鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

群雀(むらすずめ)

2008-08-30 15:14:55 | 写真短歌・写真俳句

実り田に羽音一斉群雀

(みのりたにはおといっせいむらすずめ)

MONAさんからいただいた写真と、

コラボさせていただきました。

収穫近い田から、雀たちが一斉に飛び立つ瞬間、

とても緊迫感が伝わってくる写真ですね。

実った稲穂が気になります。

句が写真に追いついていません。

MONAさんすみません

群雀を「むれすずめ」と読むとマメ科の落葉低木を意味することになるようです。

 

 

 

これよりは罷りならぬと案山子かな

これ以上の雀の蹂躙を許してはならずと、

案山子を登場させました。

ホームページ掲載中の写真の旧作に、句を添えました。

 

 

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ブログ一周年

2008-08-28 10:52:24 | 写真短歌・写真俳句

お礼

本日8月28日をもって、拙ブログ開設一周年となりました。

手探りで始めたものでしたが、皆様のおかげで、形を整え、

どうにか今日を迎えることができました。

いまだ、道半ばですので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

 

来る来ない揺れる心や秋の風

 

初秋や嬉し恥かし薄化粧

 

去年の今頃は、猛暑日がまだまだ厳しく、

8月29日にはこんな短歌を詠んでいました。

「気がつけばクマゼミの声遠のきぬ酷暑残れど八月は末」

「大陸の寒気下りて夏秋の鬩(せめ)ぎの雷雨勝ち負け如何に」

今年は、今のところ涼しい秋を迎えたようですが、

9月には、猛暑が復活するとの予報。皆様、どうぞご自愛ください。

 

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残照、青稲穂

2008-08-26 13:16:20 | 写真短歌・写真俳句

残照や明日は無常の秋の風

ポージィさんの「残照」という写真をいただいて、

久しぶりの、コラボをさせていただきました。

最近体調が思わしくなく、ちょっと弱気な句になりました。

残照・・・・明日の良き日を思わせる瞬間です・・・が、

「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」という

親鸞聖人の一首を思い出してしまいます。

今生の無常を忘れずに、今のこの時を大切に生きましょう。

 

 

我が道はいまだ半ばや青稲穂

まだ青いながら、稲穂が、徐々にふくらみを増してきました。

 

 

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露草

2008-08-24 17:00:54 | 短歌・俳句

露草やないものねだりせずに咲き

 

 

 あお花や人それぞれにかくし味

二句とも、露草に寄せて、同じモチベーションで詠みました。

露草・・・・普段は気にも留めない花でしたが、

うららさん、ゆうかさんの記事(写真句)に刺激されて、撮影してきました。

目立たない花ですが、よく見ると、青い羽を背負った、

小蝶のようでとてもかわいい花。

派手さこそありませんが、ありのままの自分を誇るかのように

咲いている姿に、私自身を見つめなおして見ました。

ないものねだりせずに、自分にしかないかくし味で歩まねば・・・。

 

 

    余談 

    前回記事で蝉の亡骸を載せましたが、新聞の川柳で

    こんなのが紹介されていました。ちょっと気に入って・・・・・・。

みじめとは思わぬ命せみが鳴く

 

 

 

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蝉の屍、やもり

2008-08-22 10:12:45 | 写真短歌・写真俳句

念仏の姿で蝉の屍かな

(ねんぶつのすがたでせみのかばねかな)

前回の記事の蝉ではないと思うのですが、

庭木の下に亡き骸が落ちていました。

手(足)をあわせ、まるで成仏を願って

念仏を唱えているような姿です。

 

 

 

御宅の担当ですと守宮かな

(おんたくのたんとうですとやもりかな)

やもりです。

一見ドキッとさせられますが、「家守」と読めば、少し安心。

中に入ってもらっては困りますが、しっかり守って下さいね。

 

 

 

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秋の蝉

2008-08-20 07:03:19 | 写真短歌・写真俳句

秋の蝉 拾いて庭に連れにけり

道路に落ちて、まさに生涯を閉じようとしている蝉、

ここで死なすのは可哀想と思い、家まで連れてきました。

 

 

 

我が庭が終の棲家や秋の蝉

連れてきた蝉を、そっと庭木にとめてやりました。

その後の彼はどうなったのか。

しばらく後で見ると、姿は消えていました。

あの時、あの場所に置いたまま、

生涯を終えさせるべきだったのでしょうか。

 

 

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ひぐらし

2008-08-17 08:07:47 | 写真短歌・写真俳句

蜩の声天覆う曙光かな

(ひぐらしのこえてんおおうしょこうかな)

妻の実家での一夜、眠れぬままに迎えた朝4時40分ごろ、

曙時のことです。

山で「カナカナカナ」と一羽の蜩の声。

するとどうでしょう、それを合図とするかのように、

次々と声の輪が広がり、

あっという間に、空一面から降ってくるような、

蜩の大合唱となったのです。

約30分、この大合唱が続く間にあたりはみるみる明るくなり、

それとともに、この大合唱も終わりました。

写真は、すっかり明けてしまってからの妻の故郷の風景。

曙に近い感じを出すため、セピアに加工しました。

 

 

 

蜩や 妻の居ぬ間の気儘あり

(ひぐらしやつまのいぬまのきままあり)

蜩と日暮しです。

お盆は、妻だけを実家に残し、

一人で留守番の生活でした。

何をするでもなく、ブログからも遠ざかり、

高校野球を見たり、オリンピックを見たりして、過ごしました。

まさに、のんびりした気儘な生活でした。

 

 

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蝉の声

2008-08-07 17:33:07 | 写真短歌・写真俳句

 蝉声の変わる分布や 病む地球

今日は、立秋ですが、残った夏の句がありますので、

今しばらくは、夏バージョンでいきます。

我が家の周辺では、以前に聞かれたニーニーゼミや、

ミーンミーンゼミの声は全く聞かれなくなり、

クマゼミやアブラゼミしか聞けなくなりました。

故郷でもでも、朝夕のヒグラシは聞けましたが、

ニーニーゼミや、ミーンミーンゼミは聞けませんでした。

地球温暖化の影響でしょうね。

(それとも進学ゼミの影響でしょうか?)

 

 

門柱に羽化の痕あり 街の蝉

よりどころとなる木が少ない我が家の周辺では、電柱や、門柱などにも、

空蝉を見たり、鳴き声を張り上げるのを見たりします。

短い残りの命、こんなところで過ごすのですね。

街の蝉は、可愛そうです。

 

 

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ラジコンヘリ

2008-08-05 09:13:55 | 写真短歌・写真俳句

農薬を撒くラジヘリや青田波

青田というよりは、そろそろ穂が色づき始めた故郷では、

早朝から、ラジコンヘリによる農薬散布が行われました。

 

 

敵接近 青田防衛出動す

ラジコンヘリ・・・・童心をくすぐります。

そんな気持ちの一句です。

 

 

青鷺や 人造鳥にふためいて

近くにいた青鷺たちも、見慣れない鳥がやってきたので、

落ち着きません。

 

 

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