鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

笑い茸

2016-10-30 16:51:40 | 写真俳句

仁王様お食べ下さい笑ひ茸

(におうさまおたべくださいわらいだけ)

何という茸か知りませんが、笑い茸に見立てて」。

仁王様に笑っていただきましょう。

 

いつからか寡黙になりぬ笑ひ茸

(いつからかかもくになりぬわらいだけ)

無口な男になったのは、高校生の頃からでしょうか。

みんな通る過程のようですね。

今も寡黙な私です(^O^)/


虫合せ

2016-10-22 17:13:50 | 写真俳句

幽玄に能のシテ舞虫合せ

(ゆうげんにのうのしてまいむしあわせ)

 

しゃべくりの大助花子虫合せ

(しゃべくりのだいすけはなこむしあわせ)

 

       10月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     風韻を閉ぢ込めきれず芒原           特急の揺れ残したる芒かな

     入り口も出口も在らず芒原            かさこそと静寂を動くいとどかな

     侘しきは老いの独居ぞかまどうま       いとど棲む美山の里の茅屋かな

     山深き隠れの里やかまどうま          時々に痛むすね傷弁慶草

     打たれても打たれてもなほ弁慶草       腕白の擦り傷絶えず弁慶草

     栗強飯出され酒宴の果てにけり        盛り上がる四方山話栗強飯

     丹波より届く縁や栗強飯             黄落の後の深まる静寂かな

     秋時雨考え止めずロダン像           半島を遠くけぶらせ秋時雨

     秋時雨嗚咽のごときアリアかな         渋柿の見向きもされず朽ちにけり

     渋柿を干せる故郷の暮色かな         初雁や対岸見せぬ大琵琶湖

     笑へる日いつか来るはず雁渡る        山高く雲なほ高く雁渡る

     草の実の飛びて県境超えにけり        草の実飛ぶ園児らの声弾けきて

     草の実飛ぶ子ら一陣の風となり         草の実飛ぶ下校の道は約一里

     朽ち寺の往時語るや実紫             ときめきを秘める齢や実紫

     童女の舞へる小袖や実紫             発するはもののけの池秋の川

     伝説を秘める深淵秋の川             北摂の山より発し秋の川

 


藻に住む虫

2016-10-17 18:33:52 | 写真俳句

藻に住める虫やそぞろに恋心

(もにすめるむしやそぞろにこいごころ)

季語は「藻に住む虫」で、詩歌での空想的な動物とされる。

写真は、女郎蜘蛛の雄が雌に恋しているところ?

 

藻に住める虫や源氏の物語 

 (もにすめるむしやげんじのものがたり)

 

秋寂や句詠まぬ母となりてより

(あきさぶやくよまぬははとなりてより)

 

 

10月18日より4日間、ブログを休みます。


郷の秋祭

2016-10-15 18:34:21 | 写真俳句

軽トラに曳かれて来たぞ秋祭

(けいとらにひかれてきたぞあきまつり)

私が中学校まで育った福井県南越前町湯尾(ゆのお)の祭です。

 

里の明日担ふ女の子や秋祭

(さとのあすになうめのこやあきまつり)

 

学願ふ少女に秋の祭獅子

(がくねがうしょうじょにあきのまつりじし)

俳句になっていませんね(*_*;

 

獅子を抱かせてもらいました。

賢くなれるでしょうか(*^-^*)

 


障子貼

2016-10-13 16:50:17 | 写真俳句

糊の香の狭部屋に満ちて障子貼り

(のりのかのさべやにみちてしょうじはり)

過去句に強引に写真をつけました。

 

障子貼る遺影一つの仏間かな

(しょうじはるいえいひとつのぶつまかな)

過去句に強引に写真をつけました。

 

目立ちくる老いのあばらや障子干す

(めだちくるおいのあばらやしょうじほす)

あばら骨が気になる齢になりました。

 


露の身

2016-10-11 16:19:39 | 写真俳句

露の身や再会に見る浮き沈み

(つゆのみやさいかいにみるうきしずみ)

小学校のクラス会に参加してきました。

元気溌剌の人もあれば、既に鬼籍に入られた方、

病苦を抱えた方、介護を抱えた方など多様でした。

 

露の身と説きし老僧逝きにけり

(つゆのみとときしろうそういきにけり)

 

露の世や美女なる故の幸不幸

(つゆのよやびじょなるゆえのこうふこう)

美人薄命とも言われますから。

 

        10月1日~10日のつぶやき句を32句にまとめました。

     朱鷺戻るされど絶滅危惧の星         高齢に冷たき国や朱鷺の保護

     波高き越佐海峡朱鷺渡る           青林檎木箱机に学びけり

     逆立ちの空の蒼さや秋葵            微笑みににじむ人柄初紅葉

     七十路の童の集ひ初紅葉            ときめきが残る齢や初紅葉

     奥琵琶の静もる里や初紅葉          おやすみの里の有線虫の闇

     故郷の人みな早寝虫の闇           この峠越えれば故郷初紅葉

     すぐ漏れる内緒話や虫の闇          秋茄子や老いて草食系となり

     秋茄子や村に嫁御がくるさうな        孫子へと継がれ糠床秋茄子

     藁塚の墓碑の如くに並びけり         藁塚ややがて堆肥となるを待ち

     藁塚の香に抱かれて寝る夜かな       浜菊の欲得抜きで咲きにけり

     浜菊や流離の潮騒聞く如く          再会を期して別れる寒露かな

     ふるさとの地酒を舐める寒露かな      再会は無きやも知れぬ寒露かな

     明日あると思ふあだ世の寒露かな      笑栗や幼に戻るクラス会

     笑栗の八重歯可愛ゆき少女かな       笑栗や背戸に弾ける子らの声

     まだ若き嫁御の手際萩を刈る         萩刈りや黒の作務衣の修行僧

     明日あると思へば萩を刈る身かな      杣道に野仏ひとつ萩を刈る


秋狂言

2016-10-09 18:54:35 | 写真俳句

過ぎしこと笑ひ流さむ秋狂言

(すぎしことわらいながさんあききょうげん)

過去句に無理やり写真をつけました。

 

新しき遺影の笑みや秋狂言

(あたらしきいえいのえみやあききょうげん)

過去句に無理やり写真をつけました。

笑っていませんが(苦笑)

 

秋訓や今を生きずにいつ生きる

(しゅうくんやいまをいきずにいついきる)