鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

紫式部公園(その1)

2012-10-30 06:00:33 | 写真俳句

秋高し都偲びて式部像

(あきたかしみやこしのびてしきぶぞう)

福井県越前市に、紫式部公園があります。

長徳2年(996年)、紫式部は、越前国司に任ぜられた父と共に

越前市にやってきました。

 

秋深し母の書確と式部園

(あきふかしははのしょしかとしきぶえん)

↑その紫式部を忍んで造られた公園の門の書、

母の手になるものです。

 

紫式部の歌碑の一つです。

「はるなれどしらねのみゆきいやつもり

     とくべきほどのいつとなきかな」

 

9月~10月の写真俳句を、デジブックアルバムにまとめました。

宜しければご覧ください。

 

投稿句有難うございました。

秋果てて雨の寒さのいや増せり  よしさん

 

 

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


山路の花園

2012-10-25 06:00:34 | 写真俳句

冬仕度小さき命の忙しく

(ふゆじたくちさきいのちのいそがしく)

先日、京都府亀岡市の、コスモス&案山子展を見に行った時、

途中の山路で撮った写真です。

 

訪なへば秋桜彩の山路かな

(おとなえばこすもすあやのやまじかな)

まだ咲き残っていた向日葵とコスモスの

コラボが珍しく撮ったのですが、

コスモスはイマイチ、「彩に」とはいきませんね。

 

投稿句有難うございました。

啄木鳥の鳴かず虫掘る音ばかり  よしさん

 

 《お知らせとお詫び》

本日25日より数日留守します。

皆様への訪問が途切れますこと、ご容赦ください。

 

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


秋のIT句会より

2012-10-23 05:44:59 | 写真俳句

先日行われた、秋のIT句会の参加句です。

関係の皆様、お世話になりました。

 

野仏に語る老婆や秋桜

(のぼとけにかたるろうばやあきざくら)

《特選》 たんとさん

《並選》 法隆路さん、みどりさん、臥竜さん

有難うございました。

 

水澄むや北アルプスに発し来て

(みずすむやきたあるぷすにはっしきて)

先日、弟の見舞いに、長野県松本市に行った時の撮影です。

松本市内では、北アルプスに発する清水が、各所で見られます。

写真はその一つ、「源智の井戸」です。

零点句でした(涙)

 

明治児の机の傷や秋灯し

(めいじじのつくえのきずやあきともし)

松本市内の旧開知学校での一句です。

旧開知学校は、明治6年に開校された、

日本でも最も古い小学校のひとつとされています。

《特選》 れもんさん

《並選》 たんとさん

有難うございました。

 

投稿句有難うございました。

秋鯖や縞の模様に異議のあり  よしさん

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


晩秋の生命

2012-10-21 05:46:30 | 写真俳句

豹柄の舞ひて眩しき秋の蝶

(ひょうがらのまいてまぶしきあきのちょう)

ツマグロヒョウモンの♀です。

元句はこうでした。

黄金の豹柄眩し秋の蝶

豹柄や難波育ちの秋の蝶

まさに、大阪のおばちゃん然としています。

 

秋の蜘蛛尽くして雄の喰はれけり

(あきのくもつくしておすのくわれけり)

♂の蜘蛛は交尾の後、♀に食われてしまうことがあるそうです。

しりとり五七五参加句で、「尽くして」に繋いだものです。

 

投稿句有難うございました。

翅破れて蝶は日向に風を見き  よしさん

 

    10月11日~20日のツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                           (一部省略、一部推敲)

   みよちやんの林檎のほつぺお下げ髪       常念の峰を望みて林檎園

   水澄むやツバメ返しを生みし滝           放棄田に燃えて虚しき草紅葉

   来し方に足跡見えず草紅葉              天高しブラバンマーチの聞こえきて

   零れたる新酒で名前書くをみな            伏見なる竜馬の宿や今年酒

   新酒(あらざけ)の蔵立ち並ぶ伏見かな      引退の杜氏の背や新走り

   園児らの声弾けけり柘榴割く             人絶えし背戸に今年も茱萸紅く

   茱萸紅し明雄君今髭親父               今は無く五平の爺も茱萸の木も

   長き夜の枕元なる譜面かな              右左迷いて楽し秋の旅

   野良猫の見つめる先の鵙の贄            煙立つ山の畑や鵙の贄

   山畑に鍬振る婆や鵙の贄               秋の蜘蛛尽くして雄の喰はれけり

   黄金の豹柄眩し秋の蝶                 あらねばてふ立ち様のなく秋桜

   本物にいつかはならむ梅擬              故郷の空の蒼さや梅擬

   本物になれず六十路や梅擬             老い母に教へられし名梅擬

   秋愁や待ち人来ずに花時計             相撲草遊びし友の逝きにけり

   相撲草負けてたたらを踏む子かな         マネキンの細き指先秋惜しむ

   きりたんぽ秋田音頭でコイサッサ          きりたんぽ秋田おばこは十と七

   きりたんぽ今は昔を語りつつ             ぶらぶらと郷の酒蔵瓢箪(ひさご)酒

   宿題の前の手伝い秋果摘み             秋の果や乙女のお歳頃となり

   寂しさに囮と知りつ魅かれけり             囮籠まこと恋する鳥となり

   囮籠騙すつもりが騙されて                杣山の装ふ頃か郷便り

 

 リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


狭庭の秋

2012-10-19 05:57:08 | 写真俳句

深まりし色重たげに実紫

(ふかまりしいろおもたげにみむらさき)

