鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

姫路太陽公園(その2)

2015-05-30 17:19:20 | 写真俳句

緑蔭に民を見護る巨像かな

(りょくいんにたにをみまもるきょそうかな)

姫路太陽公園その2です。

韓国済州島の守り神トルハルバン、石のおじいさんという意味だそうです。

 

常世へと登る石段五月照り

(とこよへとのぼるいしだんさつきてり)

 姫路太陽公園には、こうした、世界の歴史遺産のレプリカが集められ、

世界旅行をした気分になれる。

中米メキシコのピラミッド遺跡。

 


姫路太陽公園(その1)

2015-05-28 15:56:34 | 写真俳句

白鳥の舞ひ発つ城や夕薄暑

(しらとりのまいたつしろやゆうはくしょ)

姫路城のあと、太陽公園というテーマパークに行きました。

写真はドイツのノイシュヴァンシュタイン城に模して造られた、「白鳥城」です。

 

戦略的互恵に火種青嵐

(せんりゃくてきごけいにひだねあおあらし)

太陽公園の兵馬俑。

中国との関係が微妙な我が国、

戦略的互恵関係というが、摩擦の種は尽きない。

 


姫路城(その2)

2015-05-26 15:21:10 | 写真俳句

時越えて五月の空に鯱瓦

(ときこえてごがつのそらにしゃちがわら)

姫路城天守閣の鯱鉾です。

 

薫風に旅する時空飛行雲

(くんぷうにたびするじくうひこうぐも)

ちょうど、姫路城の上空にかかった飛行機雲。

まるで時空を旅するかのように・・・。

 

木の間隠れの天守閣。どの角度から見ても美しい。

 


姫路城(その1)

2015-05-24 18:00:47 | 写真俳句

戦なき白亜の城や若葉風

(いくさなきはくあのしろやわかばかぜ)

姫路城へ行ってきました。戦無き世の城は平穏そのもの。

そんな世に、きな臭さを感じるのは、私だけでしょうか。

 

千姫の悲喜を偲びて片蔭り

(せんひめのひきをしのびてかたかげり)

戦に翻弄された女性、千姫の思いは如何だったでしょうか。

 

 

 


小満

2015-05-22 06:26:31 | 写真俳句

小満やつくづくひとの欲深く

(しょうまんやつくづくひとのよくぶかく)

 

小満や身のほど知りてこと足れり

(しょうまんやみのほどしりてことたれり)

 

      5月11日~20日のつぶやき句を、30句にまとめました。

    里人の届く人情夏蕨              生く道に少し薹立ち夏蕨

    夏蕨バス一本の里にかな          湖国より至る疎水や船遊山

    舟唄の響く最上や船遊山          酒蔵の並ぶ伏見や船遊び

    遊船や舞へる御前の白拍子         茄子漬にママの講釈ひとくさり

    大望はもとより有らず茄子漬         それなりに生きております茄子漬

    飛行雲無傷に初夏の空にかな        青春はいつも真っ直ぐ夏始め

    空を飛ぶ斎王代や賀茂祭           賀茂祭平安絵巻さながらに

    引き牛の雅ぶ歩みや賀茂祭         曲水に詠める一首や花あやめ

    花あやめ友は浄土に酌めるやら       花あやめ恋した女性の老いにけり

    老うことの何と疾きこと花あやめ        母恋ふて海ほほづきを泣かせけり

    海ほほづき幼は恋とまだ知らず       口惜しさを海ほほづきに堪へけり

    口づけや海ほほづきのそれに似て      強面が味あるあいつ鱧料理

    板前の男ぶりよし鱧料理            川床に舞妓の注ぐ手鱧料理

    ソプラノの聞こえる園や緑さす         緑さす鞍馬の駅の大天狗

    澄み聞こゆヴィヴァルディかな緑さす    緑さす鞍馬の寺の朱の伽藍

    けきょと鳴く鶯張りや緑さす          山雀や雑木林となりし田に

 


薪能

2015-05-19 17:19:59 | 写真俳句

善と悪秘めて人あり薪能

(ぜんとあくひめてひとありたきぎのう)

先日テレビで見た番組で、以前の句を思い出し、写真をつけて見ました。

 

時に怒り時に妖しく薪能

(ときにいかりときにあやしくたきぎのう)

 

5月20日と21日は、所用でブログを留守します。

訪問、コメントできませんこと、ご容赦下さい。


よしさんを悼む

2015-05-15 14:23:49 | 写真俳句

友悼む昨日の卯の花腐しかな

(ともいたむきぞのうのはなくたしかな)

ブログ、ツイッターの友で、詩人、俳人でもあった、

よしさんこと安藤由人さんが逝去されました。

その日、予報外の雨となりました。

 

 

常世にて酌むこともがな冷やし酒

(とこよにてくむこともがなひやしざけ)

酒好きのよしさんでしたが、ついにこの世では

会うことも、酌み交わすことが叶いませんでした。

あの世では是非とも!

よしさん、その時は宜しくね。

 


平等院(その2)

2015-05-13 17:20:15 | 写真俳句

浄土へと初夏の雲漕ぐ菩薩かな

(じょうどへとしょかのくもこぐぼさつかな)

 

鳳凰堂を遠く包みて残り藤

(ほうおうどうをとおくくるみてのこりふじ)

「藤」は春の季語です。

さすがに、平等院でも、ほとんど終わっていました。

 

半眼の如来の慈顔新樹光

(はんがんのにょらいのじがんしんじゅこう)

鳳凰堂本尊の阿弥陀如来坐像。

パンフレットの写真よりスキャンさせていただきました。

 


平等院(その1)

2015-05-11 17:03:30 | 写真俳句

浄土てふ鳳凰堂や新樹光

(じょうどてふほうおうどうやしんじゅこう)

京都の宇治市平等院へ行ってきました。

鳳凰堂の庭園は、浄土になぞらえて造られているという。

 

風薫る平安の鳳翔ばんとし

(かぜかおるへいあんのとりとばんとし)

鳳凰堂の鳳凰です。

 

 

 

 

       5月1日~10日のつぶやき句を、34句にまとめました。

    絶ち難き故郷の縁や残り鴨          春の鴨人には見えぬ鴨の夢

    婆一人守る商店残り鴨             残り鴨に見る人生の浮き沈み

    戦地には雀の鉄砲こそよけれ        少年となり雀の鉄砲遊びかな

    乙女らの手唄八十八夜かな         花烏賊の死してもの言ふ目玉かな

    異星人の如し干さるる桜烏賊         無関心は罪ぞ憲法記念の日

    お遍路の胸突き八丁六十路坂        携帯を置きて取る筆遍路宿

    道草は許される齢遍路道            遠き日の柱の傷や子供の日

    父の顔知らずに六十路子供の日       賀茂競馬勝も負けるも神馬かな

    夏立ちぬ昨日の憂さの晴れぬまま      起きがけのいばり減りたる立夏かな

    静かなる陽のとどまれる立夏かな      ゆっくりと生くを許さぬ立夏かな

    止まり木に語る昔や花菜漬           B面の我が来し方や花菜漬

    ちょい悪を気取る苦味や花菜漬        地図になきひと生く道や滝の壺

    滝の音目指して喘ぐ山路かな          滝壺やつづきは地図になき山路

    本当は好きと言へずに射る草矢        まだ恋と知らぬ幼や草矢射る

    老うほどに少年の日の草矢かな        葉桜や外湯巡りの下駄の音

    夏場所や粋な和服の砂被り           砂を背に下がる敗者や五月場所

    幼らの神社の杜の五月場所           母の日に母恋ふわらべ遠汽笛