うららかや  たまに喧嘩もしますけど

一枚目、二枚目とセットで見てくださいね。

向かって右側の子が、左側の子の領域まで首を伸ばすんですね。

そうすると、左側の子が、怒って威嚇するのです

いつも仲がいいのに、時々そのように喧嘩するのですね。

まるで、我が夫婦を見ているようです

 

 

 

 

こんな芸当朝飯前・・・・いやいやもう昼だよ。

 

 

 

う~ん、食べにくい!!

 

 

メジロショー、この後もう1回掲載します。

 

 

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メジロショー その1

2008-02-20 09:52:33 | 写真短歌・写真俳句

珍客に記念日一つ春暦

それまで、近所でも見かけることがなかったので

どうせ来るはずがないだろうと思いながら、

前夜から挿しておいたミカンに、

2月17日、来ていました。

それまで一体どこにいて、どうして見つけたんだろう。

野生の不思議さ、逞しさを感じます。

俵万智さんじゃありませんが、

2月17日はメジロ記念日です。

 

 

 

春の朝二羽(ふたは)の家族増えにけり

夫婦二人の生活には、とても嬉しい来客。

二人で、家族ができたような思いで見ています。

 

 

 

食欲

すごい食欲です。たちまちミカンはなくなりました。

 

 

メジロショー、この後2回掲載します。

 

 

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大阪万博公園梅林 その2  卒業

2008-02-18 13:27:31 | 写真短歌・写真俳句

まなざしの先に幸あれ巣立つ春

卒業式の時期です。様々な前途が待っています。

この梅、今まさに旅立とうと、希望に輝くまなざしに見えます。

そのまなざしの輝きが曇ることないように・・・・幸多かれ!!

 

 

 

制服のボタンに思い交わす春

この梅に、学生服のボタンを想起しました。

憧れの先輩の胸のボタン・・・

私はねだられたことはありませんでしたが

皆さんにはボタンの思い出ありますか

 

 

 

 

万博公園梅林です。まだまだ咲き始めです。

 

 

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大阪万博公園梅林 その1

2008-02-16 16:25:21 | 写真短歌・写真俳句

梅女神 自由、平等、博愛を

大阪吹田市の万博公園の梅林に行ってきました。

この写真、自由の女神を想像しませんか。

自由、平等、博愛・・・・この理想は、

今や、どこへ忘れ去られてしまったのでしょう。

この女神が、右手を高々と掲げ、 

人々よ目を覚ませ!と叫んでいるようです。

 

 

 

月の石に狂喜せし日々 梅の園 

大阪万博の象徴、岡本太郎作、「太陽の塔」を背景に、

妻が撮った写真に句を添えました。

大阪万博は、1970年に開かれました。

最高の人気を集めたのは、アメリカ館の「月の石」。

人々は、これを求めて長蛇の列を作ったものです。

歩いて30分ぐらいのところに住んでいて、

何度も会場に足を運んだ私ですが、

とうとうアメリカ館には入れずに終わりました。

当時から粘りがなかったのです

 

 

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春待ち~浅き春

2008-02-14 21:12:31 | 写真短歌・写真俳句

来ぬ人を春待ち草や夢二抄

雪を被って、春が来るのをじっと待っているように見える草を、

「春待ち草」と名付けてみました。「春待ち草」~~「宵待草」~~

竹久夢二のあの詩が重なりました。  

  「待てど暮らせど来ぬ人を   

      宵待草のやるせなさ   

          今宵は月も出ぬさうな」

バレンタインデーなのに寂しいコメントになりました。

 

 

汝にも待つ春あるや粉挽き臼

捨てられ、忘れられ、朽ちて行こうとしている粉挽き臼です。

子どもの頃には、これで蕎麦粉を挽いたり、小麦粉を挽いたりしたものです。

今は、活躍する場も失って、寂しそうです。

まるで自分を見ているようです。

粉挽き臼にも暖かい春は来るのでしょうか。

 

 

歳時記の若きページや浅き春

歳時記を材料として、春の到来を詠んでみました。

「歳時記のページ巡りて浅き春」と迷った末、上記を採用しました。

どうでしょう?五十歩百歩でしょうか?

 

 

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バレンタインプレゼントいただきました&名残雪

2008-02-12 21:36:44 | 写真短歌・写真俳句

ポエムさんから、オートシェイプで作った

バレンタインチョコをいただきました。

ポエムさん有難う御座いました。

少し早いですが、紹介します。

 

 

ポエムさんへのアクセスはこちら

 

 

 

 

名残り雪 君は綺麗に去年より

先日の大阪の雪は名残雪になるのでしょうか。

名残雪といえば、イルカさんの歌ですね。 

 「・・・また春が来て君はきれいになった

         去年よりずっと綺麗になった・・・」

そこで、この句です。

キルタンサス、去年より綺麗に咲きました。

 

 

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ずる雪

2008-02-11 15:34:47 | 写真短歌・写真俳句

ずる雪や とどまりおりてハムレット

前日の大雪から一転、翌日は晴天となり、

屋根や自動車に積もった雪が、ズルズル~ドサッ!

ずり落ちる音が驚かせました。

今回は、そんな風景を詠んで見ました。

最初の写真、今にもずり落ちそうな屋根雪がとどまっています。

あたかもそれは、ハムレットの、

「To be, or not to be・・・・」を思わせる様でした。

 

 

雪ずりや 人の出会いの不思議かな

「雪ずり」と「行きずり」です。

人と人との出会いは、すべて偶然の行きずりからなのですね。

ブログ仲間の皆さんとの出会いも、本当に不思議な偶然の出会いです。

 

 

ずる雪の音に望郷調べ聞く

雪がずり落ちる音が、こんなにすごいものとは・・・・

聞き慣れているはずの私でも何度かびっくりさせられました。

でも、そこにはやはり、故郷の調べが・・・・。

 

 

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