我が庭の紫式部(小紫?)です。

秋の深まりとともに、色も深まってきました。

ピントが甘いですね。

 

やうやうに時至れりと時鳥草

(ようようにときいたれりとほととぎす)

今年の我が家のほととぎすが、ようやく咲きました。

以前にツィッターでこの季題が出た時の句はこれです。

まだ時にあらずと庭の時鳥草

遅かったですが、例年に増して、たくさんの花をつけているようです。

 

投稿句有難うございました。

秋桜を離れて蝶は下山せり   よしさん

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


熟れの秋

2012-10-17 05:54:12 | 写真俳句

陽に熟れてゴーヤの魔女となりにけり

(ひにうれてごーやのまじょとなりにけり)

 

口開けて見上ぐる先の柘榴かな

(くちあけてみあぐるさきのざくろかな)

 

投稿句有難うございました。

やや寒に熱くコーヒー沸かしけり  よしさん

 

《お詫び》

目の状態がよくありませんので、

皆さんへの訪問が滞っております。

自然治癒しかないようで、

しばらくかかりそうです。

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


豊の秋

2012-10-15 06:00:04 | 写真俳句

 郊外に住みて浮き立つ豊の秋

(こうがいにすみてうきたつとよのあき)

我が家の裏の田の10月1日の稲穂です。

 

望郷や裏の刈田の匂ひきて

(ぼうきょうやうらのかりたのにおいきて)

今はすっかり刈り入れが終わり、

その香りが懐かしい故郷の香りとして漂ってきます。

 

投稿句ありがとうございました。

刈田にはただ風ばかり吹き過ぎる  よしさん

 

《お詫び》 

目の状態がよくありませんので、

皆さんへの訪問が滞っております。

自然治癒しかないようで、

しばらくかかりそうです。

 

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


街角

2012-10-13 06:00:09 | 写真俳句

《お詫び》

目の状態がよくありませんので、

皆さんへの訪問が滞っております。

目の神経痛だそうですが、

もともと悪いところに追い打ちです。

 

秋冷や赤きべべきて和人形

(しゅうれいやあかきべべきてわにんぎょう)

先日、弟の見舞いに、信州松本へ行ってきました。

ホテル近くで拾い撮りした写真に一句です。

 

訪へばいにしへよりの秋の風

(おとなえばいにしえよりのあきのかぜ)

 日本海側(糸魚川)から松本・塩尻方面へ、

塩などの物資を運んだ、「塩の道」があります。

この「牛つなぎ石」は、その物資を運んだ、

牛方が休んだところでしょうか。

 

 

こうした、レトロな雰囲気に出会える街です。

 

 投稿句有難うございました。

みなし子ややがて暮れるを知れるかな    よしさん

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


蒼空

2012-10-11 06:04:26 | 写真俳句

《お詫び》

目の状態がよくありませんので、

皆さんへの訪問が滞っております。

 

朝顔の空より青く咲きにけり

(あさがおのそらよりあおくさきにけり)

 

白雲にならむか秋の韮の花

(しらくもにならんかあきのにらのはな)

韮の花は今が盛りなのですが、夏の季語なのですね。

 

投稿句有難うございました。

ふるさとはいかにも遠し鹿火屋守  よしさん

 

   10月1日~10日のツイッターでのつぶやき句をまとめました。

                       (一部省略しています。)

  人にみな隠し味あり土生姜             生姜湯に払いし咳の一つかな

   野路行くや秋の七草唱へつつ           秋の七草やゆたりと句を詠まん

   老い骨のやや目立ちきて障子干す        鬱憤をぶつけ破りて障子干し           

   村の明日望みて案山子祭かな          弟の戻る目力(めぢから)氷頭膾

   弟のリハビリ厳し竹の春                            臥してなほ母を想ふ子竹の春

   老農の誇り顔あり豊の秋              豊の秋腕白坊主も老いにけり

   郊外に住みて浮き立つ豊の秋           稲刈りや何やら猫もいそいそと

   朝の気のぴりりと沁みて寒露かな        寝具一枚重ね目覚むる寒露かな

   夢覚めて厠に起きる寒露かな           朝ドラの少し忙しき寒露かな

   秋冷や赤きべべ来て和人形            難病の眼に秋光やノーベル賞

   故郷の老い深まれど新松子            故郷の子らの素朴や新松子

   新松子弱虫小僧の我なりき             訪へばいにしへよりの秋の風

   越前の秋の香へしこ焼く煙              黄金の豹柄眩し秋の蝶

   鉄人はバットを置きぬうすら寒           賑やかに園児の列や初紅葉

   うそ寒や眼科に並ぶ列長く             老いばかり並ぶ眼科やそぞろ寒

      CDを借りる老婆や秋うらら

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム


来し方

2012-10-08 06:00:49 | 写真俳句

時惜しむ如くカンナの紅きかな

(ときおしむごとくかんなのあかきかな)

咲き残りのカンナが、最後の彩を放っています。

 

来し方の黄昏て燃ゆ曼珠沙華

(こしかたのたそがれてもゆまんじゅしゃげ)

遅かった曼珠沙華も、どうやら終わりに近づいてきて

最後の彩を放っています。

人生もそろそろ黄昏時?

かく燃えて迎えたいものですが・・・・。

 

投稿句有難うございました。

苦瓜の切腹となし下がるかな   よしさん

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム