鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

甘い夢、弱音

2013-07-30 05:30:56 | 写真俳句

妻活けし百合の香満ちて甘き夢

(つまいけしゆりのかみちてあまきゆめ)

 

冷酒にふつと吐きたる弱音かな

(ひやざけにふっとはきたるよわねかな)

 

7月に発表した写真俳句を、 デジブック と アルバム にまとめました。

よろしければクリックしてご覧ください。

 

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虫干し

2013-07-28 05:30:23 | 写真俳句

青春の我が笑む写真虫払い

(せいしゅんのわがえむしゃしんむしばらい)

ツイッター季題「虫干・虫払い」詠んだ句に写真をつけました。

高校時代の私。

 

虫干せば褪せぬ思ひ出写真かな

(むしほせばあせぬおもいでしゃしんかな)

高校の遠足の時の写真です。

最前列中央が私。

今日の写真は、全部、合成加工写真です。

 

虫干しや教え子たちの古手紙

(むしぼしやおしえごたちのふるてがみ)

40数年前の、小学校での教育実習の児童たちからの手紙です。

今も、アルバムに貼ってあります。

 

投稿句有難うございました。

旅立ちの母白百合の中にゐる  ヨーコちゃん

 

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溽暑(その2)

2013-07-25 05:30:39 | 写真俳句

酔いどれのごろ寝の如き溽暑かな

(よいどれのごろねのごときじょくしょかな)

 

化け猫の油舐めをる溽暑かな

(ばけねこのあぶらなめおるじょくしょかな)

お岩さんやお菊さんが出れば、化け猫も出て来そうな気配。

しりとり五七五参加句です。

 

溽暑かな電車で化粧する女

(じょくしょかなでんしゃでけしょうするおんな)

暑苦しいからやめて欲しいのですが・・・。

何故こんな写真になってしまったのだろう?

 

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溽暑

2013-07-23 05:29:58 | 写真俳句

皿数ふ菊の気配す溽暑かな

(さらかぞうきくのけはいすじょくしょかな)

ご存知、怪談「番町皿屋敷」のイメージです。

こんな蒸し暑い夜には、お岩さんやお菊さんが出て来そうな気がします。

 

体力も知力も失せし溽暑かな

(たいりょくもちりょくもうせしじょくしょかな)

元句 「体力も知力も失せて土用入り」 を詠みかえました。

 

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いわさきちひろ美術館(その2)

2013-07-21 05:54:50 | 写真俳句

越前に生れしちひろや夏語り

(えちぜんにあれしちひろやなつがたり)

いわさきちひろさんは、我が故郷越前市に生れました。

ここに、ちひろ物語が始まるわけです。

 

乙女児の向ける好奇や夏休み

(おとめごのむけるこうきやなつやすみ)

ちひろさんは、きっとこんな子どもさんだったのでしょうね。

 

安曇野の空切りとりて夏館

(あずみののそらきりとりてなつやかた)

 

 

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いわさきちひろ美術館(その1)

2013-07-19 05:30:34 | 写真俳句

夏色や安曇野ちひろ美術館

(なついろやあずみのちひろびじゅつかん)

病床の弟の見舞いに信州に行った足をのばして、

妻がかねがね行きたがっていた

安曇野のいわさきちひろ美術館に行って来ました。

固有名詞の羅列の句になりましたが、

「安曇野」「ちひろ」の語感を生かしたくて、この句になりました。

この写真は妻の撮影、さりげなく背中が写っているのが私です。

 

夢に聞く潮騒夏の少女かな

(ゆめにきくしおさいなつのしょうじょかな)

館内にあったポスターから拝借して撮影した一枚に句をつけました。

 

げんまんは遠き夏の日をさな恋

(げんまんはとおきなつのひおさなごい)

これも、このポスターからイメージした一句です。

皆さんにも、果たせぬままのげんまんがあるのでは?

 

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涼風の如く

2013-07-16 05:37:54 | 写真俳句

涼風や万端備へ逝きしやつ

(すずかぜやばんたんそなえいきしやつ)

先日書いた、中学の同期生です。

余命を知って後も、それを受け入れ、

あの世への準備を整えて逝ったそうです。

 

涼風の如くあいつは逝きにけり

(すずかぜのごとくあいつはいきにけり)

その生涯の終え様を知るにつけ、

すごい奴だったと、改めて思っています。

このように旅立ちたいものです。

  

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檜扇

2013-07-14 05:30:50 | 写真俳句

檜扇やこんちきちんの遠囃子

(ひおうぎやこんちきちんのとおばやし)

妻が活けた檜扇の花です。

この花は、邪鬼除けの力があると信じられ、

京都の祇園祭の時期には、家々で飾るそうです。

祇園祭の囃子が聞こえてきそうです。

 

檜扇に風の心地す狭部屋かな

(ひおうぎにかぜのここちすせべやかな)

扇に似ている所からこの名がつけられたのでしょうか。

扇でもって少しでも涼を感じたいですね。

この生け花で、涼風が吹いたような心地。

 

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道頓堀

2013-07-12 05:37:25 | 写真俳句

亡き友を偲ぶ夏灯や戎橋

(なきともをしのぶなつびやえびすばし)

中学時代の同期生が亡くなり、先日同期会の幹事が、

大阪の道頓堀の店に会しました。

ちょうど、万燈祭の時期で、両岸に掲げられた提灯の灯が

夜の道頓堀川に映り、とても幻想的でした。

 

道頓堀の走る広告炎暑かな

(とんぼりのはしるこうこくえんしょかな)

道頓堀、戎橋の人気の一つ。

この広告を背景に、シャッターを何組かに頼まれました。

 

夏色の艶めく夜や戎橋

(なついろのつやめくよるやえびすばし)

 道頓堀川にかかる戎橋。

“ひっかけ橋”なんても呼ばれています。

そこから見る夜の風景。

 

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夏に生きる

2013-07-09 17:27:05 | 写真俳句

揺れながらなほ目覚め得ぬとんぼかな

(ゆれながらなおめざめえぬとんぼかな)

このトンボ、眠っているのでしょうか。

風に揺られても、カメラを近接させても逃げませんでした。

 

蟻一匹小花に獲物得たりけり

(ありいぴきこばなにえものえたりけり)

フウセンカズラの花、直径5~6mm程の小さな花です。

撮影した後、蟻が写っているのに気が付きました。

獲物を得たように見ますが・・・。

↓そのフウセンカズラの風船が、もうこんなに大きくなりました。

 

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