鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

睡蓮(その2)

2014-05-30 19:16:01 | 写真俳句

未草体内時計狂ひをり

(ひつぎぐさたいないぢけいくるいおり)

未の刻になると開く(閉じる)ので、この名で呼ばれるのですが、

私は、体内時計が狂っているようで、何事も眠るも覚めるも不規則。

 

睡蓮や夢の結末なきままに

(すいれんやゆめのけつまつなきままに)

夢の結末を見たいと思っても、目覚めてしまったら終わり。

睡蓮も目覚めてしまいました。

 

5月の写真俳句を デジブック と アルバム にまとめました。

宜しければ、クリックしてご覧ください。


バラ園(その2)

2014-05-26 16:28:30 | 写真俳句

酌むほどに魔女めく女紅薔薇

(くむほどにまじょめくおみなべにそうび)

「ブルグント81」という名の薔薇です。

 

淡色に薔薇のメルヘンめきぬかな

(あわいろにばらのめるへんめきぬかな)

「プリンセス・ドゥ・モナコ」です。

モナコのお姫様・・・・メルヘンチックですね。

 

薫風に誓いし愛のブーケかな

(くんぷうにちかいしあいのぶーけかな)

「ピンク・アイスバーグ」という薔薇。

まるで、花嫁のブーケのように、かたまって花をつけています。


バラ園(その1)

2014-05-23 19:17:48 | 写真俳句

謎めけるをみなの笑みや薔薇開く

(なぞめけるをみなのえみやばらひらく)

近所の「若園ばら園」の薔薇「モナ・リザ」です。

 

薔薇と咲くアンネの秘めし思ひかな

(ばらとさくあんねのひめしおもいかな)

「スヴニール・ドゥ・アンネフランク」という薔薇だと思うのですが、

色の出方が違うので、違うかも知れません。


小満

2014-05-21 10:22:16 | 写真俳句

小満やことほどほどを有難く

(しょうまんやことほどほどをありがたく)

小満・・・・満足を求めたらきりがありません。

ほどほどのところで、有難く生きることにいたしましょう。

この花の名、何でしょう?

皆さんのせつによりますと、「花菱草」という花だそうです。

どうもありがとうございました。

 

小満の夜来の雨や天地満つ

(しょうまんのやらいのあめやてんちみつ)

夜来の雨に植物たちも生き返った感じです。

 

       5月11日~20日のつぶやき俳句、自選句をまとめました。

      燕の子六十路の我も老母には           燕の子狙ひて野良の目線かな

      燕の子巣立てぬままの六十路かな         根切り虫平均寿命へ十余年

      根切り虫過去を切り捨て生きられず        父知らず今の我あり根切り虫

      仮の世をまあるく生きむ根切り虫          仮の世の無常諭すや著莪の花

      著莪の花猪に荒さる墓地にかな           著莪の花ダム湖に沈む木の間道

      我と来て遊べや雀愛鳥日               愛鳥日人畜無害の我なるに

      愛鳥日人畜無害の我なるに             大南風あいつを腹に据えかねて

      淀川の黙す流れや大南風              大南風今日を流るる今日の雲

      大南風対岸見せぬ大琵琶湖             明易し途中で覚めぬ甘き夢

      明け易し老いの余生を急かすごと          明易し夢の続きを見れぬまま

      茉莉花の残すひと香や最終章            少年の青野の先の大志かな

      見はるかす青野の先の入日かな           句の道に王道あらずただ青野

      銭亀や儲け話に踊らされ                銭亀の如くあらんか特秘法

      銭亀や足首隠す間の軍靴               竹の葉の散れど学なほ成り難く

      生滅のかそけき音や竹葉散る             化野の賽の河原や竹葉散る

      夏掛けやかくして妻と添ひ老いぬ           夏掛けや黙して受けぬ思ひやり

      夏掛けや連れ添い越える六十路坂          夏掛けの残り香恋の終わりけり


ヒメヒオウギ

2014-05-19 19:10:10 | 写真俳句

人待ちのくるりと回す日傘かな

(ひとまちのくるりとまわすひがさかな)

我が庭に咲いた、ヒメヒオウギの花です。

大きな葉は、椿の葉です。

直径2センチほどの小さな花です。

 

稚児舞のおちよぼの口や白扇

(ちごまいのおちょぼのくちやしらおうぎ)

どこからかやってきたこの花ですが、

種でを採取して増やしています。


黄菖蒲

2014-05-11 19:07:01 | 写真俳句

 黄菖蒲の陽と戯るる水面かな

 (きしょうぶのひとたわむるるみなもかな)

 この花、黄菖蒲であっているでしょうか。そのつもりで詠みました。

 

初夏や勝負の色は黄と決めて

(はつなつやしょうぶのいろはきときめて)

ちょっと駄洒落も入れました。

 

         5月1日から10日までのつぶやき句を、自選30句にまとめました。

      黄金週間われ関せずの隠居かな          黄金週間黄金なき身ぞ何あらむ

      やん衆や番屋の隅で鰊酒                うらぶれの石狩挽歌鰊小屋

      鰊歌流れ番屋の古ラジオ                 独活和えにもう一献と酌みにけり

      独活和えや老いて渋みの増すあいつ        突然に来たるフィナーレ春暮る

      フィナーレはフォルテッシモ暮の春           春暮るトランペットの高らかに

      涙なき別れもあるさ暮の春                若楓峪の底なる露天風呂

      若楓微笑むやうに老い来たる              若楓帽子の似合ふ老女かな

      山峡を縫ふてトロッコ若楓                 鞍馬寺の朱き伽藍や若楓

      建前をかなぐり捨てて麦嵐                いい人の仮面を剥がし麦嵐

      麦嵐老いて怒りの余力かな               患へる我が目や庭に目白来る

      口ほどに物言ふ目元めじろかな           目白去る白内障のまた進み

      原発の岬遙かに卯月波                 あの日より三年ふた月卯月波

      返り無き片瀬の恋や卯月波              卯月波ぐるつとまわしにやんこの目

      卯月波大波小波で入りやんせ            おしゃべりのヤンママ咲かす海芋かな

      海芋咲く幼女気づけば女高生            海芋咲くセーラー服の清楚かな