鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

狭庭の百合

2012-07-18 05:52:10 | 写真短歌・写真俳句

白百合の狭庭に香る夕べかな

(しらゆりのせにわにかおるゆうべかな)

我が庭に咲いたカサブランカです。

 

百合の香の女盛りの色香かな

(ゆりのかのおんなさかりのいろかかな)

我が庭に咲いた、コンカドールです。

少し濃い目の香りがします。

 

投稿句有難うございました。

百合そだて生きがい開く庭に咲く  ユーンさん

哀しやな新聞で知る山開       よしさん

 

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隠し事

2012-07-15 06:06:37 | 写真短歌・写真俳句

隠し事母に抱える溽暑かな

(かくしごとははにかかえるじょくしょかな)

 弟の病を、未だ母には伏せたままのです。

何ともストレスの日々です。

今日の2句は、写真とは全く関係ありません。

フクシアの花です。

  

病床の夫に団扇す憂ひかな 

(びょうしょうのつまにうちわすうれいかな)

 

 弟に付き添う、奥さん(義妹)を思っての一句です。

 この花の名は?・・・

 投稿句有難うございました。

ひとすじに空へ羽ばたけ青芭蕉   よしさん

 

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夏本番

2012-07-09 21:04:27 | 写真短歌・写真俳句

漢方を煎じて越える小暑かな

(かんぽうをせんじてこえるしょうしょかな)

月7日の小暑に詠んだ句です。

時期は遅れましたが、ツィッターで

たくさんのご支持をいただきましたので、

ブログアップしました。

先日、漢方医で処方していただいた薬を、

煎じて飲み始めました。

写真は、全く関係ありません。

ハツユキカズラです。

 

鬼灯やお露の下駄のからころと

(ほおずきやおつゆのげたのからころと)

「鬼灯」と書くとおどろおどろしいイメージが湧いてきます。

これからは、そういえば、怪談のシーズン。

「怪談牡丹燈篭」のお露を思い出して詠みました。

~~カランコロン~~新三郎さま・・・・~~

 

 投稿句有難うございました。

提灯に鬼灯市や川の風   よしさん

 

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睡蓮

2012-07-07 09:33:37 | 写真短歌・写真俳句

色恋に染まぬ清純未草

(いろこいにそまぬせいじゅんひつじぐさ)

 

弟のまだ覚めぬまま未草

(おとうとのまださめぬままひつじぐさ)

信州に住む弟が倒れました。

一週間、麻酔で眠らせたまま、

私も心身ともにダメージの日々です。

 

子を思ふその母思ふ笹飾り

(こをおもうそのははおもうささかざり)

特に辛いのが、その事実を母に言えないこと。

もう少し、症状がはっきりするまで、ごまかしています。

そんなことで、今しばらく、句を詠む心境になれずにいます。

ブログも休みがちになります。

皆様への訪問も、失礼することが多くなると思います。

悪しからず、御承知置きください。

 

 投稿句有難うございました。

疲鵜よ雨の音聞け目を閉じよ   よしさん

 

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蝶の幼虫

2012-07-01 06:18:44 | 写真短歌・写真俳句

夏蝶の前世は如何にありしかと

(なつちょうのぜんせはいかにありしかと)

今日の2枚、苦手な方、すみません。

揚羽の幼虫ですが、これを見ると、

前世を聞いてみたくなりますね

 

舞姫にやがてならむと毛虫かな

(まいひめにやがてならむとけむしかな)

ツマグロヒョウモンの幼虫です。

パンジーが好きで、終わりかけのパンジーに縋って、

舞い立つその日に備えています。

 

投稿句有難うございました。

釣忍風に任せて揺れにけり  よしさん

 

    6月21~30日の、ツィッターのつぶやき句をまとめました。

                      (一部省略、一部推敲)

   影のなき夏至の朝となりにけり                     独りぼちの少女影踏みできず夏至

   地図になき黄泉路はかくや蜘蛛の糸             ちえちやんと摘みし桑の実紅かりき

   桑の実や石ころ多き畑耕し                           桑の実や口づけの味思い出し

   桑の実を摘みし石ころ多き畑                         鯉一尾跳ねて揺れたる花藻かな

   古寺の池静もれる花藻かな                          醒ヶ井の花藻に清き流れかな

   鯉跳ねてまた静もれる花藻かな                    愛の花の青は雨色五月雨るる

   古池に垂るる卵塊青蛙                                森閑の生の営み青蛙

   解剖の指導す教師青蛙                               解剖の薬品の香や青蛙

   青蛙何十倍の声で鳴き                               色恋に染まぬ清純未草

   永年の叶わぬ逢瀬恋蛍                              失いて知る大切や恋蛍

   宵風になりしあの日や蛍狩り                        香水の残り香君の去りし部屋

   梅雨寒に花のレイニイブルウかな                  梅雨冷や臥せば小鳥の声もなく

   歌忘る小鳥の心地梅雨に臥す          香水の香りを連れて帰りけり

   子仏の笑みて古刹の苔青し                          苔茂る三千院の木立かな

   地には苔茂りピーナツ星となり                      苔青き水掛不動法善寺

   水浴びて不動の苔の青きかな                       ときめきが色に出にけりさくらんぼ

   憂さ一つぷつと吐きけりさくらんぼ                  ロンドンへ蚤の飛躍の如きかな

   睦まじきかな蚤とりの猿夫婦             睦まじくけふも蚤とる猿夫婦

   心臓は蚤の男と言われけり                          蚤潰す指に赤きは誰が血ぞ

   口ぢゆうに少年の日々夏の茱萸                    ロンドンへホツプステツプ蚤の如 

 

