鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

南瓜

2013-10-30 21:08:37 | 写真俳句

欲張らず生きれば美味き南瓜かな

(よくばらずいきればうまきかぼちゃかな)

 

見るほどに頑固おやじや南瓜面

(みるほどにがんこおやじやかぼちゃづら)

 

10月の写真俳句を デジブック と アルバム にまとめました。

宜しければ、クリックしてご覧ください。


団栗

2013-10-28 21:45:36 | 写真俳句

団栗や秀づることの特になく

(どんぐりやひいづることのとくになく)

私のことです。

“どんぐりの背比べ”といいますが。

 

団栗を隠し渡せりをさな恋

(どんぐりをかくしわたせりおさなこい)

子どもの頃、こんなことがあったかも・・・。

しりとり五七五参加句。

“団栗”に繋ぎました。

 

プレゼント短歌、有難うございます。

         銀婚の旅の途にして何せむと言ふ事もなき団栗拾ふ

                              しのぶの花言葉歌日記さん

         しのぶさん、本当に、元気な金婚を目指したいですね。


案山子

2013-10-26 20:37:53 | 写真俳句

ゆらぎなく佇ちて案山子のひと日かな

(ゆらぎなくたちてかかしのひとひかな)

しりとり五七五参加句。

「ゆらぎ」に繋ぎました。

なでしこジャパンの澤 穂希(さわ ほまれ)選手でしょうか。

 

恋歌を唄ひて婆の艶めけり

(こいうたをうたいてばあのつやめけり)

カラオケ喫茶にて。

しりとり五七五参加句。

「恋」に繋ぎました。

無季句です。

 


蜘蛛の囲

2013-10-24 20:20:38 | 写真俳句

とんからとはた織る音や秋の蜘蛛

(とんからとはたおるおとやあきのくも)

しりとり五七五参加句。

「とんからり」に繋ぎました。

蜘蛛が巣を張る様子を、機織りに例えました。

本当は、「女郎蜘蛛」で詠みたかったのですが、

夏の季語なんですね。

 

葉隠れに餌を待つ秋の蜘蛛囲かな

(はがくれにえをまつあきのくもいかな)

 これも、しりとり五七五参加句。

「秋」につなぎました。


百寿、別腹

2013-10-22 20:59:37 | 写真俳句

天高し百寿の歌ふ青春歌

(てんたかしももじゅのうたうせいしゅんか)

先日、カラオケ喫茶に来られていた方です。

とてもそんな歳には見えず、姿は八十代、歌声は七十代でした。

「青い山脈」など、青春歌を溌剌と歌われました。

 

別腹てふ腹もあるらしさつま芋

(べつばらてふはらもあるらしさつまいも)

特に、女性の方は、そういう腹をお持ちの方が多いようで。


秋雨

2013-10-20 20:56:47 | 写真俳句

台風のまたくる予報夜のひそと

(たいふうのまたくるよほうよのひそと)

27号が、またやってくるとの予報。

これ以上、被害が広がらないよう願いたいですが。

 

雨音をけふは聴きたしシヨパンの忌

(あまおとをけふはききたししょぱんのき)

先日10月17日に詠んだ句ですが、

とってつけたような写真でお恥ずかしいです。

     10月14日~20日にツイッターでつぶやいた句を、自選23句にまとめました。

       腕白の陣地となりし刈田かな              木瓜の実の頑固面してなりにけり

       木瓜の実や朝から不機嫌面の奴           芋煮会付き合い下手の遠見かな

       長老のまたあの話し芋煮会                団栗をそつと手渡しをさな恋

       色鳥やAKBの舞ひ歌ひ                   色鳥やマネキン並ぶウインドウ

       色鳥や八十爺歌ふお洒落歌               色鳥の童心躍る塗り絵かな

       おばちやんのしやべくり雀蛤に              少年は無口に雀蛤に

       入日射す萱の古屋の柿すだれ             柿干すや北国街道宿場町

       山峡の猿出る里や吊るし柿               柿を干す老いは渋みを深めつつ

       老農に皺また一つ秋仕舞                 若妻の注ぐ酒美味し秋仕舞

       今朝もまた悪夢に覚めぬ菊枕              駅売りの声懐かしき走り蕎麦

       乗り継ぎを待つ間越前走り蕎麦             駅売りの声絶え久し走り蕎麦

       高齢の里に若妻芋煮会


未来

2013-10-18 19:30:24 | 写真俳句

未来てふ若き響きや梅もどき

(みらいてふわかきひびきやうめもどき)

梅もどきの実です。

「もどき」から、本当の梅になる未来はあるのかな。

 

過疎里に未来のあるやきりん草

(かそさとにみらいのあるやきりんそう)

 

故郷に広がる泡立草の原です。

もともと畑だったところ。

畑に戻る未来はあるのでしょうか。


収穫の秋

2013-10-16 21:10:37 | 写真俳句

柿をもぐ竿の先なる夕日かな

(かきをもぐさおのさきなるゆうひかな)

夕日も竿も写っていませんが、イメージで。

吊るし柿の産地である故郷では、

柿もぎの作業が、大切な手伝いでした。

大木に登り、竿の先に挟んでもぐ作業です。

それを思い出しての一句です。

 

宿題の前の腕白秋果摘み

(しゅくだいのまえのわんぱくしゅうかつみ)

なつめの実です。

子どもの頃、近所のお宅にあったなつめの木、

学校から帰ると、よく摘ませていただいたものです。

それを思い出しての一句。

 

稲刈りや何やら猫のいそいそと

(いねかりやなにやらねこのいそいそと)

稲刈りは、農家にとって、一番忙しい作業。

猫の手も借りたい?? というわけでこの一句。


天高し(その2)

2013-10-14 19:29:50 | 写真俳句

法事のための帰省より戻ってきました。

たくさんのご訪問とコメント、ありがとうございました。

 

この星の色は青とか水の秋

(このほしのいろはあおとかみずのあき)

京都駅のガラスの壁面に京都タワーが写っている光景です。

 

天高く軒並み上がる物価かな

(てんたかくのきなみあがるぶっかかな)

 

台風に目あり心もあらばやと

(たいふうにめありこころもあらばやと)

大型で非常に強い台風26号が来ていますので、

この一作を急遽追加しました。

写真は、越前焼の文様です。


天高し

2013-10-10 05:30:40 | 写真俳句

伝染す大あくびかな秋うらら

(でんせんすおおあくびかなあきうらら)

この記事を書きながら、大あくびしてしまいました。

 

天高し通天閣は新世界

(てんたかしつうてんかくはしんせかい)

この通天閣界隈は、「新世界」と言われています。

この写真は、一昨年のものですから、

広告は替わっているかも知れません。

 

        10月1日~9日のツイッター句、自選25句にまとめました。

       文豪の学びし学舎天高し               天高く軒並み上がる物価かな

       天高く軒並み上がる物価かな            天高くあまちやん帰れコールかな

       冷やかにひとつ滴る蛇口かな            朝刊に8の字冷ゆる消費税

       点滴の落つを眺むる秋思かな            古き殻剥がせぬ我や穴惑

       虚と実の狭間にありて穴惑              さつまいも貧しき戦後遠くなり

       欲張らず生きていこうかさつま芋           飽食の国になりけりさつま芋

       別腹てふ腹もあるらしさつま芋            障子貼る老いし二人の閑居でも

       障子貼る遺影一つの仏間かな            糊の香の狭部屋に満ちて障子貼り

       宵闇に赤提灯の寂れかな               水の秋生命の星に生かされて

       水の秋今日の命の有難く               この星の色は青とか水の秋

       ドロツプの缶カラカラと寒露かな           住む人の絶えて柿の実たわわかな

       柿を捥ぐ竿の先なる夕日かな            そぞろ寒朝餉の味噌の香りかな

       法燈に浮かぶ菩薩や秋寒し

 

《お知らせ》

本日10日より、数日留守します。

皆様への訪問、コメントを失礼しますので、

悪しからずご承知おきください。