《お知らせ》 

緊急に、出かけなくてはならなくなりました。

しばらく、ブログを休むことになるかも知れません。

訪問、コメントも出来ませんので、悪しからずご承知おきください。

 

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アガパンサス

2012-06-29 05:46:53 | 写真短歌・写真俳句

梅雨寒の花のレイニイブルウかな

(つゆざむのはなのれいにーぶるーかな)

アガパンサスの花が咲き始めました。

ただ今、チャン・ウンスクの歌

「赤坂レイニー・ブルー」にはまっています。

 

愛の花の青は雨色五月雨るる

(あいのはなのあおはあめいろさみだるる)

アガパンサスは、ギリシア語のアガペー(愛)と、

アントス(花)に由来するそうです。

すなわち、「愛の花」という意味ですね。

 

投稿句有難うございました。

雀出づ花も小さき夏が萩   よしさん

 

6月の写真俳句作品を、アルバムデジブックにまとめました。 

 

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夏野菜の花

2012-06-27 05:33:08 | 写真短歌・写真俳句

住み古ればここも都ぞ茄子の花

(すみふればここもみやこぞなすのはな)

我が家の、近所の畑の茄子の花です。

この街に住んで四十数年、こうした光景も、大切なものになりました。

 

自慢するほどのことなく花胡瓜

(じまんするほどのことなくはなきゅうり)

観賞用の花と違って、

とりたてて目立つわけでもない胡瓜の花ですが、

ちゃんと存在感を示し、美味しい胡瓜になってくれます。

とりたたて自慢することもない、我が半生と重ねて。

写真は、近所の農家の畑のものです。

 

 投稿句ありがとうございました。

とめどなく身を振り絞り沙羅の散る よしさん

 

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花南天

2012-06-24 05:37:37 | 写真短歌・写真俳句

《再度お詫び》

本日6月26日は都合により、

もう一日、皆様への訪問を休ませていただきます。

 

花南天つひに我が丈越えにけり

(はななんてんついにわがたけこえにけり)

いつの間にか、我が家の庭に根付いた南天の木、

とうとう我が丈を越えるまでに成長しました。

 

南天の花の小さき主張かな

(なんてんのはなのちいさきしゅちょうかな)

 

 投稿句有難うございました。

縁台にキングメロンやへぼ将棋   よしさん

 

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さくらんぼ

2012-06-22 05:22:57 | 写真短歌・写真俳句

口づけの味忘れけりさくらんぼ

(くちづけのあじわすれけりさくらんぼ)

元句は「口づけの味忘れけり苺食む」でしたが、

写真に合わせて詠み替えました。

 

愚痴つても仕方ないこと桜桃忌

(ぐちってもしかたないことおうとうき)

太宰治の命日、桜桃忌は6月19日でした。

遅れましたが、写真を添えてアップします。

 

投稿句有難うございました。

犬過ぎて高く跳ねたり痩せ蛙   よしさん

 

      6月11~20日ののツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                            (一部省略 一部推敲)

   梅雨晴れにブーケ宙舞ふ笑顔かな              豊かなる瑞穂の国の梅雨入りかな

   梅雨寒や曇りガラスに書く名前                   まあまあとするか半生茄子の花

   茄子花や農婆の白き頬っ被り                     変わらずの腹痛頭痛梅雨湿り               

   毬の手のそれててんてん青葉陰                 焼酎に昔語らふカウンター

   焼酎や昔の名前で出ています                    焼酎やママの老ひたる赤提灯

   焼酎もをみなも好きで純情派                     びいどろや人生凹あり凸もあり                

   ビイドロを鳴らすをみなの口の紅                宮杜に遊びし日々や蝉の穴

   宮杜の少年の日や蝉の穴                         過疎里に蝉の生まるる子だくさん

   コンクリの隙間に生れぬ蝉の穴                   蝉生まれ逃亡生活果てにけり

   青蛙八十路の歌の若やぎて                       住む人の絶えたる庭や破れ傘

   天気図の雨ばかりかな破れ傘                    廃墟には沈黙ばかり破れ傘

   シェルブールの恋古りにけり破れ傘             逢い別れ萩の花火の一夜かな

   若き日の我に逢いたる梅雨の夢                  海亀や乙姫のもう老ゆる頃

   海亀の万年生きてこの星は                        父知らず父にもなれず父の日と

   釣り堀や団塊の背の居並びて                     釣り堀や企業戦士を退きて

   まだ恋の夢見る余力明易し                         愛の歌の楽譜枕に明易し

   柔肌を抱く刹那の明易し                             導眠剤使へど寝れず明易し

   愚痴っても始まらぬこと桜桃忌                     花南天つひに我が背を越しにけり

   さながらに巫女の舞ふ鈴花南天                   故郷の庭に咲く頃花南天

   南天の花の小さき主張かな                         浅井氏の天守の跡や草いきれ

 

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